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ここで、水をかぶったりひどい腹痛になったりイライラしたりします Chota


さて、2泊もしてしまったし今日こそはChota(チョタ)に行こう!

と気合いを入れたのはいいものの、無料で泊めてくれたおじさんがどこにも見あたらなかったので靴屋に置かせてもらった自転車が出せない。


隣の小料理屋で2ソル(74円)のタコのセビーチェ(シーフード酢の物)を小皿によそってもらいながら、どうしようか考える。

小さな村なので近所付き合いは盛んなのではないか。
小料理屋の店員たちに宿の主人のゆくえを聞いてみるが、わからないらしい。
と、向かいの家のおじいさんが別の店にいることを教えてくれ、無事自転車救出成功。

宿主のおじさんも自分の旅路を応援してくれた。



チョタへは一山越えて、そこから坂道。
その坂が急すぎずなだらかすぎず、ブレーキの効かない今の状況にピッタリの道だった。

自転車の自由にまかせて走らせる。
爽快だ。

空も晴れていて目に映る自然がすべてかがやいていた。






    ↑走っていて気持ちのいい道


せっかくだから疑似ウェアラブルカメラの実験をすればよかった。


説明しよう、疑似ウェアラブルカメラとは。

手作りのスポーツカメラのことである。
三脚を自転車のハンドルにダクトテープで巻き付け、そこにカメラを取り付ければ完成だ。


三脚は水に弱くすぐ錆びるためいちいちテープの付け外しをしないといけないのがやっかいそうで、メキシコから何度もやってみようと思いつつ手をつけていなかった。


そして今回も・・・・・

ちゃんとした実験は、とりあえずブレーキが直ってからまずは平地で試すことにしようかな。うん。



    ↑ここは勢いがつきすぎるのと先が見えないため、さすがにちょっと怖かった






くだり坂も終わり、どこまで行っても町に入れない。
町は左手の丘の上に見えているのに、そこまでの道路がないのだ。

そんなおりに見つけたのは、穴だらけで傾斜もものすごくキツい、ぜったいに自転車むきではない道。
どうやらここを行くしかないようだ。



この心臓破りの坂が本当に大変だった。

まさに前回載せた看板くらいの傾斜があり、5歩歩いては止まりゼエゼエと息を切らす。

         本当にこれくらいあった↑


休むときにもそのまま止まっては自転車がすべってしまうので、うまく地面のくぼみを利用してタイヤのストッパーにしなくては休憩することもできず、もう最悪。


疲れと坂の長さでだんだんイライラしてきた。

頑張って登っている最中にすずしい顔をして話しかけてくる子どもやおばさんが憎く思えてくる。


この疲れたときのイライラ感、自分も体験してみるまでわからなかった。

とある旅行記で、"自転車でいつまでもつづく坂を、口汚いことばをはきながら呼吸を荒くして進んだ"という記述があって、
当時は「なんでそんなんでイライラするんだろう?」と不思議だったが、体験してみるととてもよくわかる。

こりゃあそうなるわな。



1km弱の距離をおそらく30分ほどかけたのではなかろうか。
やっと登り終えたときにはもうヘトヘト。
すぐそこにあったホテルへ直行した。
もう無理。




疲れすぎてそこの番をしていた女の対応にもイライラする始末。

ダラダラしていてやる気がなく、こちらが話しかけると電話をかけだして長話をしている。
早く荷物を置いて休みたいのにいつまでもそんな調子なので、こちらもかなりトゲトゲした物言いで威圧的に対応してしまった。

よくないね。
だから疲れないように余裕を持って行動しなくてはならない。



そこのホテルはかなりいいところで、部屋は広く景色もいいしホットシャワーも使える。
wi-fiもちゃんとあって建物自体も新しめ。
そこを経営している家族たちもとてもいい人たちだった。

窓の横に思いっきり隙間があったり、トイレのドアにノブがついてないなど一部作りかけっぽいところがあるが、これで20ペソ(740円)は破格だ。

最初に対応した人は臨時だったのかもしれない。
その後会うことはなかった。




荷物をおろして一息ついてから町へくりだす。
通りを歩いていると、横を通りすぎるバイクタクシーから水を思いっきりかけられた。
水入りバケツを持っていたらしい。


カッチーン!


今、イラついているこんなときにそれをやるかアンタ。

力走してそのバイクタクシーに追いつく。
中に乗り込んでやろうと思ったが、走っている最中にその熱も冷め、後ろをバンバン叩いて煽るだけにとどめておいた。

それを見ていたおじさんが
「あいつらひどいね。悪いヤツらだから今度会ったら殴っていいよ」
ともらした。

そうかわかった、次会ったらこらしめてやる。
とりあえず街中を歩くときには大きめの石を持ち歩くことにした。


ところが後日わかったのは、これは祭りの一環であるらしいということ。
公園や通りでは子どもたちが通りすがりの人たちに水風船をなげている。


そうか、祭りか。
そういえばイスコ村でキャンプさせてくれた人たちも2月初めに祭りがあると言っていたっけ。
そうかそうか。



って祭りだからで許されると思うなよ!!!

早く終わってくれないだろうか。
こんな祭りはいやだ。




さて、ここで胃腸の調子が悪くなり、1週間ほど休むことになった。
レストランで出たジャガイモの芽があたったのではないかと予想したが、標高の関係かもしれない。

症状はかなりひどく、なにか食べるたびに激しい胃痛に見舞われた。
それはそれは、もう歩けないほどの痛みだった。


ホテルの人たち、特に娘がこちらの心配をしてくれ、

「薬を飲んだほうがいい。温かいものも飲まなきゃ」とか
「ちゃんと食べないと治らないよ。頬もこけちゃってるし」

と、スープや mansanilla マンサニージャのお茶(カモミール、腹痛に効く)を持ってきてくれた。
いいところに泊まっていてよかった。

やはり自分のホテル眼はするどい。



腹の具合がいいときを狙って町を見てまわった。


    ↑中心広場



    ↑路地にはホテルもたくさんあった



    ↑メルカド(市場)の様子



    ↑天気のメルカドは朝から昼にかけて毎日にぎわっている



ナイフのシースを直せるところを探してみた。
ミシンがある靴修理屋で「素材があれば直せる」とモンスターハンター的なことを言われたのだが、革がどこを探してもなく、ここでは無理そうだった。

ベルトを買って切断してもらい無理矢理直すことも可能だったかもしれないが、そこまで急いではいないし最悪直らなくても別に困らない。

とりあえず様子を見ることにしよう。


    ↑落としたときに後ろのコンパスが取れたようだ。中が空洞になっていたので探ってみると、なんとマッチと針と糸が出てきた。わー、ザッツ サバイバルナイフ!



    ↑プリンやゼリー、それから甘食のようなどら焼きのようななんともいえぬ菓子パンが売っていた。中は餅を混ぜたうぐいす餡のような感じで、おいしいところのはおいしい



    ↑ちょっと高めのソフトを買ってみた。2ソル(74円)。バニラは色が若干茶色。あまり着色していないのかも。味はまあまあ



    ↑このreyenito(レジェニート)という菓子パンは、中のチョコがガツンとデロンと主張してくるので好き



    ↑拾ったり買ったりもらったりした宝石が増えてきたので箱を買ってみた。作りは簡素。あとケーナも買ったけど鳴らすのが難しい。両方とも10ソル(370円)前後



    ↑このラーメンみたいな料理って caldo de gallina(カルドデガジーナ)っていうんだ。知らなかった。カルドデガジーナはこれ単品で出てくるくせに値段が高いからガッカリ感が高い食べ物だ



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