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夜7時をすぎても明るいサマータイムは絶好の走行時期 Sierra Gorda



カラマのホテルを出る。
出発する前にもう一度バスキングをしようかと思ったが、警官がたくさんいたのでやめた。

カラマは中心部の一部のみ商店街になっていて、その外は市街地がずっとつづいている町だ。


途中のホットドッグ屋で昼食を食べ、砂漠へと出ていく。





    ↑色々書いてあるがおそらくほとんどは町じゃない


検問所があり、そこのスタッフたちと話をする。
次の町は70kmほど先にあるらしい。

思っていたより遠いようだ。
今日中には着かないかもしれない。



砂漠は風が強く、推進力がなかなか取れない。
一生懸命に走っていると、軽トラが止まった。
途中まで乗せてくれると言う。


すこし考えた。
自転車を車に乗せるのは色々と面倒なのだ。

力を使うというのもあるし、自転車が破損したり、忘れ物をしてしまうことも結構多いから。

でもせっかくなので、いつものように乗せてもらうことにした。




彼はカラマに住んでいると言うが、そこはあまり好きではないらしい。
自分の演奏を聞きに来てくれた女の子もまったく同じことを言っていた。
もっと他のところに行きたい、と。

自分はカラマが好きだったので不思議だったのだが、
実際に住んでみると退屈なところなのかもしれない。
周りにはほかに何もないから。

それとも、彼らは砂漠が嫌なのか。

はたまた、もしかするとチリの人は謙遜の文化があるのかも。
助けてくれた人もマリアエレーナはつまらない場所だと言っていたから。



10kmほど走っただろうか。

丘の上り坂を越えたところでおろしてくれた。

何もない砂漠。
思っていた以上に何もない。




途中でレストランがポツンと一軒あって、そこで食事をする。

おばあさんがすごく優しく語り掛けてくれて、塩分もとれて元気を補充できた。




ときどき現れる小さなほこら状の墓で休みながら進む。



暗くなってきたころ、なんと次の町の Sierra Gorda(シエラ・ゴルダ)に着いてしまった。

今日はたどり着けないと思っていたのに。
車で送ってくれたおかげでこんなに早く進めたのだろうか。


    ↑人口650人の小さな村


こちらは今サマータイム中なので、暗くなるのが遅い。
そのおかげで遅くまで走ることができた。


ちなみに、ちょっとすごいことを言うが、
このときは現在の時刻がはっきりわかっていなかった。
人や時計によってサマータイムになっていないことがあり、混乱していたのだ。

現在時刻がわからずに過ごしていたなんて、現代でなかなかあることではない。
面白い体験ができた。


    ↑到着時の時刻。こちらは実は1時間遅れていて、実際は19:38である。まだ明るい



ホテルを探すと、バスを待っている兄ちゃんや工事現場風のおじちゃんが教えてくれた。
高そうなレストランの人に話しかけ、部屋に案内してもらう。

値段は18000ペソ、安いところでも15000ペソらしいが、お願いして8000ペソにしてもらった。
「オーナーはこれまで10000ペソまでしか安くしなかったのよ」
とホテルのスタッフ。

これはラッキーだ。


シャワーはノズル式だが壊れていて水が漏れていた。
紙は切れかかっている。
それでも全然文句はない。



今日はなんて素敵な日なのだろう。


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カラマ探索② 出発の準備と街さんぽ Calama




チリの物価チェックも済んだところで、
やらなきゃいけないことを終わらせなければ!

やらなきゃいけないこと
それは、自転車の修理です。


聞いてみると、自転車屋は中心広場のすぐ近くにあるのだそう。
とりあえず広場へ行ってみましょう。



広場すごくきれい!



教会も立派!!!


