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湖畔の町プーノ3、オカリナ吹いてたらセビーチェをおごってもらった話 13、ペルー 2018年03月23日 前回、プーノでのバスキング(路上パフォーマンス)は好調だと書きました。その後、何度かトライしたのですが、警察に追い払われてしまいました。というかね、言ってることがみんなバラバラなんですよ。中心部の広場であるプラサ・デ・アルマス付近でやっていたら、「ここは禁止だ。むこうの角を曲がったところにある通りでやりなさい」と言われて、そっちに行ったら別の警官が、「ここはダメだよ。プラサ・デ・アルマスでやって」ってどっちだよ!!!意味がわかりません。以前チップをくれた警官もいたし、「ここでやっても大丈夫。みんなやってるよ」って町の人たち聞く人みな言ってるのに!どういうことなの。場所を追い出された悲しみにくれながら、チチカカ湖のほとりでひとりオカリナ練習。すると、後ろで男性から声をかけられました。「いやね、ぼくも楽器をやってるんだよね。ケーナ※とサンポーニャ※を祭りの日とかに吹いてるんだけどね。あ、ぼくはすぐそこのセビーチェリア※の人だよ。それにしてもその音いいねぇ。なんて楽器なの? 遠慮しなくていいよ、ささ、吹いて吹いて」※ケーナ南米に伝わる縦笛。尺八のような音がする。※サンポーニャパンフルートともいう。下に写真が出てきます。※セビーチェ海鮮をレモンでしめた料理。セビーチェリアはセビーチェ屋のこと。こちらも下に写真が出てきます。「寒くなってきたし市場でトイレットペーパーを買いに行かないといけないからもう帰る」と言うと、家からトイレットペーパーをプレゼントしてくれ、しかもホテルの近くまでバンで送っていってくれました。そして「明日セビーチェを食べにおいでよ。ぼくの楽器を見せてあげるからさ」明るい笑顔、そして20ソル札(700円)のチップを残して去っていったのでした。翌日の昼、約束どおりにセビーチェリアへ行くと、かなりの賑わいを見せる店内。外から見るよりも内装はずっときれいです。 ↑外から見た店接客に忙しそうだったのでメニューを見ていると、こちらに気がつき手を振るダニーさん※。 ※ダニー名前違ったかもしれない(失礼)。いまだに名前と顔を覚えるのが苦手です。席に座らせて早速セビーチェのセットを出してくれました。 ↑左は魚のスープ、右はチチャモラーダという紫トウモロコシのジュース。真ん中は leche de tigre(レチェ・デ・ティグレ)。トラの乳という名前だが、実際はセビーチェの汁だった。すごく酸っぱい ↑つづいてメインのセビーチェとchaufa(チャウファ、チャーハンのこと)が出てきた ↑trucha(トゥルーチャ、川マス)のセビーチェ辛いタレが各テーブルに置いていてセルフで辛さを調節する仕様のため、ここのセビーチェは辛くありません。これなら辛いのが苦手な自分でも食べられます。お腹が減っていたので酸味の強いセビーチェにもかかわらずガツガツ食べていると、ダニーさんはサンポーニャと祭りのポスターを見せてくれました。 ↑下の大きなサンポーニャは低音でデカい音が鳴る。きっと値段は高い ↑一番右の縦長のと真ん中あたりの白黒の写真にダニーさんのお父さん載っている。隣町の祭りのポスターのようだ ↑ここのセビーチェリアの広告セビーチェ代は無料でいいし、小さめのサンポーニャとポスターもくれると言い出すダニーさん。サンポーニャは欲しかったのでとても嬉しい! でもポスターは雨でぐちゃぐちゃになるからいらないと断りましたが、どうしても持っていけと言うので受け取りました。その町に行ったらこのポスター掲げてバスキングしてみようかな。 ↑サンポーニャをゲット! 2つ重ねて演奏するさらに、「今2階が人で埋まってるからオカリナを吹いていったらいい」と提案してくれました。楽器を演奏してチップをもらう場合、中南米ではレストランやカフェなどに許可をもらって中で演奏するのが主流なのです。ですが、自分はまだレストランではやったことがありません。閉鎖空間で演奏するのも、強制的に曲を聞かせるのも、ちょっと抵抗があって…しかしこれはチャンス。やってみようかな。でもやっぱり緊張する!どうしよう。「じゃあここに立って、2曲ぐらい吹いたらテーブルを回ってごらん」とダニーさんは言いながらテレビの音量を小さくしています。 ↑2階は窓からチチカカ湖が一望できる緊張の一瞬。 ↑店のスタッフが撮ってくれた「una ayuda, por favor.(援助お願いします)」と言いながら自信なさげにテーブルを回ると、なんと全テーブルの人が入れてくれるではありませんか。やっぱりレストランで吹くのってすげー。効率的。でもやっぱり自分は演奏の腕にそこまで自信がないので、あまり積極的にはできないかなぁ。 ↑たったの2曲で10ソル弱(300円位)入っていたちなみに吹いた曲は『千と千尋の神隠し』のテーマ曲「いつも何度でも」と「コンドルは飛んでいく」。やっぱり地元曲は強いですね。吹いた瞬間、シンッと静まりかえりましたもん。ダニーさんにお礼を言って一緒に写真を撮り、ここでお別れ。その足ですぐ近くのジムへとやってきました。前回チチカカ湖の周辺を散歩してると書いたじゃないですか。そのときに気になっていたんですよね。町の中心部にもいくつかジムがあったのですが、ここは見るからに安そう。そこで、そのうち入ってみようと思っていたのです。 実際とっても安く2.50ソル(約87円)で一日使い放題。器具はすべてふるくて種類も少ないですが、窓からの眺めはすばらしかったです。ダンベルやベンチ中心で運動する場合はここでも十分だと思います。ただし、リマやアレキパではついてくれたトレーナーは、このジムではつかない模様。 帰りに船着き場の通りに並んだ行商人たちと会話をして帰りました。そのうちの一人が言うには、「警察にあらかじめパスポートを見せて許可をもらえば邪魔されずに路上演奏ができると思うよ」とのこと。ちなみに追い払ってきた警官はこの前「夜になれば俺たちは来なくなるから」と言っていました。でも夜は人通りが多すぎたり暗さや寒さなど色々不便なことが多いんですよね。うーん、もうちょっと気軽に昼間演奏できる場所はないものでしょうか。次回はチチカカ湖に浮かぶ草の島、ウロスを調査。 [1回]PR http://yumenosukoshiato.ichi-matsu.net/per%C3%BA/20180322湖畔の町プーノ3、オカリナ吹いてたらセビーチェをおごってもらった話