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日本人に優しい人たち、そして目的地到着 Chancay ~ Lima



2016/4/15 Huacho, Peru


前回も書いたことだが、ここから先しばらく町がないという。

なので、今日は早起きして明るいうちに走行距離を伸ばしておこう。






・・・・・寝坊しました。(通常通り)


だからといってもう一泊する気分でもなく、それでもまあなんとかなるだろうと自転車にまたがる。



    ↑なんもない道。家があっても無人だったりただの民家だったり労働者の寄宿舎だったりする


地図で見た通り、砂漠以外なにもない通りを走る。



25km先の商店の横でテントを張らせてもらった。

海風がかなり強く、肌寒い。
しょうがなく嫌々寝袋を出した。

この寝袋はかなり暖かく、低地などの寒くない場所で使うと暑くて寝苦しくなる。
そのうえ片づけがものっそい面倒なので、袋から出さずに枕にすることも多い。



今日食べたのは昨日買った2ソルのケーキの残りと6ソルのナッツミックスと飴玉とチョコケーキ菓子とウェハースのみ。

お菓子dayとなった。


※ソル
ペルーの通貨単位。正式名称はヌエボソル。2016/6/25現在のレートは約31円。このブログでは手数料なども含めて切りよく 35円 として計算している。





2016/4/19


ちんたら片づけをする。
キャンプで一番苦痛なのが、この片づけの時間だ。


キャンプをすると体力があまり回復してくれない。
すこし雨が降っている。
それらが複合して、走る気分がなかなか乗らない。



ダラダラと出発するが、腹が減っているせいで進みが遅い。
店を探しながら進むが全然見つからない。


1時間後に町、というか町を作っている段階の集落が現れた。

おお、助かった!


建設中の門をくぐって工事中の家に自転車を置かせてもらい、特設タープの下で売っているおばさんからハンバーガーと飲み物を買ってむさぼった。


ここはハエが驚くほど多い。
カラになった皿がハエで真っ黒になるほどだ。

こんな砂漠のなかでたくましく生きているのは尊敬に値するが、正直いなくなってほしい。
あーもう、だから今食ってるハンバーガーにたかるなってば!




小さなハンバーガーだったが、ちょっと腹に入るだけで全然違う。

砂漠のハイウェイを精力的に走った。


道で停車していた軽トラの男に声をかけられる。
前にもこちらの自転車で走っている姿を目にしたらしい。

英語もすこし話せる彼にこの先の情報をもらう。
もうすぐ町があるのだそうだ。
これはいいことを聞いた。


    ↑英語とスペイン語を織り交ぜてしばらく話をした



その先Chancay(チャンカイ)という町に入る。

ホテルを見つけ、なかへ。
そこのご主人がとてもいい笑顔でこちらを迎え入れてくれ、20ソル(700円)の部屋を紹介してくれた。

しかしこのご主人、ほかのペルー人にはすこぶる不愛想である。
日本人か中国人か韓国人に恩義でもあるかのような対応だったが、せっかくよくしてくれているので、こちらもそれに負けないように明るく陽気に振る舞った。




    ↑看板破りが喜びそうな立派な看板が掲げられている。中国語かもしれない



    ↑小さいけどかなりいい雰囲気の町だった。歩行者天国まである



    ↑広場の角にあるジェラート屋


    ↑トッピングもたくさん


    ↑そこで頼んだフラペチーノがおいしかった。何度も買いにいくと12ソル(420円)から10ソル(350円)に負けてくれた


居心地がよくオシャレな街並み、そして宿も安いので、ここで数泊すごしてしまう。


子どもたちがじゃんけん遊びをしているときに、「じゃんけんぽ、じゃんけんぽ」と日本語を使っていたのに驚いた。
テレビでも同じフレーズを使っていたので、おそらくこっちの日系人がペルーへ伝えたのだろう。

ペルーでは「じゃんけん」が通じるようです。




2016/4/22


もう出ていくと言うと、ホテルのご主人は泣く真似をして見送ってくれた。
ひょうきんで楽しい人だった。




    ↑低空飛行していた白い鳥が畑のトラクターに集まり、また飛び立ち・・・ を繰り返している。人に慣れているようだ



海沿いのルートと丘を登るルートがあり、楽ができそうな海ルートを選択。
しかしこの道は大型車のみしか通ることができないらしく、自転車通行禁止マークの看板が掲げられていた。


しょうがなく道を戻り坂道をゼイゼイ言いながら登っていると、突然車が止まり
「大丈夫?」
日本語が聞こえてきた。

「やっぱり。日本人だってわかったよー! この坂は長いし大変だから車で送ってあげるよ」

と言ってくれた。


車に乗せてくれた男性、カルロスさんは日本に16年間住んでいたそうで、かなり日本語が話せる。

車で運んでもらいながら、彼の話や今住んでいるHuaral(ウアラル)という町の話、リマの情報などを教えてもらった。



    ↑70kmさきのリマまで一気に行くことができた



    ↑ピックアップしてくれたカルロスさん


カルロスさんに連絡先を教えてもらい、困ったことがあったらいつでも電話してくれと頼もしい言葉を残してくれた。


ホテルへの道も教えてもらったのだが、間違えてかなり先まで通り過ぎてしまった。

探し回っていると、軽トラに乗ったペルー人が車の窓から顔を出し、探していたホテルの場所を教えてくれた。

何も言っていないのに!
なぜわかったのだろうか。

実のところ、その人がその日本人宿のオーナーのマリオさんだったのだ。



    ↑宿を探し回りながらちょこっと探索。ここはリマックという地区らしい。プリンカラーがきれいですね




こうして、

ついに、

ペルーの首都であるLima(リマ)へと

着くことができたのだった。




――― 拍手コメント返しのコーナー ―――


さーさんへ

初めまして! 動画からようこそー。
ツイッター登録ありがとうございます! そっちのほうはあまり考えずに好き勝手書いていて情報などもほぼないのですが、嫌でなかったらよろしくお願いします。
新しい動画編集ソフトも少しずつ使い方がわかってきたので、そろそろ編集を再開したいと思います。アクションカメラを買ったので、リマあたりから画質もよくなるかもしれません。かなり先になりますけどね。
ラブサイケデリコいいですよね!!! Abbot Kinneyはノリが旅行動画にピッタリだと思ってたので使おう使おうと思ってました。気に入ってくれたようでとてもうれしいです。
体調が戻るまでまだ走れなさそうですが、気をつけて旅行したいと思います。コメントありがとうございます!



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