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自転車走行を邪魔するものたち Trujillo 13、ペルー 2016年05月19日 2012/2/28 Perú, Contumazá コントゥマサいつものように朝食をもらい、ホテルの人たちといっしょに食べる。今日は10時すぎにホテルを出たので、いつもよりちょっと早い出発となった。次の町まで距離があるようだったので、がんばって早起きしたのだ。が、その小さな努力を打ち破る出来事がつぎつぎに起こることになる。まず、出発してまもなくしてから雨が降り出した。町の入口で雨宿りし、収まったときを狙って道へ。 ↑世話になったコントゥマサへさよなら10㎞ほどのぼり坂で足が思うように進まずひやひやしたが、その後下りになり一安心。このままいけば今日中に次のCascas(カスカス)までたどり着けそうだ。だが、これがいけなかった。 そこからの道路はアスファルトが敷いておらず路面状況がわるいうえに、坂が急すぎて自転車を自制しなくてはスピードが出すぎる。道路はそれほど狭くもないが、よこは崖になっているので油断できない。こんな石や岩やくぼみだらけの道でスピードを出すと、かなり危険だ。自転車への負担も気になる。下りでスピードを出せる環境にある中、それを抑えないといけないのは苦痛だ。早く次の町へ行きたいのに。ここでまた雨。しかも大雨だ。崖の多いこんな山奥に雨宿りできる場所もない。雨はやみそうになく、これ以上荷物が濡れるとマズい。これ以上はゆっくりできない。そう判断し、砂利道での自転車の影響も気にせず急いでかけ降りた。コントゥマサのホテルでもらった荷物が重い。とくに2つのミルク缶が非常にやっかいで、その重さのせいで後ろにくくりつけている荷物が3分に1度落ちてくる。いちいち立ち止まって荷物を直さなければいけないことに腹が立ってきたので、こちらを心配して止まってくれた車の人にミルク缶を一個あげてしまった。応援しようとした人から逆にものをもらうなんて、まさか彼らも思ってもみなかっただろう。コロンビアでもらったヘルメットも捨てた。もらいものなので捨てたくなかったが、今までに一度しか使っていなかったし、がさばってかなりの負担になっていたのでしょうがない。大雨のなか道が悪くて進めないことにイライラし、ずり落ちた荷物も直さず、引きずりながら走ること十数分。荷物の一部がチェーン部分に絡まり、自転車が止まってしまった。よく見ると、後輪が外れている。直そうとしてもタイヤが固定されない。悪路の振動で留め具がはずれ、部品がどこかに飛んでいってしまったようだ。こうなってはもうお手上げだ。自転車でこれから何十㎞も走ることはできない。ものすごくいいタイミングで来たバスを止めて、120㎞ほど先の都市Trujillo(トルヒージョ)へ。値段は15ソルで、5~6時間はかかっただろうか。街中で降ろされたときは夕方近くだった。壊れた自転車を引きずりながらホテルを探す。さすがは都会、どこも値段が高い。それでも暗くなる前に安いところを見つけることができた。ここの料金は、テレビありで30ソル(1050円)、テレビなしシャワー・トイレ別で20ソル(700円)。20ソルを選択。安いほうの部屋は”テレビなし”と言われたはずだが、実際にはテレビがついている。ただしコンセントが届いていない。とんだ設計ミスだ。もし延長コードと電源アダプタがあれば普通に使えそうな設備だった。今まででも何度か延長コードがあると便利だと思う機会があった。本当は欲しいのだが、なにぶん持ち物にゆとりがない。部屋の天井は大きく隙間があいているので、がんばれば誰でも出入りが可能だった。盗みに入られないか少し心配だったが、とりあえず何事もなく過ごすことができた。ホテル屋上からの眺め。ホテルの人もいい人だったし、中央の広場へとつづく歩行者天国にも近くてなかなかナイスなホテル選びだったといえよう。さて、ここでは自転車の修理をしなくてはいけない。色々と壊れてはいるが、最低限、後輪は使えるように。ついでに観光も軽くしていこう。 ↑以前にも紹介したことがあるロモサルタード。これはチャーハン付き ↑歩行者天国。昼間はみんな日陰を歩きたがる ↑自然公園へ行ってみたり・・・ ↑スターバックスも健在! 今までの国では首都くらいしかスタバはなかったのに、ペルーでは大きな町ではほぼ必ずあって驚いた ↑ショッピングモールかどこかのお化け屋敷 ↑バスカーたち(バスキング=大道芸をやる人たち)もたくさんいる ↑自分もオカリナを吹いてみると、こんなに! この日は時間かけて頑張ったのもあるけどねマッサージ屋も多く1時間20ソル(700円)と思っていたより安かったので受けてみる。かなり痛かった。ゴリゴリやられる。中は暗くて動画は撮れそうになかった。