教会横の建物にはこんなトリックアートが描かれていました。






自転車で見回りしていた警察に道を聞き、

「この先にあるよ。この自転車もそこのやつなんだ」

と言われたのでその道をまっすぐ10ブロック、時間にして40分ほど進みましたが、全然見つかりません。
どうやら昼休みで閉まっていたので見逃してしまったようです。



実は広場のすぐ1ブロック先にあったこの自転車屋。

夕方にもう一度訪ねてタイヤとチューブを取り換え、修理道具を買いそろえました。
無事に第一ミッション完了。

Calama ポイント
ちゃんとした自転車屋がある程度の規模。


つぎにすることは、チリの地図の入手です。


無料で手に入るであろう場所、インフォメーションセンターを探し回りましたが、それがどこにもありません。

市役所の人に聞くと、もうやってないとのこと。
潰れてしまったと受け取ったのですが、ほかの人たちはまだあると言っていたので「その日は閉まっていた」という意味だったのかもしれません。

でも別の日でも見つからなかったので、最近閉まってしまったのかも。


残念ですがあきらめて、google map を写真に撮っておくことにします。
本当は紙のほうが便利なんですけどね。

第二ミッションは失敗。

Calama ポイント
インフォメーションセンターはない!


ところで、
ここカラマは一度も雨が降ったことがないそうです。(wiki 調べ)

南国のダウンタウンみたいな雰囲気が醸し出ているのはそのせいでしょうか。



どんなところなのか、町中を歩き回ってみましょう。


人々を観察してみると、チリに入ってから黒人が格段に増えました。

というか、それまでは肌がチョコレート色のメスティーソ系ばかりで、黒人系の人たちはほぼ見ることがありませんでした。

急に増えたのはなにか理由があるのでしょうか。
社会科系の苦手な自分にはよくわかりません。


また服装は、バフのような筒形のバンダナを身につけている人をよく見かけました。
流行っているのかもしれません。
それともたまたまだったのでしょうか。

Calama ポイント
南国の商店街といった印象の町!


カジノっぽい遊び場もたくさんあります。



ちゃんとしたカジノもあるようです。
服装とかちゃんとしないといけないんですかね。



Calama ポイント
賭け事は法律的にけっこう緩そう。



街の裏道には KENPO と書かれた看板。

しかし"空手"とも書かれていて「どっちだよ」と心のなかでツッコミを入れながら通りすぎました。





前回も書いたように、出稼ぎに来ている人もちらほら見かけます。

コロンビアやペルー、それに泊っているホテルの夜番をしている男性もヨーロッパっぽい顔立ちだったので、もしかしたら働きに来ているのかもしれません。



彼はときどきこっそりと PS4 をやっていたので、プレイを見せてもらっていました。


    ↑Destiny という FPS のゲームらしい


    ↑こちらは God of War の一番新しいやつ

ここでは毎日お湯をねだっていたのですが、嫌な顔をせずに毎回ケトルを持ってきてくれていました。

おかげでコーヒーやインスタント食品が手軽に食べられて、食費を浮かせることに成功。

ありがたや。

Calama ポイント
ゲーム機は出回っているらしい。


最近まったくオカリナを吹けていなかったので、大道芸を練習する地元男性と一緒に猛特訓しました。



普段は空港で働いているという彼が言うには、チリの南部ではもっと物価が安いそうです。

ここが特別高いのだとか。

なるほどね。
南米にしては高すぎると思った。


夜の8時すぎ、店のシャッターが閉まり始める時間帯にバスキングを開始。

すると、みんなジャンジャン入れてくれて今までで最高額になりました。

ほかにもエレキギターや人形とのダンス、チェロやバイオリン、歌にダンスなどなど様々な人がバスキングをやっています。
みんなアンプを使い大音量でやっているので、オカリナ一本の自分は追いやられてしまっていました。

それでも結構チップを入れてくれる人がいて、嬉しかったです。



最高で7000ペソ(1120円)ちょっと入っていましたが、これでもホテル代に届きません。

うーん、辛い。

Calama ポイント
チップは入れてくれるけど、それ以上に物価が高い!


