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"赤の町"での長い一日 … ハロウィンのCuenca より



タンボを抜けてこれからCuenca(クエンカ)を目指す。
今日中につくのは無理そうなので、この日はAzogues(アソゲス)という村を目標にいこう。



それにしても、パソコンがつかなくなってしまったのがすごく心配だ。
数日もこの状態がつづけばデータもおそらく飛ぶのではなかろうか。


気を取り直そうとしても心にわだかまりが残り、どうしてもへこんでしまう。
せめて動画がコロンビアを終えていたらよかったのに。

精神的なリカバーにはまだ時間がかかりそうだった。




山をひとつ抜けふたつ抜け、Cañar(カニャル)へ。

昼食を食べてそのまま突きすすむ。
パソコンをどうにかしなければ。
急ごう。



そこから山をのぼり、カニャルを見下ろせる高台まできた。

ほかのサイクリストたちが町をのんびり眺めている。






その先ののぼり坂をしばらく進むと、目の前で車が止まった。

窓から手が伸び、ビール瓶を差しだしてくる。

それを受け取り、出されたアーモンドと一緒に飲み干した。



車に乗せていってやろうか?
と聞かれるが、どうみても自転車の入るスペースはない。


どうやって? と聞くと、
試してみようぜ といって男はトランクをあけた。


自転車を分解してくれ
と言われるままにタイヤを外し、荷物をおろした。


無理矢理隙間にそれらを詰め込む。



なんということでしょう。

あれほどいっぱいだったトランクに、自転車と荷物が、入ってしまいました。


さすが、匠の技。





そうしてこのご一行にクエンカまで運んでもらえることになったのだった。




    ↑70kmさきまでワープ!











    ↑こんな状態にさせてしまって申し訳ない



運転手と男性が夫婦で、世界各地を旅行しているらしい。
赤ちゃんもいる。


そしてあとの女性2名がアメリカから旅行してきたのだそうだ。


みんな英語ができるので、ある程度意思疎通が取れる。




世界旅行をしている夫婦は2人で本を作って売っているそうだ。

あなたはそういうのしてないの?
ブログで収益かけるとかさ。
ほかの人もアクセサリー作って売ったりしているでしょ?
お金をどうにか稼がないときびしいと思うよ。
そうだ、いい紙を買って日本語で名前を書いてあげたらいいじゃない。


はあ、あの…そうですね。
まあ一応ブログのアフィリエイトはね、やっているのですがね、これ、相当人気のサイトだったりアフィリエイト専用に作ったサイトじゃないとあまり入ってこないのですよ。
見てくれている人もそんなに多いわけじゃないし。
あわわあわわ。



そんな意見に押されながら、町をどんどんと飛び越していく。

途中ものすごくいい景色があったのだが、窓からちょろっと見るだけで通りすぎてしまう。

あー、ここ走りたかったな。



しかし今はそんなこと言ってる場合じゃない。



パソコンが!

パソコンが!!




    ↑かっこいい教会が見えたが止まれない。残念だが今は一刻も早くクエンカにいこう





ここで悪い知らせを聞かされた。


今日から祭りがあるそうで、町はものすごく混んでいるという。
そのためホテルはほとんどなく、あっても値が上がっているだろうということだった。


この日は10/31(土)ハロウィン
忘れていた。


しかも月曜火曜は祝日で店が全部閉まるという。

ああ、なんてことだ。
やっぱり車に乗らず、自転車でのんびり行けばよかったのか。


しかしパソコンが!!!




1時間ほどでクエンカについた。

運転手の彼女の話だと、クエンカは"赤の町"と呼ばれていて赤い屋根が広がっているのだそうだ。

そして川が4つも通っていて水も豊富だという。


コロンビアでは白の町、緑の町とあったが、今度は赤の町か。

このまま行くと、南米だけで全色コンプリートできそうだ。







    ↑赤ちゃんが酒で酔いつぶれてるみたいになってる




中心部のそばでおろされる。

お礼を言って笑顔で別れた。



そこの家の人に「自転車組み立てたらすぐ出ていくから!」とジェスチャーで伝えると、相手はどうやらそれなりに歓迎してくれているようだ。


そういうことならと、近場の安ホテルを聞く。

すぐ近くにバックパッカーという名前のホテルがあるよ、との返答。


よかった。
すぐ見つかって。




カギのチェーンをひとつ車のなかに落としたようでなくしてしまったが、このさい気にしてられない。

言われた道をつたいホテルへ。


しかしそこは6人部屋しか開いておらず、1人でも6人でも$90だそうだ。



 $90!!!!
             ドドン!