いつになったらマッサージ動画を撮ることができるのだろうか。※※この旅の最初期に考えていたことの一つに、「各国でマッサージを受ける」というのがあり、ついでだからマッサージ動画も撮ってしまおうと考えていた。作者は根っからのマッサージ動画好き。特に叩打法の音を聞くのが好み。マッサージ自体の経験はあまりない。今回無くした自転車の部品は、なんとかゲットすることに成功。本来、その無くした部品のみの販売はしておらず、ホイールごと変えないといけなかったらしいが、自転車屋の好意で交換してくれた。ありがたい。しかし問題の根底である荷台※はここにもないという。ペルーの首都、リマにあることに賭けるしかない。※中米コスタリカの溶接所で荷台を直してもらったときに、割れていた留め穴部分にワッシャーをくっつけ復活させた。そのワッシャーのわずかな厚みが加わることで後輪を留めるネジ部の可動域が狭くなり、すぐにはずれてしまうようになっている。ちなみに、今回の衝撃で反対側もかけてしまったので、さらにタイヤが取れやすくなった。 ↑ワッシャー泊り客のシスターたちが深夜に集まり、静かで厳かな聖歌を響かせている。レクイエムのような優しく、すこし寂しいその歌声を聴きながら夜はねむった。 [1回]PR http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20160518自転車走行を邪魔するものたち Trujillo
山のうえの閉館するホテルへ Contumazá 13、ペルー 2016年05月18日 2016/2/25昼食を食べて、1時という遅すぎる時間にホテルを出る。この遅起きはいつか治るのだろうか。ひたすらずっと急激なのぼり道。ここまでずっと下りだったので、そのツケが回ってきたようだ。 しかも天気は急降下。パラパラとではあるが、雨が降ってきた。 ↑この雲を見よ!次の町まで40㎞※1はあるらしい。こ、こんな状態でそんなに進まないといけないのか。このまま絶え間なく上り坂がつづく場合、今日中には町まで着けないだろう。そうなるとこのべちゃべちゃでぐちょぐちょな中、屋根もないところでキャンプしないといけないのか‣・・考えるだけで嫌になり、ちょうど工事のおじさんたちが休憩していたガードレールに自転車を立てかけ、並んで休憩する。おじさんたちは迎えの車が来たようで、一足先に行ってしまうらしい。この~、うらぎりもの~。※2※1 ノンストップで歩いても10時間以上はかかる。このとき山道なので自転車には乗らず、押して歩いていた。※2 誰も裏切ってなどいないすると、おじさんたちの中から「おい、アミーゴ!」と呼ぶ声が!ほとんど口を聞いてなかったのにアミーゴとはこれいかに、とか思いながら疲れた顔をそちらへ向けると、彼らがウェルカムの表情をしているのが目に入った。Contumazá(コントゥマサ)の町まで連れて行ってくれるという。なんて素敵な提案なのだろう。二つ返事でバンに乗り込んだ。 ↑バンのなかの様子。ごめん、酔いそう‣・・・・ ↑隙間からチラッとだけ自転車が見えているのだが、わかるだろうか。落ちないか心配で何度も振りかえって確認していた工事のおじさんたちはみなそれぞれ、なにやら小さなひょうたんのような形の入れ物を手に持っている。つまようじがついたふたを、その木製のひょうたんのなかにカコンカコンと出し入れし、そのつまようじについた何かを舐め食べていた。名前は忘れてしまったが、そのオキシドールのようなにおいと、将棋の駒を将棋盤にコンコン打ち付けているような乾いた音が心地よく、カコンカコンという音に揺られて眠った。街中で降ろされる。雨はやんでいた。適当にすすんで目に入ったホテルへ。正直ここにはいるかどうかはちょっと悩んだ。なぜなら、どうみても高いからだ。安く見積もっても★3くらいのランクはあるのではないか。しかしここの平均価格を知るためという名目で、とりあえず入ってみることにしたのだ。入口が大きくて自転車を入れやすかったし。そこの支配人の女性がすごくいい人で、今は泊り客がいないからと35ソル(1225円※)から25ソル(875円)に負けてくれた。※ 当時のペルーペソの価格がわからないので、現在の価格で計算。2016/2/18現在、1ペルーソルの価格は約33円。手数料などを考慮してここでは35円として計算している。 ↑こんなにいい部屋が1000円切ってるって奥さん!!! ↑ロビーのホールがこちら。ほらね、どう見ても高いでしょ?ここでもまた数日泊まってしまったのだが、日を追うごとに部屋の料金が安くなっていく。最終的には10ソル(350円)にまでしてくれた。なぜこんなに値下げしてくれるかというと、オーナーの彼女らは今月でここを引き払うそうなのだ。ここがなくなる前に来ることができて本当によかった。彼女の楽しげで明るく、聡明な性格にかなり救われた。 ↑もういらないからと色々持たされた。映っていないが、ミルク缶も2個もらう。ありがたい。しかし荷物が入りきらない。持ち物を捨てますか? はい/いいえ ↑丘の上から撮影。この時期はこの辺はいつも天気が悪いらしい。聞いた話によると、ここは標高2600mをこえているらしい。そんなわけで、ここはかなり冷える。今日出てきた町が860mだったので、あの坂がそれだけすさまじいものだったということがうかがい知れる。車に乗せてもらえて助かった。 ↑中央の広場。小さい町だがきれいなところだ ↑町の象徴のような大きな木がそびえ立っている ↑ネコがたくさんいるちょうど祭りシーズンだったらしい。道路には車に乗ったreyna(レイナ、女王の意)たちが通りすぎていく。 ↑まわりには鼓笛隊 ↑ここでも祭りの日には水風船を投げつける風習があるらしい。嫌だ別の日には、ホテルのオーナー夫妻に連れられて丘の上の小さな動植物園へ。 ↑小さいながらもこんな動物がいる。 チーター? ピューマ? ↑花もたくさん咲いているし、見晴らしもいいついでに彼女たちの友達のところにもよっていく。そこも花が咲いていたが、さっきのところよりは見栄えがしなかった。 ↑ニジマスかなにかが生けすで泳いでいた。この辺のマスはすごくおいしいと聞いていたが、食べることはなかったそんなふうにして、楽しい3泊は過ぎ去っていったのだった。 ↑小さな公園にある祭壇 [1回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20160517_89山のうえの閉館するホテルへ Contumazá
暑い町と寒い町ではなぜこんなにも違うのか? 13、ペルー 2016年05月17日 2016/2/21(※パソコンはこのときすでに壊れています)今日こそは!今日こそは出発する。そう意気込んだわりには、12時という遅い時間の門出となった。昨日の夜に日本語を話すペルー人の案内人と出会い、情報をもらうことができた。怪しい人ではなく、町で正式に働いている人だ。自転車の旅行に興味があってこちらに話しかけてくれたらしい。 ↑なぜか最初に「でしょ?」をつける口癖がある彼の話によると、ここからきっついのぼりがしばらくあり、そこを越えればずっと下りで楽だということだった。進んでみるが、たしかにつらい。町を出るあたりから急な坂がずっとつづいていくのだ。 ↑すぐに町が見下ろせてしまうくらい登る ↑標高はこれくらい。結構高めだが、もう慣れているので平気だ途中から霧になり、雨が降りかけたが、タイミングよく道は下りに変わる。そこから20㎞ほど一気に距離をかせぐことができた。 ↑遠くまで見おろしながらの下り坂走行は本当に気持ちがいい ↑曇っているのが残念だが、これでも十分すぎるくらいにいい景色だった小さな村に入る。ここで今日は終わりにした。 ↑標高はだいぶ下がった10ソル(350円)という激安宿があったので、そこにお邪魔。というか、そこしかなかった。 ↑Maltin Power(マルティンパワー)という麦か何かで作られた炭酸ジュース。独特の風味はするが、コロンビアのポニーマルタよりはずっと飲みやすい。 ↑犬がなかよくお昼寝2016/2/22朝が起きれず、この日も12時半ごろに出発することになってしまった。道はずっと下りで楽だが、途中途中で酔っ払いにからまれるのがすごくやっかいだ。彼らは嘘はつくし時間はとられるし変な冗談でからかってくるし、コミュ障で人づきあいが苦手な自分には本当に嫌だった。それ以外は好調。 ↑標高は下がり見下ろす形ではなくなったが、まだまだいい風景がつづく空気がガラッと変わり、熱帯地域独特のにおいが漂う。肌に湿気がまとわりつく。木々も葉の大きな熱帯風のものに変化した。そんな標高860mのChilete(チレテ)という町でこの日は泊まる。 いつも疑問に思うのだが、なぜ暑いところは汚い町が多いのか。寒いところだとボロボロの家もあまりないし、ホテルなんかもとても清潔に掃除されている。しかし暑くなると途端にゴミが増え、町中も若干スラム感がでてくるし、治安も悪いところが多い。なぜなのか。 ↑チレテの町 ↑比較。前日のサンフアンの町 わかります? 壁の造りとかドアや窓の感じが全然違うのが寒いところでは建築がしっかりしていないと寒くて凍えてしまうからだろうか。家の見た目がきれいなら室内もきれいに保とうとするし、見た目がよくなれば犯罪も減るということだろうか?それだけではないような気もするが‣・・以前コロンビアの人に聞いたところによると、やはり暑いところはへらへらしている人が多く、寒い町では慣習の規律がきびしくなる傾向にあるらしい。いくつかあるなかで適当に見つけたCaribeというホテルへ行ってみる。この日は人で埋まっていて30ソル(1050円)の部屋しかないと言われたが、オーナーさんがいい人で25ソル(875円)に負けてくれた。