そういえば、ここから北に 10km ほど行ったところにチュキカマタ銅山があるそうです。
行ってみたかったのですが、土日は休みで誰もいないと言われたのであきらめました。

銅山、興味あったんだけどな。



……と、こんな感じでカラマの生活はすぎていったのでした。


現地の人の話を聞くとあまり評判がよくなかったカラマ。
でも自分はこの町はかなり好きです。


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カラマ探索① チリの物価を知ろう! Calama




さて、チリで初めて大きな町に来たわけですが、
まずなにをやるべきかというと、

物価チェック!


チリは物価が高いと聞きますが、実際のところどのくらいなのでしょうか。
今後の指標のためにも調べなくてはなりません。


しかしこの日はほとんどの店が休みだったので、小さな商店で飲み物を買ってみました。



この + mas("マス"と読む)というジュース、とてもおいしいのですが値段が900ペソ(144円)もしました。
そんなに大きくないのに。

ですが、ほかの店ではこれより大きな1.5ℓのものが1000ペソ(160円)、スーパーでは750ペソ(120円)で売っていることが発覚。

その店はかなり高い値段設定のところだったようです。
しょっぱなから失敗。
まあ、この店しか開いてなかったのでしょうがないですね。



別の日にスーパーにも行ってみました。

じっくりまわって見てみると、ほとんどの商品がペルーやボリビアの2倍くらいしています。
輸入品はそこまで変わらないようですが、それでもやっぱりちょっと高め。
こんなんでこれから先やっていけるのでしょうか。


tottus(トットゥス)というスーパーはチリにも顕在。
ペルーの中部で通った以来でしょうか。
自分の好きなスーパーです。




ペルーでは結構安めだったと記憶しているのですが、こちらではモールに入っている super lider(スペルリデルと読むのだろうか)のほうが全体的に安めでした。
でも特売品や自社製品は tottus のほうが安かったです。


tottus は他のスーパーではあまり見ない弁当類が取り揃えてありました。

下の写真にある pure(マッシュポテト)入り肉団子弁当も、味はかなりよく値段は抑え目。
見た目以上にボリュームがあり、ポテトもミルクを入れているのかクリーミーでおいしかったです。

もともと pure 自体が好きだったというのもありますけどね。



レストランでは安くても2000ペソ(320円)はしていたので、これをよく買って食べていました。

ちなみにボリビアの大衆食堂で10ボリビアーノ(160円)、ペルーでは6ソル(198円)が平均なので、周辺の国と比べるとこれでもかなり高いです。


 

以前ネットで見た
「お菓子のキャラクターを隠さなくてはいけない法律がある」
という情報を確かめてみました。



ちゃんと隠してありますね。

ジュースにもカロリーオフ以外のものには「砂糖がたくさん入っています」的なことが小さく書かれていたりします。

ワインが有名なだけあり、商品棚にはワインがズラリ。
パナマかコロンビアもこんな感じだったっけ。





つづいて入ったのが、レストランです。



スープ+一皿が出てきて、付け合わせをご飯にするかパスタにするかサラダにするか選べます。
他国ではついてくるドリンクはつきませんでしたが、ちいさなパンが出てきました。



スープはどこも豪華でおいしかったです。
とくに海鮮スープは激うま。



こちらは主食のプレート。
2000ペソ(320円)のところはどこもさびしいものでした。

レストランで出稼ぎに来ているコロンビア人に話しかけられ、コロンビア好きの自分と意気投合したり。



このあたりではポピュラーらしい completo(コンプレート)というホットドッグも注文してみます。





ふつうのホットドッグにカットトマトとアボカドのペーストが乗っています。
トマト冷たすぎて生のマグロみたい。
なかなかおいしかったです。

これが1000ペソ(160円)と安めなので、一日これしか食べない日もありました。

ちなみに上の写真のメニューに載っている ave(アベ)とは鶏肉のこと。
ほかの国では pollo(ポジョ)と呼ばれているので注意が必要です。

どうやらチリはこのような方言がかなり多いみたいですね。



つづいて、モール内探索。



いい感じの服屋。
革製の肩掛けカバンがすごくよかったのですが、めちゃくちゃ高かったのであきらめました。
ン万円してましたから。

服はどこも1500円~3000円ほど。
2000円のものでも生地は薄く、ザックを背負うと擦れてすぐに穴が空きそうでした。


自転車屋も入っています。




瓶のコップに入ったサンデーも。




ずっと探しているXboxコントローラも。



これ大体5000円近くしています。
高いのであきらめようと思ったのですが、



買っちゃいました。
出来心で。

久しぶりに握ったコントローラはもう最高!
めっちゃ楽しい!!

