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先へ進みますか? それとも、ここで寝ますか? ~ アレキパへと向かう山の中にて ~ 13、ペルー 2016年10月21日 ようやくマタラーニを出発する。どのくらいこの村にいたのだろう。長い休暇をいただきました。「これからArequipa(アレキパ)の町までずっと山道だから気をつけて」とは、ここまで連れてきてくれたトラック運転手のハイメさんの言葉。うぅ、そう言われると行きたくないなぁ。弱気になりながらネットで下調べ。googlemapを見ると、それほど距離はなさそうだ。ゆく先に店がないときのために飲み物を多めに買っておいて、軽食とパンも買っておく。さあ出発。もうタイヤがパンクしませんように!家がなくなりだした辺りで道は途端に坂へと変貌する。そして空は曇り。雨は降らないとは思うが、気温は低めだ。しばらく坂をのぼると、料金所に着く。砂漠の山にポツンとあって、なんだか寂しそうなたたずまいだ。 ↑PERU - BRASILと書かれている。この道ってばブラジルまで続いているのか! そう思うとワクワクするね ↑アレキパまで106km。遠くはない。むしろ近め――――ここから山道――――自転車を押して歩くと、バンダナを巻いた額から汗が流れてくる。太陽は射していないのに・・・・・体力はかなり落ちているみたいだ。斜面が緩やかなところは自転車に乗り、それでも100mほど走るとまた道は空へと伸びる。降りる。押す。繰り返す。 ↑さよなら、マタラーニ。君のことは結構好きだったよ荒く掘られたトンネルをくぐる。 ↑トンネルの中で前から車が来ると、反響して後ろからも来ているように錯覚して怖いんだよね少し晴れてきた。 やっぱり晴れていると識別できる色が増えるから、世界が美しく見える。サイクリングはやっぱり晴れの日に限るね。ただし暑いところをギンギラな太陽の下で走るのは勘弁。37km。 突然現れて1kmずつ減っているこの標石は、どこを指しているのだろう。明日にはわかるだろうか。山のかたわらに走る電車。 しばらく見ていたけど、この貨物列車、ものっそい長いんですが。いつまでも途切れない列車をぼんやり眺めながら休憩する。時刻は5時過ぎ。そろそろこの辺で休もうか。 ↑「この辺」この旅行を始めた時から悩むのが、この“野外でのキャンプ地決め”。もう少し走れば何かあるんじゃないか、まだもうちょっと走ってみようか、という気持ちがつねに渦巻きながら、葛藤と願望と煩わしさの中で決めるのである。最終的には、勘と理性の一騎打ちになる。勘「もう少し先に村があるはずだって。知らんけど」理性「いやもう暗いんだし明日もあるし、危ないからテキトに休んどこ」そうしてそこに泊まってみると、 5km先にレストランがありました ということが多々あるので困る。翌日気づくのである。しかし、「店かなんかあるだろ」と高をくくって走っていると、今度はどこにもたどり着けずに10kmほど進んで結局そこらへんにキャンプ、ということもあったりする。この日はどうだったかというと、それは次の投稿でわかるだろう。ここは砂が石灰質で、荷物やテントが白くなってしまった。満月があたりを明るく照らしてくれる。砂が白く光る。街灯のない山の中とは思えないほど明るい夜だった。 [1回]PR http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20161018_141先へ進みますか? それとも、ここで寝ますか? ~ アレキパへと向かう山の中にて ~