こういう片田舎の村というのは、優しい人が多いので好きだ。 ↑ホテルの目の前でやっていた露店の数々。かなり大規模だった↓ ここはかなり気に入ったのだが、蚊が多いのが玉に瑕だ。もう一つ疑問なのだが、どうしてペルーのホテルはどこも扇風機がないのだろう。まったくないというわけでもないのだが、ちょっと高めのホテルでさえ「暑ければ窓を開けてください」と言われる始末だ。ほかの国だと暑いところはほぼ必須で扇風機がついていたのに、なんでペルーだけこんなに少ないのだろう。このあと雨が降ったり体調不良の関係などで、ここには3泊することになる。地図を見ると、この先しばらく町はないらしいので、天候と体の調子を整えないとマズいと考えた結果であり、決して怠けていたわけではない。はずだ。 [1回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20160517暑い町と寒い町ではなぜこんなにも違うのか?
タイムリミット温泉紀行 Baños del Inca 13、ペルー 2016年05月16日 2016/2/20何度もここ、カハマルカから脱出しようとしたが、うまくいかない。天気が悪かったり、起きる時間が遅かったり、パッキングを忘れていたり。長く同じ場所にいると出ていくのが億劫になってしまうようだ。人はこれを、沈没という。さて、なかなか出発できないので、本当はホテルをひきはらい荷物を全部持って訪れるはずだった温泉地にこのさい行ってみようということになった。荷物をホテルに置き、自転車とサブバックのみで出発。温泉があるのはここから10kmほど離れた町、Baños del Inca(バニョスデルインカ)。意味はまさしく、「インカの温泉」である。道はなだらかで走りやすく、自転車専用道路まである。天気もよく、なかなかすてきなサイクリングとなった。バニョスデルインカに入り昼食をとる。温泉はどこか探してみると、すぐに見つけた。大きな看板が立てられているのは、やはりここの一番の目玉だからなのだろう。 温泉の種類もなんだか豊富そうだ。 とりあえず一番安い、普通そうなものを選んでみた。敷地内へ入ると、広い中庭に多くの観光客。 そして目の前に現れるは、まさしく温泉。 煮え立っている。 下は緑色で、硫黄がくっついたのかぼこぼことした岩状になっている。まさかここに入るわけではない。話によると、この湯は熱湯らしく、入ると火傷は必至。警備員さんは立っているものの、柵もないのに危なくないのか。看板の指示通りに進むと、小屋があった。待合所は少し日本の銭湯を思わせる雰囲気。みんなで壁際のベンチに座り、順番を待つ。係員に呼ばれた。 ↑浴槽はすべて個室。掃除のためのほうきが並んでいる入ってみると、意外と大きい。 浴槽はこんな感じで、本当に小型の銭湯という出で立ちだ。写真では見えていないところに、服を脱いだりものを置いたりする小さなスペースがある。じゃあ、水を入れてみますね。 栓をひねると一気にお湯が出てくる。ってかこれ、お湯っていうか熱湯なんですけど!!!熱いの!!隣の栓で水が出るらしいんだけど、その量がホントに心もとない。チョロチョロとしか出ないの。僧侶の修行を思わせるお湯の量に全然ついてけてない。 ↑熱湯ばかりがたまっていく恐怖しょうがないので、お湯を出しては止め、出しては止めして温度を調節。一定の間隔でリズミカルに栓をひねっていくうちに、なんだかちょっとノッてきた。電車のブレーキを操作している気分だ。イェイイェイと栓の開け閉めを繰り返した。そんな風に体でロックを奏でながら約10分、ようやくお湯がたまってきたので、いざ入浴。ふぅ~~。いつぶりかわからないくらいの風呂はなかなか気持ちいいが、結構深いのでなんだかすごくプール感が出てしまっている。ゆっくりつかるというよりは、ちょっとしたアトラクション。一人でバシャバシャ遊んでいるうちに、ドアの外から係員が「あと5分です」の合図。え”!!早くね?ちょっと待って。そうか、これ制限時間があるんだ。なんかさ、たしかに悪い予感はしていたんだよね。浴室の看板に20minutos(分)とか30minutosとかっていう不穏な文字が見えてはいた。でも見なかったことにしておいた。だってねだってね、まず、この浴室に入ってからすぐにお腹が痛くなってきて、トイレに行ったんですよ。そしたら紙がなくて係員に紙をもらって用をたして――それでまずタイムロス。そして、さっき栓をイェイイェイしている間にね、メガネをね、落としてしまって。フレームが壊れているせいで、レンズがどっかに飛んでいってしまったんです。探してもなかったのでどうやら湯船のなかに落としたらしい。透明だから全然見つからないの。結局ベンチの下にあったんですけど。それで10分くらいロスしたかな。