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ロープウェイと雪山と荒野の町 El Alto



昼前に起床。

急いで荷物をまとめて外へ出ると、ホテルの奥さんが
「ゆっくり眠れた?」
と茶化された。

犬のマイクとお別れして入口の門を開けてもらい、今日も出発だ。



    ↑眠たそうだ


道は昨日と同じく広くてきれいだった。
走りやすいのはいいが、すこしだけ上り坂になっているのでスピードが出ない。


と言っても、若い読者には道の状態なんて心底興味ないでしょう。
でもね、自転車乗りにとってはすごく重要なことなのです!
道路がきれいだったらどんなに助かるか!!


それではごらんください。
道路です。







途中かわいらしい名前の村々があったが、そのままスルーしてしまった。



「パルココ」



「パタマンタ」



ちいさな村で休憩をかねて昼食。


    ↑おいしいけど辛い。スープとドリンクもついて10ボリビアーノ(160円)


店の人たちや客に質問をうけ、最後には「がんばってね」と背中を押されてしまった。


 

しだいに増えていく茶色い家の群れが、そのうち大きな塊になり、そしてそれが町になった。

大通りで飲み物やフルーツを売っている屋台のおばちゃんに「ここは La Paz(ラパス)か」と聞いてみると、違うとの返答。

ラパスのすぐ手前にある El Alto(エル・アルト)という町らしい。



    ↑エル・アルトの町↓



 
    ↑花屋もあったので、おそらく栄えている大きな町なのだろうということは奥に入らずともわかる



    ↑おばちゃんから買ったヨーグルトフルーツ。いちごとキウイは薄く切ってあり、見えてあるものしか入ってない。あとはバナナとパパイヤだった



ホテルを探しながら進んでいると、頭上にロープウェイが流れているではないか!



  

一体どうしてこんなところに。

だってこの辺は、まったく坂など見あたらないのだ。
なんのためにあるのだろう。

雪山にのぼってスキーとか……
そんな馬鹿な。

どうしてー。
意味わかんなーい。


    ↑雪山とロープウェイ



ひきつづきネットが使えるホテルを探し中。

このあたりは日本や中国から中古車を取り入れているようだ。



そんな部品屋で見つけたものがこちら。



「街道筋の粋な奴」

意味わかんなーい。
なんなのこの町。

とカメラでパシャパシャ撮っていたところをこの店の人に見られ、
「これ、日本語だよ」
と伝えると、
「うんそうだね、きみのだね」
と言ってこれ以上ないほど最高の笑顔を見せてくれた。



修理工やバスの運転手にホテルの場所を聞く。

「ボリビアでは挨拶に buen dia と言うんだよ。今日も明日も buen dia(いい日)ってことさ。あはははは」

という話を聞きながら、別の人がホテルの場所を教えてくれた。


値段は80ボリビアーノ(1280円)と高いが、ネットがボリビアのなかではかなりいいほうだったのでここに決める。

ぎりぎりネットの生放送もできそうだったので、せっかくなのでもう一泊してやってみた。
やはり画質はザラザラになってしまったが、配信できたことに満足。




    ↑ホテルの窓からの景色↓↓






夕食は肉を食べた。
こちらも飲み物と汁だけスープがついて10ボリビアーノ(160円)



ボリビアの料理はマズいと聞いていたが、ふつうにおいしい。
だれだ! マズいって言ったのは!!



次の日、先ほど見たロープウェイが気になったので行ってみるが、30ボリビアーノ(480円)と書かれていたので乗るのはやめた。
さすがに高い。



    ↑ロープウェイの駅にあった自動販売機


    ↑カプチーノ5ボリビアーノ(80円)は結構安いのではないか。買わなかったので味と量はわからなかった



送ったメールの返信が届いていた。

送り先は Casa de Cyclista(カサ・デ・シクリスタ)という家。
ここではサイクリストや登山家、徒歩旅行者、ライダーなどを安値で泊めているらしい。
場所は謎につつまれていて、メールでやりとりしないとたどり着けないのだ。

どうやら家主はいま家にいないけど、鍵を預けているから入っていいよ、とのことだった。


では、明日はそこで泊らせてもらおう。


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