さすがにボリすぎだろう。
なかもあまり綺麗そうじゃないのに、6人でも高いくらいだ。



もっと奥に行ったらホテル街があるというのでそちらへ。






 
道をさまよっていると一人のラテン系の男性に声をかけられる。

なんにも書いてないけどここも一応ホテルだぜ。$4だがバイブスはちょっとよくなくてオススメできないな。向こうにも$4のホテルがあってそこは雰囲気もまあまあってとこだ。



教えられるままに行くが、どこも部屋は埋まってしまっている。



トボトボと歩いていると、別のラテン系の男性2人に声をかけられた。

ホテルを探していることを伝えると、彼らは仲間もさそって部屋探しを手伝ってくれた。


さっきの$4のところをもう一度見に行くが部屋がいっぱい。
そこに泊まっていたそのラテン系の2人のうちの1人が部屋をゆずってやろうと言ってくれたのだが、さすがにそれは悪いので断った。

$4は魅力的だったけど。



なかなか見つからず街中の階段のところで眠ろうかと決めたとき、新しい彼らの仲間がやってきてこう言った。

おれのとこのホテルなら空いてるぜ。$8でいいなら。寝袋はもってるか?寒いからな。



喜んで彼についていく。

セントロ(中心部)にそこはあった。
カテドラルのすぐ近くだ。


臨時の部屋という感じだが、なかなか悪くない。

とりあえずここで1週間。
おそらくもっと長くいるだろう。

日本からニューパソコンを送ってもらわなくてはいけない。



 —実はペルーまで行かないと日本からの配達はできないことを、
                    このときはまだ知らないのだった—



だがすごくいいことがひとつあった。
なんと、ここで試してみたところ、パソコンの充電ができたのである。

どうやら昨日のホテルのコンセントが悪かったらしい。

これで首の皮一枚繋がった。
嬉しい。




荷物を置いて、町を見回りながらホテル探しを手伝ってくれた彼らを探す。



    ↑出店がならんでにぎやかだ



    ↑お土産がたくさん売られていた




    ↑2人を発見


ペルーから来たいう彼らもアクセサリーを作って売っているようだ。


夜遅くまでついていってみるが、なかなか売れないようである。
難しいものだ。

これだったらオカリナを吹いていたほうが気楽でいいのかもなぁ。




一番注目度が高かったのは、スプレー絵だった。

ただスプレーするだけではなく紙にインクを取ってちぎった紙で細かいところを塗ったり紙で隠してスプレーして模様を作ったり火を使って焦がしたり・・・

見た目もインパクトがあり、そして絵自体もかなりの完成度をほこっていた。


できあがるたびに拍手がわき起こる。






ほかの仲間とも合流して、祭りのようすを見に行く。
どこもかしこもお土産屋お菓子を売っているタープでいっぱいだ。
街全体が会場という感じ。



    ↑ジェイソンの面をかぶりながら音楽に合わせてエレキギターをアレンジでひく人。演奏はうまかった



    ↑どの広場にもこんなステージが設置され、音楽であふれていた



    ↑崖の下にあるオフィス街の公園。奥のスタジアムでは大音量でライブの音楽と歌が聞こえてくる



   ↑リンゴ飴を買ってみた。飴はしょっぱい。甘露飴みたいな味がする。リンゴの甘さとまじわってちょうどいい味になる。

日本ではリンゴ飴は大きすぎて食べにくいのであまり買ったことがなかった。
そのかわりアンズ飴やブドウ飴が好きでよく神社祭りで買っていた。

噛むと飴のパリパリのあとにブドウの甘い果汁がジュワッと出てくるのがとてもおいしかった。





ネコを背中に乗せている彼はジャグリングをして稼いでいるようだ。
かばんから飛び出しているナタが見えるだろうか。

ネコはまわりから好評で、色んな人たちが注目していた。
こういうのもバスキング(大道芸)や露店商をするときのひとつの手かもしれない。





ハロウィンということで、顔にペイントする仕事もあった。


こっちのハロウィンはコスプレのようなものとはすこし違い、もっとシックな感じなのであまり目立たず派手さもない。

黒やオレンジを基調としているからだろうか。

だから道を歩いていてもそれほど違和感がない。


日本だったらもっと明るい色を取り入れ目立たせるんだろうな。
そこが日本と海外のハロウィン衣装の違いだろう。




祭りのなかではリアルなう○こオブジェも売られていた。

これそういえばニコ生や動画の商品一覧で見たことあるなこれ。


  ↑あまりにリアルなのでモザイクをかけ小さくしています。




今日は一日探し疲れ、歩き疲れ、そしてぎゅうぎゅう詰めのなかで無理な体勢での乗車でクタクタになってしまった。


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 ここクエンカで泊まったホテル情報   2015/11/4

Hostal Azuaya
住所:podre aguirre 7-61 y sucre(frente al parque de las flores)

カテドラルの端っこと小さな広場にはさまれたところにあります。
カテドラル方面にはdulceというアイス屋があり、反対側には$1.75で昼食が食べられる食堂があります。
ホテルの中はボロいです。

wi-fiあり。
一応ホットシャワー。
トイレシャワー別。

部屋は$8。部屋によって違う可能性が高いです。繁盛期だったのででもしかしたらもっと安くなる可能性もなきにしもあらず。

川がある階段のほうへ行くともっと安い食事処やホテルがあります。

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