買ってよかったです。
でも持ち運んで壊れないでしょうか。


カラマ探索はまだまだつづきますが、長くなったのでまた次回。

Calama ポイント
チリの物価は隣国の2倍!


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自然保護区内での立ち往生とその直後の救出劇 Calama





翌日、めちゃくちゃな寒さで目を覚ました。

寝袋から出ていた肩や、なぜか足先までも冷たくなっている。
入口の壊れたテント、その隙間からつめたい空気が流れ込んでいた。


寒くて起きたくなかったが、ここは店の真ん前だ。
早く片づけなくては迷惑になってしまう。

寝袋を乾かしながらテントをたたみ荷物をまとめる。
それだけで1時間30分もかかってしまった。



店に入って、食事はあるか聞いてみる。
あと2時間でパンが届くんだけどねぇ、と店のおばさん。

さすがに2時間は待てないので、インスタントコーヒーとクラッカーで簡単な朝食をとった。

「ちゃんと食べとかないと、この先は人が住んでいないよ」
とちょっと心配そうに語るおばさん。

しかし手持ちにそんなお金はない。
特にこの村は、なんでもかんでも非常に高いのだ。

そりゃちゃんとした食事をして準備万端で行きたいのはやまやまだが、そうも言ってられないのが現状なのだ。



    ↑泊めてもらった商店


村からのびる道路は、まっすぐ砂漠の山へとつづいている。
話通り、誰も住んでいなさそうだ。




    ↑Calama カラマまで200kmとの表示がされている


googlemap で見てみると、この地域一帯が緑色で塗られていた。
どうやらここは自然保護区になっているようだった。




出てくる出てくる、大自然のかずかず。










 


写真を撮りながら走っていると、白いものが見えてきた。








あれはもしや……塩湖

ボリビアで見逃した塩湖がここで見れるのかもしれない。
そう思っていたのだが、



ん、なんか想像とちがうな。






たしかに白っぽいけど、
「ぽい」だよね。

「白い」ではなく。


ちょっとガッカリ。


ビクーニャがそんな自分を励ましてくれるかのように現れ、
こちらの姿を遠くから見つめている。



ゆるーく警戒体勢のビクーニャたち。



ちなみにペルーでは、ビクーニャは保護されていて、けっこう珍しい存在らしい。

チリではどうなのだろう。




急にきれいになる道路。



そして、さらに白くなる砂。
salar は塩湖のことらしいので、やはりここも塩湖ではあるらしい。



でもなんか想像と違うんだよなー。



塩湖というよりは、白い砂浜という感じ。



舐めてみたらあんまりしょっぱくなかった。
塩じゃなくて火山灰なんじゃね? これ。



ほかにも、
赤い池に、



捨てられた列車、



線路、



緑、赤、青の池など見どころ盛りだくさん。





分かれ道。
本道をはずれると村があるらしいが、30kmも離れているみたい。


    ↑いつの間にかカメラのモードが切り替わってて色が濃い


一山こえると、坂のちまた塩湖。

こんなきれいな景色を見逃すのはもったいないと写真を撮りまくるが、一気に下りたい気持ちもあって、心のなかは板挟み状態。








塩湖になにか動物がいるようだったので、近づいてみることにした。






こちらは水が張ってあり、そこに点々とピンク色の鳥が見える。






これはおそらく、フラミンゴ
なかなかいい風景が見れたのではなかろうか。



塩湖から道路に戻り走り始めると、うしろから
「プシュー」
と威勢のいい音が鳴った。


これは、パンクだ。
しかもどでかい。


荷物をおろして見てみると、チューブの空気を入れる部分から裂けてしまっていた。
オルロで交換したとき、うまくはめられていなかったのだろう。
しかもこのチューブはかなり前、コロンビアで買ったものだったので、劣化もしていたかもしれない。

