ひどい空腹で目が覚める。
腹が減りすぎて胃が痛む。
きっとゾンビってこんな感じなんだろうな、なんて想像をしながら起きた。
テントを片づけていると商店のおやじさんが様子を見に来てくれた。
手がかじかむほど寒かったのでお茶をもらいに店へ行くと、昨日は感じ悪く見えたおかみさんが今日はなんだか優しい。
朝食に薄焼きステーキがあるというのでもらった。
7ソル(235円)だった。
昨日も会った隣の工場で働いている警備員たちと軽く会話をする。
去り際にパンをつつんでくれた。
天気は悪いが、話によるとあと15kmほどで小さな村に着くという。
現在ボロボロなこの体の状態でも、昼すぎまでには入れることだろう。
↑徐々に近づくイマタ村
↑着いた!
↑ここも線路の街といった見た目
村の宿を適当に決め、2泊するということでちょっとだけ安くしてもらった。
腰が痛いと思ったら、どうやら腫れていたようだ。
3か所ほど紫色に変色している。
顔も手のこうも日焼けがひどく、ちょっとふれただけでも痛い。
久しぶりの自転車で疲れた。
ここはゆっくりと休むことにしよう。
↑↓休んでいる間に撮った写真。真ん中に川が流れ村が分断されているのが印象的だった
二日後。
頭が痛かったのでもう一泊頼むと、今度は20ソルに下げてくれた。
知っている。
ここのおやっさんはものすごくムッとした顔をしたいかつい感じなのだけど、そういう人はわりと他の人の面倒見がよくてジョークが好きな人が多いのだ。
本当は初日から20ソルにしてくれようとしていたのだけど、こちらが言葉をさえぎってしまったのでそれがなくなってしまったのだった。
手はさらに赤く腫れている。
指や手首を曲げるだけでも痛い。