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今日フェレニャフェへもどって翌日チクラヨに行く予定だったが、昨日ここのホテルのお母さんにすすめられた場所が気になり、そこへ訪れてからフェレニャフェへともどることにした。
朝にもう一度そのくわしい情報をたずね、聞きとれた名前をメモする。
聞いた話によると、
「いくつかの村を通りぬけ、Mayascon(マジャスコン)という村の広場を右に曲がって山道を登る」
らしい。
岩がきれいだとか、川かなにかがあって水浴びできるとか、そのようなことを言っていたようだが、完璧に理解はできなかった。
一番肝心なその場所の名前はうまく聞きとれず、
「ロハワジェス」とかなんとか・・・ よくわからないがそんな風に聞こえたのでそのままメモした。
そのままホテルの家族にお別れを言ってバタングランデの奥を目指す。
google mapではその先しばらく行くと行き止まりになっていたのだが、本当に道はあるのだろうか。
路面の傾斜はほとんどなく、緑あふれるきれいな景色がつづいていく。
↑景色がめっちゃきれい。人に荒らされてないから自然が残っているのね。だって普通来ないもんこんなとこ
2~3さきの村で軽食とジュースを注文して休憩。
マジャスコンはどこかと店員に聞いてみると、この先もっと行ったところだと教えてくれる。
ちょうどその店で右に曲がらないといけないらしかったので、聞いておいてよかった。
道に迷わずにすんだ。
まだ遠いという感じの話し振りだったので、ちょっと飛ばしめで走ることにする。
できれば今日フェレニャフェまでもどりたいからだ。
いくらか走ると道路がなくなり砂利道に入る。
かなりゴツゴツとした石が転がっており、さっきとは打って変わって非常に走りづらい。
↑実家の裏道を思い出した
ハリウッドのセットのようなみごとな岩壁。
反対には崖下に川が見える。
起伏がはげしすぎて荷物が満載の自転車では乗ることもままならず、おしながらゆっくりと進んでいると、男の子がおなじく自転車をおしたり乗ったりしながら、こちらのほうをチラチラと見やりペースを合わせて進んでくる。
まるで道案内してくれているかのように。
ガタガタボコボコのダート道に入ってから1時間ちかくがたち、ようやくちゃんとした村が見えた。
男の子はこの村の子どもだったようだ。
商店で飲み物を買い休憩。
そこでマジャスコン村の場所を聞いてみると、
なんと、今まで歩いてきた道を指さすではないか!
…通りすぎていたようだ。
ショック。
またこの道をもどらないといけない。
マジャスコンはちょうど道路が途切れるその境の村だったらしい。
こんな大変な道を走る必要はなかったのだ。
まったくのくたびれ儲け。
マジャスコンにはおもいっきり村の名前が書かれていた。
しかもあちこちに。
これを気づけなかったとは。
店員の話を聞いてもっと遠いと思っていたからスルーしてしまったんだな。
思い込みっておそろしい。
時刻も3時をすぎている。
いい時間だ。
戻ろうか、それとも今からでも探ってみようか。
村にいた人に話を聞くと、家が並ぶその裏手をまっすぐ行くと30分ぐらいでうわさのJagueyes(ハゲジェス)に着くと言う。
道もあるから迷わないだろうということだ。
30分でつくなら行ってみようと思い、商店に自転車と荷物を置かせてもらって村の裏側、山へとつづく道へ。
看板がいくつも立っているのを見ると、観光客が結構くるのかもしれない。
ここの石が紫がかっていてほかとは違う色をしていた。
アメジストの成分が混じっていたりして。
とても軽かくて脆かったのでそれはないか。
↑ロジャーさんが名前を書いてるこの岩、すっぱり切れててなんかすごいね
ここで大変なことに気づく。
ポケットにバタングランデのホテルのルームキーが入っていたのだ。
…返すのを忘れていた。
完全に。
これは今日中にもう一度ホテルへ行って鍵を返さなくてはいけない。
ついでに今日もそこで泊まってしまおうか。
もう遅いしね。
フェレニャフェへ行くにはちょっと遅れをとりすぎている。
↑いきなり安っぽくなる看板
↑山のなかに突然これがポツンと出てくるからものすごく違和感がある
↑大岩のテーブル
そこを登っていくと、ハゲジェスの池へ到着する。
岩場に水がたまっている。
緑色をして透きとおった池。
静かだ。
風の音と時おり少し変わった鳥の声が聞こえる。
秘密の水場という雰囲気だった。
特になにをするとも決めていなかったのでとりあえずオカリナを吹いてみると、音が反響してきれいに聞こえた。
天然のリバーブ装置。
バタングランデへ戻ったのは暗くなる直前だった。
鍵を返すのを忘れてしまったと言うと、ホテルの家族は歓迎してくれた。
「アナタが行ってしまってから、日本語を学ぼうかと話していたのよ」とお母さん。
そんな歓迎ムードのなか申し訳ないが、とても疲れていたのでそんなに話もせずにすぐ寝てしまった。
次の日はホテルには誰もいなかったので、なにも言わずにそこを去ることになってしまった。
鍵は扉につけたままにして。