パッチを当てても直らなかったので交換しようとかばんを探るが、

ない。

スペアチューブがないではないか。


なんと、前回交換したあのチューブがラストだったらしい。


なんてことだ。
ちゃんと確認しておくんだった……


最近なにかにつけて実感するのだが、頭が全然まわっていない。
勘も鈍っているようだ。

年なのかな。



悲しんでいる暇もなく、この先どうするか考える。

歩いて戻れば明日にはオジャグエに戻れるだろう。
そこからバスを捕まえて先の町へ行こうか。

もし車が走ってくればもしかしたら乗せてもらえるかもしれないが、ここではほとんど車は見かけていない。
おそらく無理だろう。


と自転車を押しながら戻ること1分。
なんと向かいから軽トラが!

手を振って停まってもらう。


自転車が壊れたと言うと、なんと乗せてくれるようだ。
頭は働いていないが、運は変わらず持ち続けているらしい。


本当に助かった。
食料もそこまで持ってなかったので、命の危険とまでは行かなくともけっこう大変な思いをするところだった。

ありがたく乗せてもらおう。



車内で水とお菓子をごちそうになり、
さらに Calama(カラマ)という町に着いてからも面倒なことをいろいろ手伝ってくれた。

この日は祭日だったらしく、平日なのにほとんどの店が閉まっていた。
ATM でさえも。

しかし安いホテルとあいている ATM をわざわざ探してくれたのだ。


    ↑町中を探し回って見つけてくれたホテル


彼らの目的地はここではなく隣町のマリアエレーナというところなのに、自分にかなりの時間と労力をかけてくれた。



最近は人とうまくやっていけてなかったのでピリピリしていたが、その気持ちを解きほぐしてくれたかのようだった。


彼らに会えて本当に良かったと思っている。


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さっそくチリの洗礼とやさしさを受ける Ollague


ウユニのホテルは心地よく、朝起きたら10時。
バスの出発時刻、午後1時まで時間がない!


外に出て、まずは現在のボリビアーノをチリペソへと両替。
レートは1.1(220ボリビアーノで20000ペソ)。
いいのか悪いのかわからないが、そんなこと言ってられない。

それから昼食を食べて、バスのチケット買って、それから余った小銭をお菓子に変える。


急ぐんだ!

どりゃああああ。







12時半にバス会社に到着。

まだ時間があったので、もしかしたら塩湖を見れるかもしれないと街はずれへ自転車を向けてみるが、さすがに無理だった。

それより乗り遅れたらことだ。

その先は確実なオーバーステイが待っている。
滞在可能日は今日まで。





自転車を押し込み、バスが出発して1時間が経過。

運転手は不審な動きでギアレバーを操作し、バスが止まった。
そして床をあける運転手。




そうやら故障したらしい。

どうやっても直らないらしく、別のバスが来るのを待つことになった。


1時間後にバスは到着し、荷物もろとも乗り換える。
みんな急いでいるせいで自転車を勝手にさわり乱暴に扱われるのにイライラ。


もうバスなんて乗りたくない!!




