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ラパス観光と、日本食レストランけんちゃん La Paz




さて、泊ったところは自分にとって最低だったが、ラパスの町は堪能しました。
堪能しすぎてお金を使いすぎてしまったのを後悔しているくらいです。


ここでやるつもりだったこと、そしてその結果は、

・新しい眼鏡を買う 〇
・シャツを買う 〇
・xboxコントローラを買う ×
・バスキングをする △
・自転車の整備と修理 ×
・髪を切る 〇
・街を見て回る 〇

こんな感じでした。


バスキングは結局1日しかやりませんでした。
自転車は店が見つからず、面倒くさくなって断念。
PCゲーをするためのコントローラは、PS4 のものはあったのですが xbox は見つからず。
この町は物価が高く、眼鏡もシャツも散髪もかなりの費用がかかってしまいました。

という、ちょっと残念な結果に。


あとは写真を載せながら説明していきましょう。



・街並み

ラパスはくぼ地にあるため、どこを見ても奥に家がつまった坂が見えます。



町が町に囲まれているというのはなかなか珍しい光景ですね。


さてまずは、中心広場へ行ってみましょう。



大きな教会や市役所のような建物に囲まれた広場ですが、かなりこじんまりとしています。
中心とは言ったものの、現在はあまりひと気はないようです。

大通りのほうが活気がありました。


建物の前には兵隊が。
カッコいいですが、若干ふらついてます。




そしてこの鳩の量!



さすがに多すぎません?
広場を埋め尽くしています。





大通りに戻ってきました。



建物がヨーロピアンですね。
車の量も尋常ではありません。




どうやらVRを体験できるみたいです。
ボリビアにもちゃんと入ってきているようです。





広場横の通路はカラフルできれいにしてあります。




別の大きな、教会? 博物館?




その横を通って、




お土産の店が並ぶ通りへ。
「魔女広場」と地図には書かれていました。



カサ・デ・シクリスタの近くには大きな公園があります。



潜水艦のような巨大ななにかには、びっしりと人の絵が描かれていました。



そのうえをロープウェイが流れていきます。
どうやらこの町の主要な交通手段みたいです。



mirador killikilli(ミラドール・キジキジ)という高台公園にも足を向けてみました。



ちょっとわかりにくいのですが、ロープウェイがマンションの間を走っています。


公園の端っこからの景色。



こ、怖い。



町の奥は赤や茶色や緑に色づいた山。

うえから見ると、中央の一部分だけとても発展している様子がわかります。



・日本食レストラン"けんちゃん"

ボリビアの日本食レストランはけっこう有名で、風のうわさを耳にしていました。
そこで調べてみると、泊まっているところのすぐ近くだったので行ってみることに。


サンアンドレス大学のちかくにあるロータリーを右に曲がると、このような通りに出ます。



その右側の角。




日本人会館の2階にあったけんちゃんというレストラン。
こちら入口です。




なかはとても広く、日本語の漫画や雑誌がならんでいました。



テーブルには塩コショウやソースが。



舐めてみると、味噌っぽいソースと醤油っぽい辛いソースとなんか辛いソースでした。


メニューはこちら。



定食はどれも1000円前後しています。
たっかいですね!

ボリビアでは大体1食10ボリビアーノ(160円)なので、6食分の料金ということになります。

日本の感覚に落とすと、定食800円の6倍なので
4800円の料理を今から食べることになるわけです。

この料金の高さがわかっていただけたでしょうか。


ロースカツ定食が気になるし、
黒星紅白さんやなつかさんの生放送を最近見ていたせいで焼き鳥定食も食べたい。

結局、無難に焼肉定食をたのみました。


すると当然のごとく出てくるおしぼりと箸!



飲み物はセバーダの砂糖ぬき、つまり麦茶です。


かなり待たされましたが、料理もご到着です。



すごい!
豪華!!