だから10分も入っていられなかった。温泉に来た意味とは・・・外に出たら、霧かと思うほどの煙が立ち上る。 中庭を散歩してみる。 温泉の噴水。だからそれ、危なくないの?熱湯ですよね?風で飛んでこない?小さな博物館があったので覗いてみる。郷土料理やこのあたりの見どころの説明が写真とともに書かれていた。 ↑発掘された人骨まである20ソル(700円)でマッサージを受けられると書いてあったが、さすがにもう疲れてしまってそのまま帰ることにした。慌ただしくも、よくわからない温泉めぐりとなった。もっと端折ろうとしたのですが、このエピソードはちょっとおもしろかったので、いつものように詳しく書いてしまいました。つぎから短くなる予定。 [1回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/timelimitedspringba%C3%B1osdelincaタイムリミット温泉紀行 Baños del Inca
パソコン復活! のおしらせ おしらせ 2016年05月15日 遅くなりましたが、パソコンを買いました!日本で買って送ってもらおうか迷っていましたが、実家が忙しくなってそれが困難になり、結局ぺルーで買ってしまいました。ペルーの機械類は日本に比べてちょっと高いし、品ぞろえもすごくいいとは言えません。なのでずっと悩んでいましたが、なんかもういいかと思って適当に選びました。この選択が間違いでありませんように・・・パソコンを買うにあたり、多くの人にアドバイスをもらっています。自分はパソコンなど機械系に疎いので、大変助かりました。ありがとうございました。パソコンが変わり、OSもmacからwindowsに変わったため、ソフトが全部変わって使い方を覚えなおしになっています。データはお金がかかりますが移し替えができるらしく、動画はなんとか続きから作れそうです。一番痛いのは、macに入っていたお絵かきソフトのCorel Painterが使えなくなってしまったこと。動画やこのブログの地図を描くのによく使っていたのですが、これからはどうしましょうか。最初からパソコンに入っていたPaintというソフトを使うかもしれませんし、手描きを写真に写すかもしれません。これからのブログ内容は、前回のつづきから。カハマルカの町を脱出するところから始まります。現在いるリマの内容になるまでは、かなり飛ばし目に書いていく予定です。ここ数回アップしていたようなエッセイやコラムの下書きがたまっているのですが、それをあげるのはまたの機会になりそうです。まずはブロマガのほうに載せるかもしれません。→ http://ch.nicovideo.jp/zecser日記がつまってきたときに、時間稼ぎにそこからコピペして使いたいと思います。それでは明日か明後日からスタートする予定ですので、みなさん、よい旅を。 [1回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/osirase/rebirthoflaptopパソコン復活! のおしらせ
旅行に履いていく靴に関する考察 旅テク 2016年05月13日 自転車乗りの旅行者のみなさん、靴ってなに履いてます?やっぱりスニーカー? それともサンダル?体験をもとにして、それぞれの靴で旅行したときのメリット・デメリットをタイプ別で考えてみました。 登山靴日本を自転車で回ったときは登山靴を使っていました。その経験による良いところ悪いところを書き出してみましょう。 メリット◯丈夫で頑丈、壊れにくい◯靴自体が硬いので石につまずくこともなく、人や自転車のタイヤに踏まれても平気◯スリップしにくく、岩場や水場に強い◯キック力増強◯水が靴内に浸入しにくい足を保護してくれ、ダートに強いのが特徴です。自転車を手で押して歩いているときに、誤って自分で自分の足をひいてしまうことがたまにありますが、登山靴は硬いのでそんなことがあっても全然平気。ペダリングも比較的楽に感じました。そして一番嬉しいのは、水に強いことですね。 デメリット✖︎ 脱着がすごく面倒✖︎ かかとを潰して履けない✖︎ 重い✖︎ コンクリートだと他の靴より歩きにくく、足が疲れやすい✖︎ 足にぴったりフィットせずソールが曲がらないので、靴擦れしやすい✖︎ 値段が高い上り坂を歩くときには便利なんですけど、街を探索するときなんかはかなり足が疲れます。一番の難点は、履き脱ぎに時間がかかること。宿泊時にはこれが堪えます。いちいち紐を絞めたり緩めたりするのが面倒になってくるんですよ! スニーカー/ランニングシューズ今はこれを使用しています。正直登山靴とは一長一短なので、買うときには悩みました。 メリット◯歩きやすさは抜群◯脱着しやすい◯軽め◯足が疲れにくい◯安価なものも多いすぐ履けるしすぐ脱げるのは、時間がないときや疲れているときにストレスがなくていいですね。