その後は順調に走行するバス。
ほかの乗客にせかされ時間に追われているせいか、運転が荒い。



ウユニを出てから道が格段に悪くなった。
村もほとんどない。

これを自転車で走るにはかなり骨が折れたことだろう。
時間もかかったに違いない。

その点はバスでよかったと思う。



でもこんなにきれいな景色が待っているのだったら、やっぱり走ってみたかった。



そんなことを考えている間に、





国境に到着した。

バスを降りて自転車や荷物をおろす。
バスは行ってしまった。


ちいさな小屋には審査官の男性が2人座っていた。

特に厳しいわけでもなく、少しの質問が終わってすぐに通してくれた。
チリの入国審査はもう5kmほど先にあるらしい。


    ↑小さいけど奥に見えるのがボリビアのイミグレーション


時刻は夕方。
風がものすごく強く、なかなか進めない。
光と砂ぼこりで前が見えにくかった。




反対側から徒歩旅行者が来た。
こんな時間に通って大丈夫なのだろうか。
この先町はしばらくないのだけど。




暗くなってきたころにチリ国境に入る。



そこは Ollague(オジャグエ)という村とくっついていた。





まずは警察の審査から。

活発な男性が明るく指示してくれ、すぐに終了。
質問などはなく、ふつうに世間話をして終わった。


そこから英語を話せる女性の指示に従って、となりの建物へ。
そこはカスタマーセンターと呼ばれていて、どうやら自転車と荷物のチェックをうけなくてはいけないらしい。


先ほどの女性と別の男性スタッフがやってきた。
日本人だとわかると、大声で
「おはよう!」
と男性スタッフ。

「あ、おはよう。でも今はこんばんはだね、今はもう夜だから」
と静かなトーンで華麗にスルー。

自転車の荷物をほどきながら、男性スタッフが自転車のメーカーなどをチェックしている。


自転車入国の書類を作ってくれ、
「これは出国時に提出しなくてはいけないから失くさないようにね」
とはきはきとした声で教えてくれた。


女性スタッフに泊まる場所はあるか聞いてみる。

「2つくらいあると思うわ。もし見つからなかったらここへきて。多分助けることができると思う」



村を見て回ると、ひとつは閉まっていて、もう一つはべらぼうに高く現在の所持金では泊まることができなかった。

ちょうど走ってきた軽トラのおじさんに相談してみるがどうにもならず、
「もしキャンプするならここは明け方0度を下回るから気をつけてね。風も強いし」
と忠告を受けた。

すでに時刻は8時をまわっており、イミグレーションは閉まってしまった。


商店のよこにタープが張ってあったので、そこにキャンプする許可をもらって今日は野宿。

テントの入口のチャックが壊れているので寒さが心配だが、なんとかなるだろう。


    ↑閉まらない入口


チリに入ってみんな優しく、チリの印象は抜群にいい。

ただ、この村の物価が異様に高いのが気になる。
飲み物なんか、日本より高い。


もしチリ全土がこのくらい高いのだったらどうしよう。
生きていけないかもしれない。


この村だけが、山小屋価格みたいに高くなっているだけだということを祈って、夕食はとらずに眠った。


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塩湖を見ないウユニ Uyuni


ホテルを出て昨日下見に行ったバスターミナルへ行くが、

なんと乗車拒否!


というのも、自転車を載せられるスペースがないのだそうだ。
ほかの車には、うえに荷物を載せる鉄の棒が装着されているのが、ウユニ行きのバンにはそれがないのだという。

するとスタッフのお姉さんが
「新しいバスターミナルなら載せられるし値段ももっと安いわよ」
と教えてくれた。


人に道を聞きながら、その新バスターミナルへ。



ちょうどすぐに出るバスがあり、値段は30ボリビアーノ(480円)と昨日聞いた値段の半分だった。

早速乗り込み、バスが発車。




「あーここはこの前見た橋のところだ、あーここは昨日見た……」


そんな風景を見ながら寝たり起きたりを繰りかえした。
そこでふと気がつく一抹(いちまつ)の不安。


もしかして、滞在期間の日数って入国当日も入ってる?


もしそうだとすれば、明日ボリビアを出なくてはいけない。

この前
「8月は31日があるから考えていた日より一日早く出なくてはいけないな」
と気がついたばっかりなのに……!