ただ、あまり食に興味のない自分は、
「あー豆腐の味噌汁だなー」
と特に感動はなし。
ふつうの食事をしました。

ごはんはちょっとモチモチしていてもち米みたい。
一番おいしかったのは、左下のピンクの酢漬けです。

キムチはおいしかったのですが、辛すぎてすこし残してしまいました。
ボリビア人向けの味つけだったのかもしれません。



4組ほどお客さんがいて、その後3組ほど入ってきましたが、日本人はこの日0。
ちょっとホッとしました。


この店以外にも、市街には何点か日本食屋があるようです。


    ↑こちらは地図にも載っていた sushi inn


道で寿司を手売りしていた人もいてビックリしました。



・そのほかの食べ物・飲み物

けんちゃんは高いので、その1日以外は安めのものを買って食べていました。
泊っているところには台所はあったのですが、火がつかなかったので料理はしませんでした。





こちらはソフトクリーム。
チクレ味とモレ味のミックス、つまりガム味とブラックベリー味です。

なんだかすごい色ですが、なかなかおいしく、値段も3ボリビアーノ(48円)とお手頃!


こちらはいつも町で見つけると頼んじゃうフラペチーノです。



中心部の一番大きな道路沿いにある、カップケーキなんとかというカフェで買いました。
ちいさな中華料理屋のちかくにあり、隣はなぜかいつも若者の行列ができているピンクのアイスクリーム屋があるところです。

値段はたしか18ボリビアーノ(288円)で2つ頼むと25ボリビアーノ(400円)に値下がりします。


大学のまえにある cafe ciudad(カフェ・シウダッド、町のカフェ)で注文したアップルパイとモカチーノ。



インターネットを使うために注文しましたが、かなり高かったです。
たしかこれで400円くらいします。



・バスキング

ちかくの大きな通りでやってみました。
練習不足で失敗がつづき、なかなかお金が入りません。

そばで音楽をかけて踊っている少女はみんなたくさんチップを入れているみたいでした。


チップを入れてくれた人数は少なかったのですが、ひとりひとりが結構な額を入れてくれていたみたいで、

約1時間30分で30ボリビアーノ。



うーん、もっと練習しなくちゃ。




こんな感じで、ラパス自体はけっこう楽しかったです。

でもゴミゴミしていて人も多いし、ここに住むのは嫌かな。
というのが感想です。


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サイクリストのみが知る家 Casa de Ciclistas へ La Paz




エル・アルトからまっすぐ進んで大きな交差点を直進。
すると、これまた大きな交差点に出た。
市場がならんでいる。


道がわかれすぎていて、どちらへ向かえばいいのか途方に暮れる。
どうしよう、道がわからない。


キョロキョロしながら家の隙間の奥をのぞいてみると、



なんだこれ……!


どうやらラパスは山の谷間に位置するようなのだ。
そういえば今日まで泊まっていた町の名前、Alto アルトというのはスペイン語で「高い」という意味。

つまり、そういうことだったのか。



警官に道を聞くと、大きな自動車道は左だけど、まっすぐ行けば近道だと教えてくれた。
コンクリートもあるから自転車でも通れると。

よし、言われたとおり直進だ。


しかし、この教えにしたがったことで、かなり大変な思いをしたのだった。



    ↑通った道のだいたい。右下がラパス中心部


警官に指さされた方向へ行き、あとはわからないので適当に進むと、出てきたのはミニチュアのように並ぶ家。
そして激坂


これ、降りるんすか?
ホントに?









    ↑ここまでビッシリだとさすがにちょっと汚いね




危ないのでスピードがつかないようにゆっくりと降りていく。

道も悪くなり、チェーンで道がふさがれているところも。
そこでちょうど車が来て、チェーンを外してくれたついでに、本当にここから街へと降りられるのか聞いてみた。

「道はつづいてるけど、かなりがんばらなきゃいけないよ」



どんどん



どんどん降りる。



やっと都市っぽくなってきたかな。



    ↑日曜日は自転車用に道をあけるようだ。この道を走るの!?