足も疲れにくく、歩きは爽快です。 デメリット✖︎ 水や砂、石に弱い✖︎ 種類が豊富なぶん粗悪品も多い✖︎ 丈夫さは中くらい。登山靴ほどの耐久性はない✖︎ 岩場や水辺では滑りやすいものも多い✖︎ 乾きにくいまあ乾きにくいのは登山靴も一緒なんですが、こちらは水が染み込みやすいということで挙げておきました。スニーカーにするなら深めのものがいいです。くるぶし辺りまで守れるものがオススメ。でなければ石や砂が靴に入りやすいのです。 サンダル靴を洗ったときはサンダルで自転車をこいでいます。サンダルのみで走っているチャリダーも中にはいるそうで。そんなサンダルはどうかというと… メリット◯着脱しやすい◯軽い◯荷物になりにくい◯防水性のサンダルがあるので、水にも強い◯話題性があるやっぱり履き脱ぎのしやすさは重要ですね。軽いとはいっても重量のことで、履き心地の軽さはスニーカーのほうが上。サンダルは歩くときに足と底の接点がパカパカしやすく、そのせいで重く感じられます。話題性について言うと、サンダルで自転車をこいでいるとたまに驚かれたりします。あとはKEENというブランドのサンダルを履いていると、声をかけてくれる人もいたりして、話が弾みます。 デメリット✖︎ 脆い✖︎ 石や砂が入ってくる✖︎ つまずくとかなり痛い✖︎ 足が疲れる✖︎ 寒い。足が日に焼ける✖︎ 拒否される施設があるとにかく壊れやすい。安いものも多いので現地で履き替えればいいのですが、コストパフォーマンスを考えると微妙なラインではないかと。隙間が多いので、石が当たると痛いし、踏まれると痛いし、ペダルがぶつかっても痛いです。拒否を受けるところは一部の教会、イミグレーションオフィス、高いレストランやホテルなどです。教会は暗黙のルールで、基本ちゃんとした格好をしていないとダメらしく、なにも言われずともまわりを不快な気分にさせているかもしれません。 ブーツブーツ! とか偉そうに見出しをつけながら、実は生まれてこのかたブーツを履いたことがありません。軍隊が履いているようなものを試してみたいのですが、なかなか機会が訪れないのと、靴擦れしそうで・・・履いた経験がないのですべて予想なのですが、御了承ください。 メリット◯ 砂地や寒冷地、ジャングルでは活躍しそう◯ 足を保護してくれそう◯ 丈夫そう デメリット✖︎ 着脱がものすごく面倒✖︎ 蒸れそう✖︎ 荷物になりそうデメリットも多いと思うんですが、一度試してみたい。意外と便利そうなんですよね。暖かいし砂とか入りずらいし丈夫だろうし。問題は歩きやすさですが、一体どんな履き心地なんでしょう。ふくらはぎの部分が柔らかくないと動きずらいと思うんですけどね、あれ。中東やアフリカで探してみようかなぁ。ということで、主にサイクリスト目線の旅行靴考察でしたが、いかがだったでしょうか。旅行に履いていく靴というのは意外と見落としがちなところかな、と思ったので、体験に基づいてしたためてみました。そういえば、サイクリングシューズなんてのも、もしかしたらあるんでしょうか。以前働いていたスポーツショップでは見かけなかったのですが、探せばどこかにありそう。なにを履いていくにしても、履きなれた靴がいいのは言うまでもありません。人や文化によっては靴で身分を見分けることもありますので、汚すぎるのも派手すぎるのもいかがなものかと思います。どうせなら気に入っている靴と一緒に旅行したいですね!2016/5/15 追記:ロードバイク専用のビンディングシューズというものがあるそうで。でも旅行向きではないかもね。 [1回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/tabiteku/20160430ryokougutsu旅行に履いていく靴に関する考察
なんでみんなテレビ見ないの? 【ペルーのTV事情】 随筆 2016年05月05日 今はペルーの首都、リマにある日本人宿「お宿桜子」に滞在しているのですが、ここに長居しているとやはり色々な人に出会います。中米で働いていて、日本へ帰国するついでに南米を回っているひととあるゲームに感銘を受けて、そのモデルとなった土地土地を訪れているひと各地の料理を勉強しながらイベントを開いているひと奇妙な儀式に参加するため、ひとりで奥地まで行った女性ドローンで風景を撮りながら旅行し、それがfacebookの目にとまり広告契約を結んだ夫婦アクセサリーを作って売りながら各地を巡るライター夫妻新聞に旅の話の記事を投稿しながら旅行しているひと…今まであんまり日本人やバックパッカーに出会わなかったので、こういう体験もなかなか面白いものですね。さて、お宿桜子では日本語のテレビ局がひとつだけ見れます。それはNHK。ホテル内で見るともなくかけられているのをよく目にするんですね。