すこし余裕があると思っていたが、実は切羽詰まっていたのだった。

これではウユニ塩湖は見れないかな。



寝て起きてを繰り返したせいかそれともバス酔いなのか、頭が痛い。

ウユニの町に到着したときは夕方をすぎていた。
適当にご飯を食べて適当なホテルを見つける。




明日は時間がないかもしれないので、簡単に町を歩いてみる。

思っていたよりも大きく、とくに道路の広さが印象的だった。
ただ夜のせいかガランとしていて、スカスカな感じに見えてしまう。




↓こちらは翌日撮った町の写真






国境行きのバス会社を見つけて明日の時間を聞き出す。
昼の1時に発車するらしい。

これを逃せばほぼ確実にオーバーステイすることになるだろう。
絶対に遅刻はできない。


それにしても、この町もけっこう楽しそうだ。

ああ、もっと早く着いていれば。
心中にうず巻く後悔は大きくなるばかりだが、それはすでにどうしようもできないのだった。


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自転車修復不可能、オルロへと逆戻りしました


久しぶりに起動したガラケーのアラームのおかげで早起きができた。
なかなか気分がいい。




宿を出て、外で売っていた手作りカップケーキとプリンの朝食は2ボリビアーノ(32円)。
間食用にカップケーキをもう2つ買って自転車のかばんに入れておいた。


意気揚々と村を出て、砂漠の道を走る。
今日はいっぱい走ろう。




看板を見ながら、

今日はポオポというところに行ってみようか、時間に余裕があるのならもう少し進んでみようか、

などと考えながら進んでいく。




右よこの景色がまっ白になり、そしてまた普通に戻ったころ、
自転車が妙にガタガタし始めた。

これは、
パンクだ。



あーあ、タイムロスだ。
荷物を置いてタイヤを外し、修理する。

チューブをしまったタイヤを自転車にはめ込もうとするが、うまくいかない。
ギアの変速機が変な形になっていて、チェーンがこんがらがっていた。

自転車に詳しくない自分はなんとか直そうとその部分をいじってみると、どうやら部品がはずれてなくなっているようだった。

どうやっても直らない。
これ以上やってもらちが明かないだろう。
あきらめてオルロの町に帰ることにした。




来た道を5時間かけて歩きマチャカマルカまで帰る。
そこからコンビ(乗り合いバス)に乗せてもらってオルロへ。

ホテルはもっと安いところを探そうとも思ったが、面倒だったし時間も遅くなってきていたので前回と同じ場所に泊まった。



    ↑hotel villa fuerte「強い村」という変な名前のホテルへもどってきた


    ↑この矢印のところ


一日中歩き続けて、足の裏の皮がめくれてしまっている。

疲れ切っていたのでこの日はそのまま休み、翌日自転車を修理・交換してくれる店を探しに行くことにした。



翌日。

色んな店がごちゃごちゃと混ざっている市場に入って探してみる。
ここには昨日出発時に迷って入り込んでしまっていたので、なんとなくその存在と位置は知っていた。


鍵屋がかたまったところがあったので、そこを適当に曲がってみると、一軒あった。
ちいさな自転車修理屋。

話を聞いてみると、修理可能だと言う。
しかしなんだか胡散臭そうな男だ。




一応ほかも当たってみることにした。

奥に自転車の部品を売っている店が並んでいるところがあったので訪ねてみるが、どこも変速機は触れないと言うではないか。

そもそも、その代替パーツ自体置いてないのだそうだ。



もっと探せば修理ができるところもあるのだろうが、あまり時間もかけられないため、最初に見つけた店に頼むことに。



後輪のタイヤとチューブも替えてもらおうと思っていたが、予想以上に高かったのでやめやめ。
故障部分の交換だけを頼んだ。


これが、のちに響くことになることとは。



    ↑新しいのに交換してもらった


ホテルへと帰り、自力でパンクの修理をする。

チューブが穴だらけだったため、新しいチューブと入れ替えておいた。



もう出国日まで時間がないので、明日はバスを使うしかないだろう。

一応近くにあったバス停で、コンビの値段をチェックしておく。
走行時間は約4時間で、60ボリビアーノ(960円)もするらしい。
自転車も載せればもっとするかもしれない。