    ↑関係ないけど、おもしろいデザインの入口を見つけた



そろそろ足首が痛くなってきた。
つらい……


何人かに道をたずねながら坂をおり、インフォメーションセンターで地図をもらって場所は把握。

昨日連絡しておいたカサ・デ・シクリスタに到着すると、ほかのサイクリストカップルが立っていた。
メールによると今はだれもいなくて、別の旅行者が来るのはもう数日後だと聞いていたのだけど。



とにかく入ってみることにしたのだが、ここからが大変だった。
本当にここに来なきゃよかったと後悔した。

長いのである程度簡単にまとめると、


渡された鍵はべつの人の家のもので、
どうなっているのかメールで質問するために自分だけ外に出ている間にその家の人が帰ってきて、
なんかよくわからんがその人のキッチンにカサ・デ・シクリスタの鍵があったらしいが彼らだけで話をするものだから全然理解できず自分だけ取り残され、
相手はあまり英語ができないしこちらの話を聞こうともせず勝手に勘違いをつづけ、
こちらも相手の話を勘違いし、
突然スペイン人の男のほうが怒りだしたりして、
彼らを見限った自分はできるだけ彼らに合わないよう気をつけつつ無視を決め込んだ。

家主が帰ってくる日ギリギリまで男のほうは家にいて、おそらく金を払いたくなかったのだろう、家主が帰る前に朝早く出ていった。

家主は疲れていてこちらにはまったく興味がなかったようだ。
会話に時間がかかるとわかると、携帯をいじってシャットダウン。
疲れているみたいだししょうがないなーと思っていたら隣人が来て、その人とは楽しそうに昨日までやっていた仕事の自転車レースの話を長々としていた。
翌日もちょっと顔を出しただけですぐにいなくなってしまい、そのまま永久に顔を合わせることはなかった。


ああもう、さっさとこんなところ出ていってしまえばよかった。



自分は小さいころから、頭のなかのイメージや話したいことを言語化するのが苦手で、言葉にするのにものすごく時間がかかった。
それを気にして、小学生や中学生のころには色々試したりもしたのだが、それでもうまくできないとわかると人づきあいをあきらめてしまった。

だから彼らのようにちゃんとこちらの声に耳を傾けてくれない人とは話ができない。
それが、人嫌いの一因にもなっている。


"ウォームシャワー"のようなプチホームステイ的なものを使わないようにしているのは、こうなってしまうのがわかっているからだった。



狭い部屋に押し込まれていたこともあり、ここに来たせいでとても疲れてしまった。
当分だれにも会いたくないし、だれとも話したくはない。

もう疲れた。



以下、カサ・デ・シクリスタの中の写真。








ただ、ラパスの町自体はけっこう楽しめたので、それは次回に紹介しよう。


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ロープウェイと雪山と荒野の町 El Alto



昼前に起床。

急いで荷物をまとめて外へ出ると、ホテルの奥さんが
「ゆっくり眠れた?」
と茶化された。

犬のマイクとお別れして入口の門を開けてもらい、今日も出発だ。



    ↑眠たそうだ


道は昨日と同じく広くてきれいだった。
走りやすいのはいいが、すこしだけ上り坂になっているのでスピードが出ない。


と言っても、若い読者には道の状態なんて心底興味ないでしょう。
でもね、自転車乗りにとってはすごく重要なことなのです!
道路がきれいだったらどんなに助かるか!!


それではごらんください。
道路です。







途中かわいらしい名前の村々があったが、そのままスルーしてしまった。



「パルココ」



「パタマンタ」



ちいさな村で休憩をかねて昼食。


    ↑おいしいけど辛い。スープとドリンクもついて10ボリビアーノ(160円)


店の人たちや客に質問をうけ、最後には「がんばってね」と背中を押されてしまった。


 

しだいに増えていく茶色い家の群れが、そのうち大きな塊になり、そしてそれが町になった。

大通りで飲み物やフルーツを売っている屋台のおばちゃんに「ここは La Paz(ラパス)か」と聞いてみると、違うとの返答。

ラパスのすぐ手前にある El Alto(エル・アルト)という町らしい。



    ↑エル・アルトの町↓



 
    ↑花屋もあったので、おそらく栄えている大きな町なのだろうということは奥に入らずともわかる



    ↑おばちゃんから買ったヨーグルトフルーツ。いちごとキウイは薄く切ってあり、見えてあるものしか入ってない。あとはバナナとパパイヤだった



ホテルを探しながら進んでいると、頭上にロープウェイが流れているではないか!



