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ATMがないので探しに行こうとしたら同行者を伴った話 Mollendo 13、ペルー 2016年10月12日 首を痛め、マタラーニというところで休んでいる。徐々にではあるが痛みは引き、首の可動域も広がってきた。薬局で買った薬が効いたのかもしれない。それにしても、お金がない。このへんは食堂の値段が高く、8ソル(280円)でも平均かちょっと安いくらい。今まで6ソル(210円)の世界で過ごしていたので、非常に高く見える。1日の食事回数を減らして節約してはいるが、それでも財布の中身は溶けてゆく。そろそろATMからお金をおろさないといけないが、この村の銀行に行ってもATMはなく、受付でも無理だと拒否されてしまった。しかし、親切に隣町にはあるという説明をしてくれた。しかも幸運なことに、銀行にいた作業員がそっちに用事があるというので、一緒について行ってくれることになった。止まっているタクシーに乗り込む。さっきの話では車で15分くらいかかると言っていたので、タクシーだったら20ソル(700円)くらいするかもしれないと構えていた。でもこのタクシー、乗り合いである。なんと3ソル(105円)で隣町Mollendo(モジェンド)へと運んでくれるのだそうだ。それなら安い!しかも作業員が払ってくれた。ちなみに乗り合いバンだと2ソル(70円)で移動できる。モジェンドに着き、作業員の男性と一緒に銀行へ。無事お金をおろすことができた。「俺は銀行でちょっとだけ仕事があるから、もし30分後ここに戻ってきてくれるんだったら帰りの車にも案内できるよ」それはありがたい。ぜひそうしてくれ、とOKサインを出した。暇なので町を回ってみる。結構大きな町なようで、人も結構多い。 ↑海に近い広場店やホテルがたくさん並んでいる。ああ、こっちに泊まりたかった。移ってこようかな。と考えたが、モジェンドとマタラーニ間は微妙に距離があり、その間の道は崖でトラックも多い。首も痛いし、できれば走るのは遠慮したい。 ↑なんか”さびれたディズニーシー”って感じの雰囲気↓ ↑この青い電車は観光電車だろうか ↑建物の感じは好き。中はどうなってるんだろう ↑町の中心部小さなスーパーで買い物をしたら30分を過ぎてしまった。銀行へ戻ってくる。「もう少し待ってたら来るから」そう教えてくれた銀行の警備員さんと少し話をしていたら、やあと手を挙げた作業員がニコニコと戻ってきた。ちゃんと時間を守るペルー人は珍しいと思う。腹が減ったので安い食堂を探すことに。しかしこの町も物価が高く、作業員が交渉してくれたが、それでもどこも9ソル(315円)オーバー。作業員のほうは、値段はいくらでも気にしないと言うので、「じゃあ待ってるから一人で食べて」と伝える。自分は食べなくていいや。作業員が12ソル(420円)する料理をメルカド(市場)で頼んだので、隣で座って待つ。「俺は値段より量が重要なんだ。この仕事は収入がいいからね。だから店の人がこの作業服を見たら値段を釣り上げたりとか、値下げに応じてくれなかったりするんだよね」なんて話をしていると、はい! と出てきた2人用の皿。食堂のおばちゃんが間違えて2人分用意してしまったようだ。注文と違うのでこちら2人は戸惑ったが、「いやいいよ、これで問題ない」彼が払ってくれるというのだ。ここに来るときのタクシー代も出してもらったのに、なんか申し訳ない。 ↑タコや白身魚のセビーチェ(酢の物)とアロスコンポジョ(緑のご飯に鶏肉が乗ったチャーハン)の山盛り ↑ガンガン食ってる食べるの早いね、と言うと、「ペルー人はみんな早食いで大食いなんだよ。だから病院はいつも満員なんだ。ははは」楽しそうに話しているが、冗談なのか本当なのか区別がつかない。ほかにも、「となりの国のエクアドルとペルーは仲がよくなくて、ペルー人はエクアドル人のことをmono(猿)と呼んでいるんだよ」※たしかにエクアドル人はみんなちょっと田舎っぽい顔立ちだった。「じゃあコロンビアは?」「コロンビアもそうだよ。カフェ~(長くて忘れた)って呼ぶんだ。ははは」というような地元ネタを聞かせてくれた。おごってもらってばかりだと悪いので、こちらもなにかおごってあげたい。「ハンバーガーがいい」というのでそれを買ってあげた。嬉しそうにしてくれていたが、本当は腹がいっぱいだったのではないか。ちゃんと喜んでくれたか定かではない。乗り合いタクシーに乗り、お別れした。そういえば名前も聞かなかった。彼はアレキパに住んでいるらしく、仕事で毎日いろいろな町に顔を出すのだそうだ。そんなだから、きっともう会えないんだろうな。久しぶりに大きめの街を見て回ったり、彼のおかげもあって、なかなか楽しい小旅行となった。そしてもうひとつ、言っておかなければならない。モジェンドのメルカド近くの角にアイスクリームやシャーベットが売っているカフェがあるのだが、そこの10ソルのフラペチーノがおいしかったことを。その店でフラペチーノの出来上がりを待っていると、みんな角切りのシャーベットを頼んでいるのが目についた。気になる。手作り感があってちょっとおいしそう。何というものなのだろう。いつか試してみたいので、脳内にメモしておいた。 [2回]PR http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20161010ATMがないので探しに行こうとしたら同行者を伴った話 Mollendo