バスってこんなにするんだなぁ。


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犬とネコの部屋 Machacamarca




この日、起きたら11時すぎだった。

今日こそは出発しないといよいよマズい!
もう一泊したいのをこらえて、Oruroを発つことにした。


準備を整え、1時ちょっと手前。
道を間違えつつも事前に調べていた道をたどり、この都市を脱出した。


    ↑妙に上手いイラストが描かれている橋のしたを通る



    ↑昼食にエンパナーダ(パン生地やパイ生地に具を入れて焼く中南米の軽食)。中身は甘めの餡が入っていた



    ↑文字の多い看板。しかしこれによっていつも迷わずにすんでいるのである



そこからはいつものように荒野、というかもう砂漠に変わっていた。
気温も高く、そして何もない。

今まで走ってきた、標高が高く寒いところよりも温かいところの方が人が少ないというのも不思議なものだ。


    ↑ソラソラという村があったようだが、どこにあるのかわからないくらい小さなところだ



    ↑西部風でカッコいいバス停



3時間走ってMachacamarca(マチャカマルカ)という村についた。




そこで遅い昼食をとる。




その店の人たちの話では、どうやらここに alojamiento(アロハミエント、簡易宿所)があるらしい。

もうちょっと進んでもいいが、次の村に着くころには夜の8時をこえるかもしれない。
暗くなるとなにも見えなくなるので、今日はここまでにしておこう。


人に聞きながら、アロハミエントを探して村を歩き回る。


    ↑線路。この村は鉄道を売りにしているらしい





やっと見つけたその宿には、ネコと犬2匹が飼われていた。
入口のとびらをあけると、彼らが出迎えてくれる。








おじいさんがひとりでここに住んで、ついでに泊まる場所を貸してあげているようだった。


値段は35ボリビアーノ(560円)。
シャワーはない。

値下げをお願いしたがダメだったので、その値段で泊ることにしたら、お釣りがなかったのか30ボリビアーノ(480円)に下げてくれた。

でも広いしけっこうおもしろい作りだったので、これならふつうにそのまま35ボリビアーノ払っても良かったかもしれない。





    ↑カーテンはないが、ベッドのすぐわきに大きな窓がある



    ↑部屋は2階で、扉をぬけるとちょっとした談話室のようになっている


犬やネコと遊んで、それから村のなかを少し歩き回ってみる。

夕食は見つからなかったので、今日は抜くことにしよう。
村に入った時におばちゃんからもらったバナナとみかんもあるので、なんとかなるだろう。


    ↑広場で「ちょっと待ってなさい」と言われて受け取ったバナナとみかん











    ↑このネコいつもカメラ目線なんですが↓↓







    ↑市場で売っていたサナオリア=にんじんのジュース。「水は入れてない100%絞ったやつだよ。目にもいいし」ということで飲んでみたが、全然臭みがなくておいしかった



夜。

明日はちゃんと起きられるようにずっと封印していたガラケーを起こしてみる。
線をつなげておかないとバッテリーが切れてしまうが、ちゃんと動くようだ。

ということで充電をしていると、部屋にネコや犬が何度となく入ってきてしまう。


    ↑なにかを訴えかけるネコ


    ↑なでてほしい犬



    ↑我が物顔のネコ


それぞれ何度か入っては出ていき、偶然2匹同時に入ってきたときに彼らが暴れまわって、ごわごわのネコの腹毛に充電コードが絡まってしまった。

叱りながら取ってあげると、そのまま逃げて下へ。


その後歯を磨きに行くと、2匹が恐る恐る近づいてきた。
特にネコはこちらに謝りたかったようで、目の前をシュンシュンと何度も通り抜けていく。

その行動がとてもかわいかった。
別に携帯やPCには何事もなかったので、怒ってはなかったんだけどね。

もう入って来れないように、ドアのカギを閉めて眠った。


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