そこでひとつ疑問があって。ペルーのテレビとか、みんな見ないの?パソコンが壊れてから、というか、壊れる前にもちょいちょい現地のテレビを見ていたんです。メキシコの記事でテレビ番組「エル・チャボ」の話をしたと思うんですけど、こっちでもわりと見てます。でね、ペルーのテレビ局をつけてる人があまりにもいないので、みんな海外のテレビとか、そんなに興味ないのかな、と。どんな感じでやっているのか興味ないのかな? と思ってしまうわけです。じゃあCMや番組の中で宇多田ヒカルの「first love」のピアノバージョンが使われていることとかも知らないの?ちょっともったいなくない?結構おもしろいのに。小さい頃には「テレビっ子」と兄弟からよばれ、言葉の多くをテレビで覚えた自分としては、なんだかちょっぴり悔しい。そんなわけで、ペルーのテレビの話を少ししましょう。最近ではバラエティ番組をよく見ているのですが、大道具にお金がかかっています。下がパカっと開いて水に落ちる装置とか。レースの障害物とか。この辺では、日本でいうsasukeとvs嵐や東京フレンドパークがくっついたような対戦スポーツ番組が流行っているようで、なんで流行っているのかわかるかというと、同じ時間帯に似たような番組が3つ並列でやっているのと、食堂でよくかかっているから。ペルーではその中でもEEG(えーえーへー、と読む)という番組が1番人気がありそうです。ルールや進行が他の2局よりもしっかりしていて見やすい構成となっているのが受けているのかなと思います。そのおかげでついこの間リニューアルしました。conbate(こんばて)のほうは、コロンビア、エクアドル、ペルーとワールドワイドにやっている番組なのですが、それぞれの国で別々に撮っているので、内容や出演者が違います。エクアドルでは人気が高かったのですが、ペルーではまずまずみたいです。ペルーのconbateはチーム内の恋愛や文句の言い合いなど(おそらくほとんどはヤラセ)が多くてゲームがいちいち中断してしまうんですね。テンポが悪いので、あんまり熱中できないのが原因だと睨んでいます。こちらのテレビと日本のテレビとの一番の違いは、カメラの切り替えです。1カメから2カメにスイッチ、といったあれです。とにかく切り替えが早い。その間隔、0.5秒。目がチカチカします。しかしそれが許されるからこそできることもあります。別のチャンネルでplayback(ぷれいばっく、正式名称:Los Reyes Del Playback)という、ものまね紅白歌合戦みたいな番組があります。音源をかけ、演者は好きな格好で歌に合わせて口パクをしながら踊ったり演技をしたりして競う番組内容です。その内容のとおり、音楽が半分以上の時間を占めるので、そこでこのカメラワークが生きてきます。音楽に合わせて、演者だけでなく司会や他の演者たちにもカメラを一瞬だけ切り替えることにより、飽きさせずに楽しませることが可能になっているのです。イメージとしては映画のエンディング。スタッフロールの横で、主演たちが踊ったりなにかパフォーマンスをしているところを、画面がパッパッと切り替わりながら映すものがありますよね。そんな風に、華やかで楽しげに見せることができるのです。日本のアニメもよく放送しているのですが、キャラクターのセリフはもちろんのこと、オープニングやエンディングの曲までもがスペイン語に吹きかえられて歌われています。曲は同じなんです。いわば日本の曲をスペイン語でカバーしたような形。「ブラックジャック」でもその例に漏れず、エンディングは大塚愛の「黒毛和牛上塩タン焼き680円」がスペイン語になって使われていたのですが、それを歌っていたのがどう聞いても小さな女の子なんですよね。これ、歌詞の内容がもし同じだとしたら大丈夫なのか、不安になりました。ゲゲゲの鬼太郎もやっていまして、妖怪というものがこちらにあるのか、子どもが理解できるのか気になって仕方がなかったです。普通のアクション漫画として見ているのかな、とか。想像がふくらみますね。中南米で有名なソープドラマ(昼ドラみたいなの)は全然見れてません。せめてスペイン語がわかればいいんですけどね。噂では相当中毒性があるそうで。こちらに来たかたは、ぜひ試してみて感想を聞かせてください。 [2回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/essay/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%81%AEtv%E4%BA%8B%E6%83%85なんでみんなテレビ見ないの? 【ペルーのTV事情】