  

一体どうしてこんなところに。

だってこの辺は、まったく坂など見あたらないのだ。
なんのためにあるのだろう。

雪山にのぼってスキーとか……
そんな馬鹿な。

どうしてー。
意味わかんなーい。


    ↑雪山とロープウェイ



ひきつづきネットが使えるホテルを探し中。

このあたりは日本や中国から中古車を取り入れているようだ。



そんな部品屋で見つけたものがこちら。



「街道筋の粋な奴」

意味わかんなーい。
なんなのこの町。

とカメラでパシャパシャ撮っていたところをこの店の人に見られ、
「これ、日本語だよ」
と伝えると、
「うんそうだね、きみのだね」
と言ってこれ以上ないほど最高の笑顔を見せてくれた。



修理工やバスの運転手にホテルの場所を聞く。

「ボリビアでは挨拶に buen dia と言うんだよ。今日も明日も buen dia(いい日)ってことさ。あはははは」

という話を聞きながら、別の人がホテルの場所を教えてくれた。


値段は80ボリビアーノ(1280円)と高いが、ネットがボリビアのなかではかなりいいほうだったのでここに決める。

ぎりぎりネットの生放送もできそうだったので、せっかくなのでもう一泊してやってみた。
やはり画質はザラザラになってしまったが、配信できたことに満足。




    ↑ホテルの窓からの景色↓↓






夕食は肉を食べた。
こちらも飲み物と汁だけスープがついて10ボリビアーノ(160円)



ボリビアの料理はマズいと聞いていたが、ふつうにおいしい。
だれだ! マズいって言ったのは!!



次の日、先ほど見たロープウェイが気になったので行ってみるが、30ボリビアーノ(480円)と書かれていたので乗るのはやめた。
さすがに高い。



    ↑ロープウェイの駅にあった自動販売機


    ↑カプチーノ5ボリビアーノ(80円)は結構安いのではないか。買わなかったので味と量はわからなかった



送ったメールの返信が届いていた。

送り先は Casa de Cyclista(カサ・デ・シクリスタ)という家。
ここではサイクリストや登山家、徒歩旅行者、ライダーなどを安値で泊めているらしい。
場所は謎につつまれていて、メールでやりとりしないとたどり着けないのだ。

どうやら家主はいま家にいないけど、鍵を預けているから入っていいよ、とのことだった。


では、明日はそこで泊らせてもらおう。


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ごちそうになったマスとジュースがおいしかった話 Huarina、Batallas


居心地のいい場所からの出発はいつもつらい。

思い切ってベッドから飛び起き、できるだけなにも考えないように服を着て荷物を詰める。

すこしでも間をおくともうダメだ。
やっぱりもう一泊……なんて言葉がよぎってしまう。

迷わないうちに勢いにまかせてホテルを出た。



とりあえずこの先10kmほどで次の町に着くはずなので、そこを目指して走ってみよう。






しばらく走ると大きな道路にぶつかり、そこにあるのが Huarina(ウアリナ)というところ。



とりあえず昼ご飯を食べなくては、
と値段を聞いて回っていると、そこに座っていたボリビアの経済首都ラパスから来た観光者たちにごちそうしてもらった。



ここで食べた trucha(トゥルーチャ、川マス)は大きくて油が乗っており、身もやわらかくてフワフワ。
ほかで食べたものよりもおいしかった。

上に乗っている小魚もサクサクして味は煮干しのよう。
ちょうど煮干しが食べたいと思っていたので幸運だった。


彼らにジュースももらって、その3人は車で行ってしまった。

こちらはその食堂街を歩きながら見ていると、今度はジュース売りのおばちゃんが1杯サービスしてくれるというのでご厚意にあずかる。



いただいたのは砂糖入りの麦茶、セバーダ。
そこにキサという実を入れてくれた。



すると一気にあんずのような香りがジュースのなかを漂いはじめる。
さわやかな風味でまた違った味わいになった。
ただし、実自体はあまりおいしくなかった。


このウアリナという町は昨日まで泊まっていたウアタハタよりも大きく、こちらに泊ったほうがよかったのかもしれないと後悔。
泊る場所があるかどうかはわからなかったけど。



