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登れないだろうけどせっかくだからと行くことに決めたチンボラソ山。
実はエクアドルに入る前にwikipediaを見たんですよ。
そしたらチンボラソ山のきれいな写真があって、それで興味を持ったんです。
それまではこの山のことをまったく知りませんでした。
毎日降っては止む雨と遅起きに悩まされながら日を見て、ついに出発。
観光案内のスタッフが言うには朝7時のバスに乗りなさいということだったのですが、起きたのが8時。
いや、これでも自分にとってはかなり早いほうなんですよ!
しょうがないのでそのまま支度してホテルを出ました。
外は曇り空ですが、そんなに暗くないのでもしかしたら晴れるかもしれない。
そんな淡い期待を胸にバス停へ向かいます。
9時半ごろにグアランダ行きのバスは発車しました。
バス内で乗車賃をもらいにきた人に$1.50渡し、「チンボラソで降りたい」ということを地図を使って伝えます。
そのまま具合が悪くなったので、寝ました。
「チンボラソだぞ」
と起こされ下車。
いきなり動物がお出迎えです。
これは・・・リャマ?
というかここ、なんもない。
見渡してびっくりしました。
空はさっきより曇っています。
チンボラソのチの字すら見えません。
そしてバス酔いしたせいでものすごい頭が痛く、ガンガンしています。
頭の中はぼーっとしていて物事をはっきりと考えられず、指は少し膨らんでパンパンになっていて、体中が少々チクチクしていました。
これは高山病もあるのかな。
なんといっても現在の標高はこちら。
4386mですからね。
いきなり3776mの富士山より高いわけですから、そりゃもう高山病にかかってもおかしくありませんし、寒さに凍えても不思議ではありません。
しかし寒さ対策のほうは万全。
網シャツとTシャツとパーカーと薄手のダウンジャケットに手袋と自転車用グローブ、それからカナダで買った耳付きモコモコ帽子。
なんならバックパックのなかには温かいセーターとレインジャケット&パンツも用意しています。
結局そのままの服装で大体OKだったので、セーターはいらなかったようです。
飲み物も多めに持ってきましたが、天気が悪かったおかげで気温が低いのでほとんど必要ありませんでした。
晴れてたらどうだったかわかりません。
ゲートでサインして地図をもらいます。
途中までなら入場料無料だそうなので、じゃあ遠慮なく。
途中で山小屋があるそうなのでそこを目指してみましょう。
ただし、この天気なので山の全景を見るのは難しいかもしれないと門番さんは言っていました。
こんななにもない道をいきます。
坂はなだらかで、地面はちょっとボコボコですが車も入れるみたいです。
雲で先が見えないので、これ以上天気が悪くなれば最悪ヒッチハイクしていきましょう。
地図に載っていた動物の説明。
さっき見たのは一番上のビクーニャという動物だったのかもしれません。
なんか形が鹿っぽかったし。
もしかしたらこの写真のビクーニャが猫背、もしくはリャマの姿勢がよすぎるのかもしれません。
ほかにもうさぎやスカンクもいるんですね。
霧はどんどん濃くなっていきます。
自身を撮影してみましたが、三脚を忘れたためカメラが傾くわ霧がすごいわ、大変です。
視界は少しずつ狭まっていき、下のほうで雷の音が。
ゴロゴロゴロゴロ…
これは帰ったほうがいいかと振り返りましたが、しかし雷がなったほうへ行くのは逆に危険ではないか、むしろ先に山小屋があるのはわかっているのでそっちへ早く向かったほうがいいのではないかという考えの元、先をいそぐことに。
ここで戻ったら後悔しそうという思いが一番大きかったのですが、山の中でこれはあんまりいい選択ではないのかもしれませんね。
山小屋がどのへんにあるのかもわからないのに。
しかし今回に限ってはこの判断は正しいものだったようです。
上方の雲が少しずつ取れ、青空がのぞいてきました。
これはもしや・・・
チンボラソ山が・・・
見え・・・・・
見え〜?
見えた!!!
けど頂上は見えない!
それでもまったく見えないかもしれなかったこの状況でこれは大きな収穫でしょう。
よかったよかった。
と思っていたらちょうど奥に赤い屋根のお家が見えますね。
あそこが山小屋でしょうが。
もう一踏んばり、がんばりましょう。
道端にはなんと雪が!
