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チェーンが切れて逆戻りした話と ヌーハラの思ったこと 13、ペルー 2017年03月28日 空は空前の快晴。荷物をまとめて自転車のロックを解除。宿の人たちはまだいて欲しそうだったが、この天気を逃したくない。 ↑村からの景色。晴れてるおかげもありめっちゃきれいに見えると、走行約20分でチェーンが切れた。これまで引っかかったり空回りしたりしていて様子がおかしかったので、寿命なのかもしれない。ここで戻るのは悔しいが、いったんバスでアレキパに帰って修理をしよう。なんならルートも変えようか・・・などと考えていたが、この荷物量では地元の小さなバスに乗れないので宿に自転車以外のすべてのものを置かせてもらった。1時間に一本走るバスのお値段2.50ソル(75円)。その安さを見ると、これまでの行程が馬鹿らしく思えてくる。自転車のスペース分で2倍の料金を取られそうになったが、混んでいなかったので交渉してノーカウントにしてもらった。ユラに比べると空気が汚れて埃っぽいアレキパ。そんな都会に戻ってきたのち、以前行った自転車屋に行ってチェーンを取り換えてもらい、ついでに銀行でお金を下ろして、それからおいしい中華屋でpollo tamarindo(ポジョタマリンド)を食べてきた。このポジョタマリンド、ここアレキパで存在を知ったのだが、これがめちゃくちゃおいしくて一度食べたときからハマってしまっている。鶏肉のから揚げにオレンジ色の甘いソースがかかったもので、ジューシーな肉と衣にトロっとしたソースが絡み合い非常に美味。写真を撮り忘れたのが悔やまれる。7ソル~9ソルと若干お高いものだが、アレキパに滞在しているときは頻繁に食べていたのだった。チェーンは直ったが、空回りする癖は残ってしまっているようだ。ギアが悪いのだろうか。全部取り換えてしまいたかったが、荷物をすべてユラに置いてあるので今日中に戻ってしまいたい。馴染みのチェーン店カフェに行ってフラペチーノを買い、持ってきたビニール袋に納める。そのそばでユラ行きのバスは捕まえられるはずなのだが、アレキパからだとものすごく混むみたいで、バス内には人がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。自転車を乗せるのはどう見ても無理だ。しょうがなくタクシーを探して乗って帰った。自転車を乗せられるタクシーを探すのも一苦労でなんだか疲れてしまったが、その運転手がいい人だったので楽しい帰り道になった。賃金は高かったが、奮発してチップを渡してあげた。宿の下のレストランで働いている青年が笑いながら直った自転車を乗りまわし、やっとしゃべれるくらいのまだ小さな店の次男が「遠くに行っちゃいけない」と彼をたしなめる。ここはそんな場所。―――――――ここからは日記じゃないのですが、思ったことを少しだけ。ちょっと前にネットニュースで ヌーハラ ― ヌードルハラスメント というのが載っていて、ラーメンをすする音が外国人観光客や日本に滞在している人にとって不快だというのが書かれていました。くちゃくちゃ音を食べるクチャラーみたいな感覚なんでしょう。他の国でもすするときはありますが、ズルッくらいです。日本は ズルッズルルルッズルズルルルルッ くらい鳴っちゃってますからね。で、その詳しい意見を見てみると、 食事中に音を立てるのはマナー違反だからというように、その国の文化のなかで禁止されているものだからという意見がほとんどだったんですよ。これって、ある土地の文化や慣習が人の嫌だと思う気持ちを作っているってことじゃないですか。その国ならみんな嫌がってるということですよね。つまり、その好き嫌いっていうのは個人のものではなく国のものってことでありまして、それってどうなの? って思ったのであります。家で注意されてたからとかそれくらいの小さな規模ならまだわかりますけど、都市とか国とか民族とか、そういうのが作った「嫌い」がその人のアイデンティティになってるっていうのは、いいことなのだろうかと思いまして。環境が人格を作り上げるっていうけど、操作されたりしそうでちょっと怖いです。もちろん、みんながみんな嫌だと言っていた訳ではなく、平気だと答えていた人も中にはいたみたいです。ただね、そのコメントが全部“慣れた”と書かれていたんです。最初から平気な人はいなかったのか、と。そういう人もいるのかもしれませんが、そのニュース内では見当たりませんでした。やっぱり最初は受け付けられなかったということでしょうか。たしかに自分の文化に反するものを受け入れるというのは、難しいことかと思います。でも本当にそれでいいのかな。音だけじゃなく、好みのタイプ(鼻は低いほうがかわいい、肌が白いほうが好き、背が高いほうがいい等)や食べ物への偏見(タコは気持ち悪くて食べれない、蜘蛛を食べるなんてどうかしてる等)他色々な部分で国別の好き嫌いがあると思います。そういうのを見ると、国や種族でいがみ合ったりひいきしたりするのって当然なのかもしれないと思えてきます。違いをおもしろいと思えるならいいのかもしれませんが、すべての違いを、またはすべての人がそれらを許容できるわけはありません。多様性のあるものって難しい、悲しい部分も多いもんですね。「生理的に無理」という言葉がありますが、その正体は自分の周りに押し付けられたものなのかもしれませんね。そういえば、海外のyoutuberが日本に旅行にきて紹介する動画があったんですよ。で、ラーメンを口に運んだあと毎回毎回口元を丁寧に拭いていてなんとなく煩わしく思いましたが、これも文化の違いでしょうか。それともネタでわざとやっていたのかな。と、こんなところで、この記事は終わります。 [0回]PR http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20170328チェーンが切れて逆戻りした話と ヌーハラの思ったこと