その先はだいたい一本道。
広い直線をずんずん走る。



走っているうちに、なんだか既視感を感じる。

どこかに似ているが、どこだったっけ……
と考えていたら、わかった。
メキシコのアウトピスタ(自動車道)に似ているんだ。

道路の広さ、全体的に黄色くて広大な景色、ときどき現れる意味のわからないちいさな脇道、
そしてすこし退屈な道。



そんな道路をひたすら走り、Batallas バタージャスという美味しそうな名前の町に到着。
ここが今日の目標地点だった。


さっそく町のなかに入ってみる。



店や食事の屋台などはたくさん並んでいるが、宿は見つけられない。
坂を登っては降り、人に聞いてもなかなか見つけられなかった。

キャンプを覚悟したが、なんとか1件だけ見つけることができた。
先ほど走っていた幹線道路の通りぞい、ガソリンスタンドのすこし先に hospedaje の看板が。



値段はたしか25ボリビアーノ(400円)。
トイレは別でシャワーはぬるいのしか出ないらしい。

泊れるなら何でもいいや。


    ↑飼われていたマイク君。すこし控えめな性格で、おじいちゃんなのか行動が鈍いがなかなか賢い


 
    ↑部屋はけっこう広かった



疲れたので、さきほどの広場まで飲み物やお菓子を買いに行ってみよう。

ボリビアの値段や物のことも知っておかないとね。



    ↑果物をすりおろしたネクター系のジュース。こういう果汁系は高い。でもおいしい



    ↑左はボリビアのメジャーなビール paceña(パセーニャ)。右はコロンビアのポニーマルタと同じ黒糖炭酸ジュースだった。味も同じ。くそマズいがだいぶ慣れたかもしれない。普通に飲めた。



    ↑お菓子。右下の baton(バトン)というチョコが1.50ボリビアーノ(24円)とちょっと高いがおいしい。これはイチゴ味だが、普通のチョコバージョンもある。
    本当はもっとおいしかったお菓子があったのだけど、写真を撮り忘れた



    ↑歯茎のグミ



    ↑ゆで卵の見た目をしたゼリー。お酢のような酸っぱい味付け



    ↑ミルク氷。安くておいしい



夜にべつのチャリダーが来たようだが、一回も顔を見なかったし次の日も会うことはなかった。



たぶん会ってもロクなことにならないから、それでよかったんだと思う。


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川を渡ってそのさきは、観光客のいない観光地? Huatajata




朝9時。
ドアを叩く音で目を覚ました。

「店を閉めて出かけるから出発してくれ」
とのこと。


半分眠りながら自転車を押し、渡し船の受付へ。
受付のおばさんが、
「自転車は向こうの大きい船だよ」
と教えてくれたが、人を運ぶ小さな船の若い船頭にこっちこっちと呼ばれた。
彼のボートに乗せてくれるらしい。

ほかの船乗りは「なに言ってんだ!」みたいなことを叫んでいるが、そんなのは構わんといった素振りだ。


よくわからないまま、その人に導かれて船の屋根に自転車を載せる。
そしてすぐに出航した。


    ↑むりやり乗っけられる自転車


    ↑岸が遠くなってゆく


対岸について10ボリビアーノ(160円)を請求される。
大きな船の方にも値段を聞いてみると、そちらも同じく人と自転車で10ボリビアーノだった。
同じ値段なら大きいほうに乗りたかったな……



昨日話しかけてきたバスの運転手によると、こちらの村 サン・"パブロ"・デ・ティキーナのほうが大きいらしい。


    ↑それでも小さいけどね

広場にて新しい飲み物、フルーツがそのまま入っているジュースを飲んだ。



新しいと言っても実はユングーヨのホテルで一度飲ませてもらったことがあるのだが、おそらくこれはボリビアの飲み物なのだろう。

味は薄いが悪くない。
見た目がきれいなのがいい。

名前もそのまま。
飲んだパイナップルのジュースは、日本語に訳すと「パインジュース」と呼んでいた。
もしかしたら別の正式名称があるのかもしれない。
ほかの町でも聞いてみることにしよう。