雪をこんな間近で見たのは何年ぶりでしょう。
2年くらいでしょうか。
久しぶりの雪に大興奮。
冬が好きな雪国育ちの自分としては、これはとてもうれしかったです。
↑あられのように粒がとても大きい
雪があるというのに植物は息づいています。
高山植物ってすごい。
そして辿り着きました、山小屋。
ソーラーパネルが設置してありますね。
手前にちらっと写っているのはゴミ箱。
大体10時半ごろふもとについて、今が12時近くなので約1時間半。
坂が緩やかなおかげでそんなにかからずに辿り着けました。
これ以上はこんな恰好で行かないといけないんですね。
登ってみたいなぁ。
店内にいた別グループがなにか頼んでいたのでそのガイドに英語で尋ねてみました。
「コカ茶といって高山に生えていて高山病に効くんだよ」
とのこと。
コカ茶!
聞いたことある!
ちょうど頭もふらついていることですし、どんな味なのか飲んでみたいしで、さっそく自分も頼んでみます。
味は普通の緑茶と同じでした。
ただ、コカ茶を飲んで温まったおかげで頭のボーッとした感じと頭痛は治りました。
エベレストとチンボラソを比べているようですが、よくわかりません。
頂上への道のりだとこっちのほうがちょっと長いよってことですかね。
今はどの辺なのでしょう。
地図を開いてみます。
全然わかりませんね。
たぶん標高5100mのあたりだと思うのですが。
この山小屋のなにがすごいって、山小屋なのにトイレが水洗でしかもめちゃくちゃきれいなこと!
車が通れるということで設備は割となんとかなるとして、水はどうしているのでしょうか。
室内も清潔に保たれていて、ここで働いてみたいとさえ思いました。
バスは3時までしかないと聞いていたのでそろそろ降りようと思います。
外へ出てみると、
車に積んだ自転車で降りていく人々。
楽しそうだけど怖そう。
タクシーが左に見えますが、タクシーでも来れるんですね。
登った時にもすれ違いましたし、降りていく時にもすれ違いざまに中の人と手を振り合いました。
墓のようなものがたくさんたっています。
エベレストが危険度100だとすると、ここは70くらいなんだそうです。
雪山にすら登ったことがない自分には無理ですが、でも登ってみたかったなー・・・
雪山との境目。
雪山をこんなに近くで見たのは初めてかもしれません。
喜びのあまりなんか「ウヒョー」とか「ウワー」とか奇声を発しながら雲で見えなくなるまで写真を撮っていました。
よく見ると、今出てきた小屋のすこし上にももう一つ小屋がありますね。
ほら。
あそこまで行ってみればよかったと思いましたが時すでに遅し。
まったく気づいていませんでした。
また戻る気にはなれませんし天気も悪くなってきたので早く降りましょう。
↑雪のかぶる斜面。きれい
↑ビクーニャの足跡、だと思われる
帰りには雨が降ってきました。
レインジャケットをかぶり、急ぎ気味に下山します。
途中でビクーニャの群れに遭遇しました。
遠くを横切り走り去ってしまいました。
リャマとビクーニャの違いはわかりませんが、今調べたところによりますとリャマは人に懐きやすいのだそう。
そ、それだけ?
無事戻ってこれたので、門の付近で少し休憩。
顔出しパネルがあったので記念撮影。
思いっきり白飛びしてしまいました。
というかなんだこのパネル。
山男?
とビクーニャ?
これは人に慣れているのでリャマなのか、それとも通常逃げていってしまうビクーニャに触れた奇跡的瞬間なのか。
それ以前にリャマとビクーニャの境目は本当に人慣れするかどうかだけで決まるのか。
謎が謎を呼ぶ山、チンボラソ。
近くにあるというPolylepis(ポリレピス)という森も行ってみたかったのですが、時間がなくて断念しました。
チンボラソへ来たかたはぜひ行ってみて下さい。
オススメらしいです。
↑ここ
雨の中でバスが通るのを待ち、霧で見渡しの悪い中少しばかり不安だったのですが、バスに向かって手を振るとちゃんと止まってくれて無事に帰ることができました。
もちろん乗り物酔いしながら。
小銭がなかったために$1.25に負けてもらうことに成功。
ラッキー。
[1回]
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