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自転車なのにくだり坂が苦痛すぎてつらい Cochabamba

ウアンボスを出て山の頂を目指す。




それはすぐにやってきた。
約1km先。
頂上にはいくつか家が建っていた。
そこからくだりがひたすら続き、高まった標高をここぞとばかりに一気に解放する。






今日はブレーキの調子がよさそうだったので自転車に乗ってさっさとおりてしまおうとしたところ、

これまたブチンと、

ブレーキのワイヤーが切れてしまった。


もう当然のごとく切れるワイヤー。




いっそ直さずに行こうかとも思ったが、自転車の調子はなぜか自分の調子にも影響が出てくることが多いので、道のよこの草むらに荷物をおろしワイヤーを取り替えてやった。

これが最後のブレーキワイヤーだ。
また切れたらもうスペアはない。



道が急すぎるので押してくだっていく。


    ↑めっちゃ急!!


…最近自転車にあまり乗れてないんですが。
ここんとこずっと、ほぼ一日中歩いてるよね?

登りも下りも押してかないといけないなんて。
こんな山道でブレーキなくして自転車の高度な仕組みを有効に使うことなど不可能なのです。

自転車仕事しろ! 某マンガ家じゃないんだから。






先へ先へと行こうとするせっかちな自転車を腕とふくらはぎの力で制しながら歩いていく。
と、水が道路までもれ流れているところに出くわした。



水深は浅いので靴もそんなに濡れないだろう。
さっさと渡ってしまおうとそのまま歩いていくと、









こけた。



体が濡れるのはいいが、自転車とザックの荷物に泥がつくのはできれば避けたかった。
避けたかったのだが、苔で体勢が不安定になったため倒れそうになる自転車を支えることができず、すべてべっちゃべちゃになってしまった。

怪我はないが精神的に傷をおった状態だ。



    ↑靴裏に完全に穴が空いてしまったのをここで発見。中に砂やら水やらがどんどん入ってくる



そんなことがありながら、ずっとずっと坂を降りていく。
ああ、自転車に乗れたらあっという間に下まで着くのになぁ。


横の土壁は脆いようで、道路脇に頭よりも大きな岩がたくさん落ちている。
さっきからパラパラと砂や小石が落ちてくるのも気にかかる。

これは運が悪ければ危ないのかもしれない。
なだれて下敷きになるかも。
しかしその崩れた岩の色がきれいなので一々立ち止まっては手でふれ、全然急ごうとしない自分。


    ↑だってほら、こんなに変わった模様がついてたりするんですよ

おかげで白くかがやく結晶を見つけることができた。
これはなんという結晶だろう。
それとも何の変哲もないただの小石だろうか。

 
    ↑フラッシュで光ってしまっているが、白い半透明の結晶がついている



ヘビのような道をなんども折り返し、やっとCochabamba(コチャバンバ)という町に着いた。
自転車に乗れば1時間ほどで終えるこの道を、5時間かけて進んだのだった。

ここから道は2つに分かれる。
片方はクテルボという町に入りながらグルッとまわってChota(チョタ)へといく道、もう片方はチョタに直通の道。

 

もちろんチョタ直通で。
もう坂道はいいや。
自転車直させて。


街中を歩きさまよう自分を呼び止めたバイクタクシーの男たちの言うことには、あと1~2時間ほど行けばチョタに着くらしい。
現在3時すぎ。
行こうと思えば行ける距離だ。

が、体はくたくた。
ずっと下りだったため、変なところが痛い。
腰と足首がギシギシいっててちゃんと歩けないし、手首も痛くてあまり曲げられない。
なぜか尻の頬の奥あたりもかなり痛い。

疲れが見えていたのでホテルをとった。
このホテルの人たちはとてもフレンドリーで、居心地がよかった。

「洗い場があるから洗いものしていいよ」と言ってくれたので、さっきこけて汚れたパーカーを洗わせてもらう。


ちょうどボランティアのアメリカ人たちが泊まっているとホテルの人に言われたが、英語はそんなに話せないしアメリカ人にいい思い出がないのでまったく興味が持てなかった。

ふーん、と返しておいた。



ちいさな町を少し歩き回る。

 


道の分かれ目にある小さな町というのは、なんだかちょっと不思議な感じがする。

たまり場、と言えばいいのだろうか。
多方向から人がやってくる町。

一緒に同じ道をきた人たちが、これから別方向へ行く可能性があるのもなんだか感慨深い。
様々な人の別れと再会がここにたまっているんじゃないかな。


飲みものなどを買って帰宅。



この町にはネットが通っており、wi-fiはないがケーブルを繋げることができたので、使用料1時間につき1ペソかかったがついにパソコンをネットに繋げることができた。
しかもこのホテルがそのインターネット屋もかねていたため、わざわざケーブルを延ばして部屋のなかまで入れてくれた。

約一週間ぶりのネットは快適だった。




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