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さっそくチリの洗礼とやさしさを受ける Ollague


ウユニのホテルは心地よく、朝起きたら10時。
バスの出発時刻、午後1時まで時間がない!


外に出て、まずは現在のボリビアーノをチリペソへと両替。
レートは1.1(220ボリビアーノで20000ペソ)。
いいのか悪いのかわからないが、そんなこと言ってられない。

それから昼食を食べて、バスのチケット買って、それから余った小銭をお菓子に変える。


急ぐんだ!

どりゃああああ。







12時半にバス会社に到着。

まだ時間があったので、もしかしたら塩湖を見れるかもしれないと街はずれへ自転車を向けてみるが、さすがに無理だった。

それより乗り遅れたらことだ。

その先は確実なオーバーステイが待っている。
滞在可能日は今日まで。





自転車を押し込み、バスが出発して1時間が経過。

運転手は不審な動きでギアレバーを操作し、バスが止まった。
そして床をあける運転手。




そうやら故障したらしい。

どうやっても直らないらしく、別のバスが来るのを待つことになった。


1時間後にバスは到着し、荷物もろとも乗り換える。
みんな急いでいるせいで自転車を勝手にさわり乱暴に扱われるのにイライラ。


もうバスなんて乗りたくない!!




その後は順調に走行するバス。
ほかの乗客にせかされ時間に追われているせいか、運転が荒い。



ウユニを出てから道が格段に悪くなった。
村もほとんどない。

これを自転車で走るにはかなり骨が折れたことだろう。
時間もかかったに違いない。

その点はバスでよかったと思う。



でもこんなにきれいな景色が待っているのだったら、やっぱり走ってみたかった。



そんなことを考えている間に、





国境に到着した。

バスを降りて自転車や荷物をおろす。
バスは行ってしまった。


ちいさな小屋には審査官の男性が2人座っていた。

特に厳しいわけでもなく、少しの質問が終わってすぐに通してくれた。
チリの入国審査はもう5kmほど先にあるらしい。


    ↑小さいけど奥に見えるのがボリビアのイミグレーション


時刻は夕方。
風がものすごく強く、なかなか進めない。
光と砂ぼこりで前が見えにくかった。




反対側から徒歩旅行者が来た。
こんな時間に通って大丈夫なのだろうか。
この先町はしばらくないのだけど。




暗くなってきたころにチリ国境に入る。



そこは Ollague(オジャグエ)という村とくっついていた。





まずは警察の審査から。

活発な男性が明るく指示してくれ、すぐに終了。
質問などはなく、ふつうに世間話をして終わった。


そこから英語を話せる女性の指示に従って、となりの建物へ。
そこはカスタマーセンターと呼ばれていて、どうやら自転車と荷物のチェックをうけなくてはいけないらしい。


先ほどの女性と別の男性スタッフがやってきた。
日本人だとわかると、大声で
「おはよう!」
と男性スタッフ。

「あ、おはよう。でも今はこんばんはだね、今はもう夜だから」
と静かなトーンで華麗にスルー。

自転車の荷物をほどきながら、男性スタッフが自転車のメーカーなどをチェックしている。


自転車入国の書類を作ってくれ、
「これは出国時に提出しなくてはいけないから失くさないようにね」
とはきはきとした声で教えてくれた。


女性スタッフに泊まる場所はあるか聞いてみる。

「2つくらいあると思うわ。もし見つからなかったらここへきて。多分助けることができると思う」



村を見て回ると、ひとつは閉まっていて、もう一つはべらぼうに高く現在の所持金では泊まることができなかった。

ちょうど走ってきた軽トラのおじさんに相談してみるがどうにもならず、
「もしキャンプするならここは明け方0度を下回るから気をつけてね。風も強いし」
と忠告を受けた。

すでに時刻は8時をまわっており、イミグレーションは閉まってしまった。


商店のよこにタープが張ってあったので、そこにキャンプする許可をもらって今日は野宿。

テントの入口のチャックが壊れているので寒さが心配だが、なんとかなるだろう。


    ↑閉まらない入口


チリに入ってみんな優しく、チリの印象は抜群にいい。

ただ、この村の物価が異様に高いのが気になる。
飲み物なんか、日本より高い。


もしチリ全土がこのくらい高いのだったらどうしよう。
生きていけないかもしれない。


この村だけが、山小屋価格みたいに高くなっているだけだということを祈って、夕食はとらずに眠った。


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