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↑関係ないけどおいしかったジュース。マンゴー味が濃くてトロトロしている
バタングランデからフェレニャフェへと戻る。
一度通ってきた道なので体感距離、建物の配置、傾斜や路面状況などすべて把握ずみ。
わかっていれば他に気をとられることもなくペース配分も調整できる。
ハイピッチのスピードにのせ、楽々帰ることができた。
帰り道のとちゅう、
前にバイクタクシーの客が日本語をしゃべったという話をしたが、その人が入っていったレストランの前を通った。
通りすぎようとしたのだがなんだか気になり、喉もかわいていたのでちょっとだけ入ってみることに。
紫トウモロコシのチチャモラーダを注文。
バーを兼ねたレストランだけあって若干高めだ。
最近知ったが、「モラーダ」とは恋人のことらしい。
ペルー方言だろうか。
↑ちゃんとしたところのチチャモラーダはレモンがいい具合に効いていてとてもおいしい
店の人のご好意でとうもろこしを揚げたようなおつまみをくれた。
以前にも紹介したことがあったかもしれないが、外は固くて中はポップコーンのようになっている。
ポップコーンがそんなに好きではない自分にはあまり口に合わないのだが、お腹もすいていたしご好意をふいにするわけにもいかない。
ありがたくいただいておこう。
「喉がかわくでしょう?」
とレモネードまでくれるお姉さん。
ちょっ、サービスよすぎですぅ!
フェレニャフェへ到着。
前にも泊まったお気に入りのホテルは満室で高いランクの部屋しか開いていないらしい。
がっかりしながら安くてwi-fiのあるホテルを探しまわっていると、道路でアイスを売っていた家族にたまたま声をかけられた。
いつものように少し話をしていつものように別れるところ、今回は違った。
後ろから彼女たちが追いかけてきて、
「うちに泊まりなさい」
というのだ。
ちょっと迷った。
なんだか怪しくないだろうか。
ベリーズで一度家に泊まらせてもらい金目の物をどっさり盗まれた経験があるので、こういうときに素直に人を信用できない。
とくに彼らはお金がないらしく、ホテルが安くて25ソル(925円)だと言うと、
「ものすごく高いわねぇ」
とびっくりしていたくらいだ。
いやこれはペルーの多くの人の感想なのかもしれないし、全体的にみんなお金を使わない生活をしているのかもしれないし、なんともいえないのだけど。
彼らは家賃ってどうしているのだろう。
断るかどうか考えながらとりあえずついていくと、小さな個人商店へ。
商店といっても、家の玄関口に商品棚をひとつ置いただけ。
なかは薄暗く、言っては悪いがちょっとボロい。
まさにベリーズのドロボウ一家の内装とよく似ていた。
……本当に大丈夫だろうか。
そう思いながらも、現在経済状況がものすごく苦しいおり、無償で泊まれるのはとんでもなくありがたい。
一か八か彼女たちを信じよう。
自転車をベッドの近くに置かせてもらった。
今日こそはここフェレニャフェいちの名物であるMuseo de Sicanシカン博物館へ行くつもりだったので外へ出ようとすると、
「このへんは強盗がたくさん出るからついていくわ」
えっ、そんなにですか…?
それほど危なそうじゃなかったんですが。
すぐ近くだし。
「あなたは来たばかりだからわからないと思うけど、すごく危ないのよ」
やっぱり大きな町であるチクラヨが近いから、治安も悪いのだろうか。
ということで、お母さんとその子どもたちがついてきてくれることになった。
博物館の入口で待っていてくれる彼女たち。
入場料7ソルだったか、そのくらいを払っていざ参る。
ランバジェケのシパン博物館より小さく、展示物も少なかった。
金の装飾物や杯がいくつか飾られていた。
↑発掘と調査に日本人が何人か関わっているらしい
最後に解説ビデオを上映しており、そこで発掘に携わった考古学者の島田泉博士がインタビューされているのを眺める。
インタビューといっても数秒の映像を2回流されただけだが、日本語だったのでそこだけきちんと理解することができた。
「発掘はギャンブルですよね」「もっと勉強しなきゃなって」
という博士の見た目は若かった。
そりゃそうか、年を取ってからだと体力的にキツいもんね。
スペイン語でアフレコされてないことに感謝。
バタングランデのホテルでお世話になった夫婦の息子がここで働いているという話を聞いていたので、帰り際に館内スタッフに聞いてみると、すでに帰ってしまったらしい。
待っていてくれた親子と一緒に帰宅。
夜はお腹いっぱい食べさせてくれた。
食後は、子どもたちが最近はやっているらしくペルーに入ってから何度も耳にしているという歌に乗せて踊りを見せてくれたり、
おばあちゃんと一緒に墓地へと散歩したりしてすごした。
totoとはお尻のことらしい。
サビになるとお尻をふるダンスをするのが定番のようだ。
なんともラテンアメリカっぽい。
この曲はちょっとリズムが重くて自分はあまり好みではない。
↑近所の墓地。大きい
朝もこれまたお腹いっぱい食べさせてくれ、水も補給してくれた。
なにも盗まれていない。
優しい人たちでよかった。
おばあちゃんは寂しそうに
「どうして行っちゃうの? ここはあなたの家だからもっといたらいいのに」
と言ってくれたのだった。