旅行動画の作成は、ゲーム実況動画とひと味違うのです。 随筆 2016年05月01日 今日は、めったにしない 動画の話 をしましょう。ブログ作成だけでなく、動画も撮っています。旅行動画を作るのは、この旅行を始める数年前から計画していたことで、その練習としてゲーム実況動画をコンパクトデジカメで直どりで撮って製作し、あげていました。そうして旅行に出たのですが、やっぱりゲーム実況と旅行動画では違いが大きく、出立してからも"初めて"の連続でした。ゲーム実況を撮る場合、カメラは固定します。というか、普通はキャプチャソフトを使うのでカメラは使わないんですけど、自分はカメラの使い方も学ぶために直どりしていたんですね。それでIOSやホワイトバランスなどの特性を理解し始めてきたのですが、でも旅行動画となると、一番の問題は手ブレ、そして構図。歩きながら、もしくは自転車を運転しながら撮るので、画面ブレがひどいんですよ。ガクガクと動きやすいコンパクトデジカメを使っているのでなおさら。ぶれると画面酔いがしやすくなりますし、画質もガクンと落ちます。固定するにしても、どういう風に被写体をとらえるかが重要になっていきます。編集もですね、それまでほとんどカットくらいしか使っていなかったのが、旅行動画では色々なテクニックが必要になっていき、凝りだすともう大変。時間も気力も削られていきます。アラスカ・カナダを走っていたころは、ムービーで景色を撮影しながら編集の構想まで考えてカメラを回し、かつ編集もカットしか使っていなかったので、週一ペースであげることができました。しかしメキシコに入ってからは、なにも考えずにとりあえず撮っておく作戦に変更。使用するかお蔵入りにするかはあとから考えるようになり、全体の流れも編集中に決めるようになりました。内容が決まってないまま編集し始めるため作業に時間がかかり、また余分に撮りだめることが増えたためパソコンにたまるデータ量も莫大に膨れ上がりました。おかげで愛用のノートパソコンのHDD内はいつもパンパン。そりゃあ壊れますよねえ…現在niconicoとYouTubeに動画をアップしています。niconicoは旅行の詳しい内容を、YouTubeのほうは短めにまとめた高画質版としてつくっていますが、YouTubeは家族や知り合いむけに作っている側面もあります。「今度はあなたの姿が見たいです」と知り合いに言われたのをうけて撮ったシーンが、道路を自転車で横ぎる自分。これはたしかカナダで撮ったはずです。顔は映らず姿は見えるので、お気に入りの映像になりました。メキシコシティでは、以前音楽のプロモーションビデオを作っていたという人と知り合い、彼から動画編集のコツややってはいけないタブーなどを少し教えてもらうことができました。そこで編集の勉強になると勧めてくれたのが、バイリンガールというyoutuberの動画。http://youtu.be/BfcRNdqU5YYメールで貼られていた回は、列車で友達と旅行に行くというものだったのですが、こういうやり方もあるのかと目からウロコ。…とまではいきませんが、編集のポイントをいくつか見て取ることができました。現在メールアドレスがひとつ凍結したため、彼とはやり取りできなくなってしまっています。そして、パナマで出会ったスウェーデン人バックパッカーのロアさん。彼もYouTubeに動画を上げていて、彼の巧みな撮り方もマネしてみたい技法の一つです。https://youtu.be/zToDsFTewO4そんなふうに人の影響も存分に受けながら試行錯誤していっています。元々はniconicoで活動しているせんとすさんの''日常実況"のような形を目指していたのですが、一歩二歩と足を踏み入れると、思いもしなかった底の深さがうかがい知れます。nicovideo.jp/watch/sm13115410毎回動画を作るたびに、一つは新しいことを取り入れていて、たとえばBGMやSEをつけはじめたり、テキストをいれたり、画像の挿入や音声入れ替え、自撮りでの状況説明などなど。最近では機械音声でのナレーションを入れてみたりしました。少しずつでも技術が向上していればいいのですけど。本当はキャンプや自転車修理の風景も入れたいのですが、毎度うまくいかずお蔵入りになっています。いまのカメラだと、暗いところが映せなくて難しいのです。そんな感じで、超スローペースですがちょっとずつ工夫しながら動画も作っているので、よかったら見てやってください。 [1回] http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/essay/%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%81%AE%E8%A9%B1%E3%82%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86旅行動画の作成は、ゲーム実況動画とひと味違うのです。