面倒くさいから、朝食はこのジュースだけでいいか。
ティキーナを出て、先を急ぐことにしよう。



    ↑主に車を渡す船がならんでいる



    ↑道を間違えたときにいた黒いイケメンアルパカ


しばらく見晴らし場がつづき、家は全然見当たらない。
のぼり坂がきつい。


    ↑これは高台の崖際で撮ったものなんですが、


    ↑この建物がすごく気になるんですよね。妖怪くねくねかと思った



    ↑こちらはもうちょっと奥の風景。雪山が見える


    ↑テントを張っている人も



腹が減って、やっぱり朝食をちゃんと食べておけばよかったと後悔していたころにさきの村に到着した。

そこで休憩がてら昼食をたのむ。


    ↑sopa de maní(ソパ・デ・マニ、ピーナッツのスープ)。砕いたピーナッツが入っていておいしい


    ↑忘れたけど鶏肉だったと思う。fideo(フィデオ)と呼ばれるマカロニがおいしい


食後は村の広場でちょっと休憩。



    ↑店の前に電話がどーんと置かれていた↓





    ↑そこで買った、この辺でよく見るコーラと、トムとジェリーアイスを思い起こさせるアイス。コーラは炭酸が強すぎ。アイスはちょっと安っぽい味



そこからは点々と村がつづいていた。
民家しか見えないようだが、気分的に楽だ。
これならば、なにか不具合があってもどうにかなるだろう。




    ↑山の上の教会がステキだったが、しんどすぎて登る気にはなれない





各地で道路の工事が目立つ。
作業員に挨拶をかけ合い、時々意地悪を言われながら通り抜ける。
国が道路にお金をかけ始めているのだろうか。
どうりで道がきれいなはずだ。

 

作業員のひとりに、この先にちょっと大きめの村がいくつかあって泊まるところもある、と教えてもらう。



そんな村のひとつ、Huatajata(ウアタハタ)でホテルを探すことにしたのだが、これがけっこう苦労した。

尋ねた順に値段を書くと、

390ボリビアーノ、無料(湖の芝生にキャンプ)、20ボリビアーノか無料(店の床に寝るか開いてる草むらにキャンプ、トイレシャワー付き)、20ボリビアーノ(部屋とトイレはあるがこの近所では水が止まっている)、80ボリビアーノ(ホットシャワーつき)。



最初のホテルは Inca Utama というところでめちゃくちゃデカく、試しに値段を聞いてみようと思って入ってみた。
朝食つきで390ボリビアーノ(6240円)。

はえ~。

レセプションの隣の部屋には広いガラス張りの部屋のなかにまっしろなテーブルクロスがかかっているテーブルが並んでいる。

日本のホテルと同じくらいできれいな部屋と豪華な朝食がついてくるなら、泊まったほうがお得なのではないかと考えながら、安い宿を探しつづけた。



ほかの宿を探して道路を歩いていると、店とレストランを運営しているらしいおじさんに声をかけられる。
夜にはここが閉まるからキャンプしてもいいと言われた。
指をさすそこには広い芝生の公園が見える。
レストランの敷地内らしい。

できればシャワーを浴びてゆっくり休みたかったので、ちょっと待ってもらってもう少し探索をつづける。


 (写真無し)
日本に行ったことがあるという胡散臭いおじさんに、20ボリビアーノ(320円)でレストランの床に寝てもいいと言われた。
布団や毛布は貸してくれるらしい。
キャンプなら入口のちかくの草むらで無料でいいと言われたが、まだまだ探索をつづける。



広場のほうへ行って安く泊まれるところがないか聞いてみると、名もない宿に案内してくれた。
ベッドが2つの部屋で、結構広い。
ここならゆっくり休めそうだ。
しかしここ最近、このあたりは水が止まっているらしく、シャワーは使えないのだそうだ。

なかなかよさそうなところだしここでもいいか。ネコもいるし。でもシャワーが浴びれないならキャンプでもいい気もする……

もうひとつ宿があるらしいので、そちらも見に行ってみることに。



そこは広めで窓からの景色もよく、ホットシャワーも出る。
部屋は掃除されていないが、悪くない。
もちろんネットはない。

値段を聞くと80ボリビアーノ(1280円)だという。
その額に驚いた顔をすると、すぐに60ボリビアーノ(960円)に値下げしてくれた。

ここに決定。







部屋で一息ついたあとに広場のほうへ戻り、安い食堂で食事を頼んだ。
そのときやけに目が痛くて、紙ナプキンで目を抑えると、そこには赤い汁が。
これはちゃんと休んだほうがいいかもしれない。



