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あれが…チンボラソ山? Ambato〜Mocha



なんだか腹の調子がよくなってきたみたいだ。

なにか重い病気なのではないかと心配していたのだが、腹痛は徐々によくなっていった。


実際に精密な検査をしてもらったわけではないので詳しいことはわからないのだが、でもまあなんとかなりそうだ。



ということで都市アンバトから脱出する策略をねる。



ここから次の大きな町まで65km。

朝早く起きられれば一日で十分たどりつける距離である。



ここをでる頃合いを見計らうが、どうしても昼に起きてしまうのがロングスリーパーの性分。

これはもうしょうがない。

このまま日数を延ばしても切りがないので、このまま行ってしまおうと昼の12時に重たい自転車と怠惰な体をホテルから引きはがす。




しかしさすが都市といったところか、この町の出方がわからない。

いちおう地図で確認しては来たのだが、俯瞰でのそれと現実とではまったく違った様相をみせている。

こっちでいいのか不安になりながらも、なんとか町を脱出し正しいルートに入ることができた。




   ↑街中で見つけたタイルアート 





道はそれなりに平たんだが、なんだかちょっと体に力が入らない。

さすがに休みすぎたか。
最近はホテル泊まりが多いし、すこし節約を考えなくてはいけない。



    ↑雲の影がくっきりと地表に映しだされている



    ↑奥に黒く大きな山が見えるが、雲に隠れている



    ↑この低スペックカメラがどのくらいまでアップに耐えられるか実験した写真。起伏がわりかしきれいに撮れていて満足





休憩を多くとりつつゆっくりじっくり進んでゆく。



実はここの道を走るのをすこし楽しみにしていた。

というのも、アンバトから次の町までの間に「チンボラソ山」というエクアドル一大きな山のよこを通るはずなのである。



右を見れば雄大なチンボラソ山が目の前に・・・
という想像をしていたのだった。



    ↑山に畑が並んでモザイク状になっているのがおもしろい





残念ながらこの日はその山を拝むことができず、夕刻の時間。

ちょうど入ったMocha(モチャ)というかわいらしい名前の村でキャンプをする。

まわりにはなんにもない。
家が数軒しか建っていない。



    ↑遅くまでバレーボールをするオヤジたち。レンガのむこうには学校がある



商店の人にキャンプの許可を聞くと、すぐそこの学校の敷地にテントをたててもいいと言ってくれた。

そうか、明日は日曜日だから学校が休みなのかもしれない。




近くに食堂がなさそうだったので3ヶ月ほどまえにコロンビアの山の中で買った魚のトマト煮缶をコンロであぶり食べる。


商店の脇の崖からは眺めのいい景色が。






…あれ?

もしかして、あれがチンボラソなのか?
いまだに雲がかかっているが、ほかに高い山も見当たらない。


でもなんかこうもっと雪山!って感じのを想像していたのだけど。
wikipediaにもそういう大迫力な写真が載っていたのだけど。
雲で隠れているせいかな、それとも遠いから?


まあ明日にはもっと近くで見られるでしょうとテントに入って就寝。



上の写真を撮った後チンボラソ山にレンズ雲がかかっていて、夜になると雨に変化。
自転車と一部荷物、テントがびっしょびしょに濡れてしまった。


テントに入ったあとだったので体は濡れなかったが、いつまでたっても止まない雨にうんざりし、深夜3時ごろに飛び起きて学校の入口ふきんに急遽引っ越しした。



濡れた影響がのちにでなければいいのだが。

たとえば中がぐちゃぐちゃになってるとか、自転車が錆びて折れるとか、ブレーキが削れて止まれなくなるとか、カビるとか・・・


そんな心配をしていたせいか、この日は遺跡のような観光地で自転車の後輪と荷物を盗まれるという夢をみてしまった。



最近心配事ばかりだな。



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