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メキシコからこのあたりに関して言えば、赤道に近いため平地では真夏のような気温になりますが、それでも標高が高くなればかなり冷え込みます。
場所によっては雪が降るほど。
そんな中南米のホテルのバスルームには、暑いところは大体どこも水シャワー、山の上などの寒いところになるとほとんどの全部のホテルはホットシャワーがついています。
そのため相対的に山岳地帯のホテルのほうが値段が高くなりやすいです。
もちろん例外もありますが。
メキシコや中南米の安宿のホットシャワーには大きく分けて3種類あります。
ひとつは"蛇口を思い切りひねると熱くなるタイプ"、
ふたつ目は"どれだけひねっても熱くなるタイプ"、
そして"少しだけひねると熱くなるタイプ"です。
ちょうどいい温度に保つためにはちょっとしたテクニックが必要になってくるものもあるので、ここでそれを伝授したいと思います。
一番難しくそして一番多いのが、"少しだけ蛇口をひねるとお湯が出てくるタイプ"です。
強めにひねると絶対に水しか出ない、厳密に言うと水が強すぎてお湯が消されてるのですが、そんな風なので最初に出会ったときは驚くでしょう。
だってホットシャワーだって聞いたのに、水しか出ないのですから。
故障かな? と思うかもしれませんが、これが普通なんです。
このタイプに当たった場合、
1、まずはお湯を思い切りひねります。
※ちなみにホテルによって蛇口がひとつ(お湯のみ)しかついていないところと、水・お湯両方の蛇口がついているところがあるので、もし水の蛇口もついている場合は最初にそちらを全開にしてから一度止めてお湯のほうをひねったほうが、お湯が出る可能性が高まります。
※お湯はC(calienteのc)、水はF(frioのf)と書かれていることが多いです。
2、お湯の蛇口をひねると、上のほうからブーンという機械音がかすかに聞こえるはずです。
これはボイラーが動いている音なので、この音を聞きながら少しずつ水をしぼっていきます。
3、そして音が鳴らなくなるギリギリのところでとどめておくと、しばらくしてからお湯が出てきます。
思っているよりもずっとチョロチョロなのでがんばって温まってください。
次に思い切りひねると温かくなるタイプですが、これは滅多にありません。
エクアドルでたしか2度ほどあったと思うので書いておきますが、ほとんどないと思ってもらってかまわないです。
チョロチョロでお湯が出るタイプに慣れていると、このタイプには不意を突かれます。
チョロチョロにしても水しか出ないんですもの。
たまにボイラーを付けてなく、シャワーを浴びるときには申告しないといけないところも一度あったので、ここもそれかと思いながらがむしゃらに蛇口をひねってみると・・・
なんとお湯が出るじゃないですか!
ガンガン水を浴びれる上に温かいのですから、このシャワーに出会ったあなたは当たりのホテルを引きましたね。
おめでとうございます。
最後に、どれだけひねってもお湯が出るタイプ。
日本と同じタイプですね。
これも安宿だとそんなに多くありません。
高いホテルだとこれが当たり前になってくるのかもしれませんね。
ただ、ここで気をつけたいのはものすごい熱湯が出てくるシャワーです。
水の蛇口があればそれをひねって調節すればいいのですが、なかには極端なシャワーもありまして、水をちょっとでも出すと水しか出ず、水を止めると熱湯になるものも割とあります。
この場合が一番やっかいです。
これに当たったときは、まずお湯になり始めるときに10秒くらい適温になるのでそれを浴びます。
熱湯に変わったら水を出すと、そこから水に変わる20秒間ほど適温になるはずなので、それを浴びます。
水に変わった瞬間に水を止めるとまた20秒ほど適温になる時間があるのでそれを浴びる、の繰り返しです。
体を温めたい場合はタオルを熱湯にさらして温め、それを肩にかけておくと多少マシになります。
アメリカ大陸にはなかなか個性的なシャワーが多いので、それぞれに合った付き合い方を覚えていきましょう。
ついでに書いておくと、
水すら出ない時は洗面台の下あたりにある元栓をチェックしましょう。
水道自体が止まっていることもあります。
出るようになるまで待つしかないです。
他の部屋では出ることもあるので、どうしても浴びたいときはスタッフに聞いてみるといいでしょう。
シャワーヘッドにボタンやスイッチがついているものは、それをいじるとお湯が出てきたり湯温が変わったりするので、そこもさわってみてください。
どうしてもトラブルが解決できないときは、ホテルのスタッフに聞いてみるしかありません。
言葉がわからなくてもジェスチャーでなんとかなることも多いので、チャレンジしてみてください。
スペイン語を使いたいのなら、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
baño(バニョ)=シャワー・トイレ
caliente(カリエンテ)=温かい
frio(フリオ)=冷たい
no(ノ)=頭に付けると否定形になる
vamos(バモス)=来て(直訳すると「一緒に行こう」Let's goと同じ)
oiga(オイガ)=聞いて
mira(ミラ)=見て
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この辺を使えばなんとかなるでしょう。
それでは、よいシャワー生活を。