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砂漠からオアシスへ向けて、Olmosへ 13、ペルー 2015年12月25日 昨日入ったレストランで朝食をとり、そこでおっさんたちがやっていたトランプを見学。 金が行ったり来たりするテーブルを眺めながら、腹が落ち着くまでのんびりすごした。 ペルーのコーヒーの出方はちょっと変わっている。 まずマグカップでお湯だけ出てくる。 これは地域や国によってたまに見る光景。 そこからインスタントコーヒーが出てくるのが定番なのだが、ペルーはひと味ちがう。 なんか黒い液体がでてくるのだ! これをさきほどの湯にまぜて砂糖を入れてできあがり。 値段は、屋台や安いところだと1ソル(35円くらい)、レストランだと2ソルくらいのようだ。 9時ごろに重い腰をあげ、砂漠へとくりだした。 ものすごい坂が目の前に現れた。 距離は短く1kmほどしかない。 頂上が下からでも見える。 しかし久しぶりの急坂を登る気が起きず、ふもとにあった店で飲み物休憩。 嫌なことはあと回し! だがしかし、結局このあと登らないといけないのでこの行動はまったくの無意味だ。 ↑店には子どもの鳥たちが大量に固まっていた。犬やネコがウトウトしていた。動物がたくさん ↑工事の人たちに挨拶しながら登りました。思ってたほどしんどくなかった ↑登ったさきでは地平線が丸見え。遠くまで砂と枯れ草がつづいていく 登ったらおりる。 それが輪廻。 世界の理。 登った距離よりもなぜか長いくだり道の前で立ちつくした。 だからブレーキが利かないんだってば! 車がいないときを見計らって道路の中央を陣取り、なけなしのブレーキでスピードをおさえつつ駆け下りた。 駆け下りたというより、駆け落ちた。 嬉しいことに無人ゾーンは昨日までだったらしく、ここから村がぞくぞくと現れるので食料や水に困ることはなかった。 小さい村が出てくるたびに休憩してしまう自分。 ちょっとしたタイムロスを積み重ねていく。 ↑村の家屋は柵が木の枝でできていたりちょっとネイティブ感あふれている ↑緑がちょっとずつ増えてくる ↑隙を見て家のなかに入る泥棒鳥。家のなかの虫を捕っているらしい 足が疲れてきたが、できれば今日中にここの県の県庁だというOlmos(オルモス)まで着きたい。 今日こそシャワーを浴びてベッドで寝たい! 疲れを振り切り、コンスタントに走りつづける。 ↑目の前で突然出現したつむじ風 ↑砂を巻くうずうずが横切っていく ↑畑が見えた。オルモスが近いのかもしれない ひたすらまっすぐな道を走っていると、すぐ横の草地から緑鮮やかな数十の小鳥がバタバタっと木の枝に飛び立った。 視界に一瞬緑の波がうつる。 その一瞬は、ムービーに残しておきたかったほど美しい光景だった。 辺りは水にあふれてくる。 川や池、水田のような畑も見られる。 オルモスは一種のオアシスのようなところなのかもしれない。 ある村ではあと2時間でオルモスにつくと言われ、 2時間後に立ちよった店ではあと20分でオルモスにつくと言われ、 20分後に辿りついたガソリンスタンドではあと5kmでオルモスにつくと言われる。 もうフラフラだ。 疲れた。 もうすこしだけどもう日が暮れるし、今日はここまででいいや。 ガソリンスタンドの店員に許可をもらい、テントを張らせてもらった。 そこには水道があったので体に水をかけ、濡らしたタオルで体中を拭く。 3日間着つづけた服類をこっそり洗った。 すっきりさっぱり。 このへんは危険はないとガソリンスタンドのおじさんは言ってるし、安心して眠りについた。 深夜に目が覚める。 体中がかゆく、いたるところが小さく腫れている。 テントの扉を開けっ放しにしていたので、どうやらノミかダニかなにかが入り込んだようだ。 そこで蚊取り線香攻めを決行。 テントを密閉しあちこちを線香の煙であぶりまわす。 眠い目にこの充満する煙はつらく、涙を目にためながら目に見えぬ虫と対峙しあぶり殺していったのだった。 ・・・眠い。 [2回]PR http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20151224oasisolmos砂漠からオアシスへ向けて、Olmosへ