    ↑朝です

翌日、もう一泊頼みに行くと、船で魚を捕って帰ってきていた。
昼の軽食をごちそうになり、クイ(天竺ネズミ)の世話やボトルシップを作っているところを見学。










    ↑ごちそうになった3時の軽食。ご飯がパラパラなのを気にしているのか、レストランでも油が一緒に出てくる


村のなかを歩くと、ネコが多いことに気づく。

ペルーが少なすぎたのかもしれないし、ここが湖沿いにあるせいかもしれないが、通りや家のそばをネコが歩いている姿がよく目についた。




この日は祭りをやっていたらしく、そこでビールや食事を提供しているらしい。
小さな丘の広場に人だかりができていた。
自分はおそらく歓迎されないだろうと思って行かなかった。


    ↑別のアイスを買ってみた。イチゴ味かと思ったらシナモン味


それにしても先ほどの大きなホテルといいレストランといい、こんなさびれた村にどうして観光客向けの施設が立ち並んでいるのだろう。

観光者は全然見当たらないし。

ちゃんと儲かっているのだろうか。
なんだか心配である。


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湖と雪山のトリハダものの景色 ~ 川をはさんだ村 San Pedro de Tiquina




※今回はいい風景がいっぱいあって写真が多いため、長いです。


チェックアウト時間は10:30。
この日起きたのは10:28。
 
明らかに寝坊している。

急いで仕度。
ホテルを脱出。
 

ああ、朝食を食べ損ねてしまった。
5ボリビアーノ(80円)無駄にした。

遅起きの自分には朝食制度なんて合わないとわかってはいたが、ボリビアのホテルで出る朝食はどんなものか興味があったのだ。
その好奇心につい負けてしまった。

今後できるだけ朝食は頼まないようにしようと心に決める。
 

さらに、急いでいたためにスペアのタイヤを置き忘れてしまったようだ。
アレキパでもらった品質のいいやつだったのだが、ちょっと邪魔にもなっていたので、これはまあいいか。
 




    ↑湖のあいだを走ることになる


本道に出て少し進むと警察が見張りをしていた。
ロープを張って車を一台一台止め、小さな派出所内でなにか確認をしているようである。
 
外で立っていた方に話しかけられ、しばらく世間話をした。
どうやら首都のラパスでは偽物の警察がいるそうで、彼らにものを盗まれないよう注意を受ける。

どれくらいの時間はなしをしただろう。
30分か1時間か。
適当なところで別れた。
 


その先はずっと上り坂。
まさかこんな湖に囲まれたところでここまで登らされるとは思わなかった。



登ったぶんだけ、視界も広がってゆく。



休憩をはさみながら。



 


いくつもの乗り合いバンや観光バスが通りすぎるなか、必死になって自転車を押して歩いた。
 
朝食を食べ損ねたおかげで今日はなにも口にしていない。
昨日買っておいたスニッカーズを食べて少しだけ力をつける。
 
 

    ↑あんな高いところで放牧している。なんだかカッコいいなぁ




    ↑上の地図でみるとそんなに広くないのに、実際はこんなところ↓↓







    ↑湖が2色にわかれている。明るいところは何だろう。日は全体的に当たってるし、浅瀬があんなに広いわけないし……



道路はところどころ穴が空いていて、そこに石を敷き詰めて修繕してある。
それ以外は、道としてとてもきれいなものだった。

貧困国だと聞いていたが、道路整備はきちんとやっているようだ。
これは自転車乗りにとって大変助かる。
 


湖に囲まれているだけあり、景色もきれい。

高いところまで登ると、遠くに雪山の山脈が見えた。
とくに見晴らし場での景色は素晴らしかったので見ていただきたい。
 
 
    ↑mirador de chissi(ミラドール・デ・チッシー)というところ



    ↑この左にのびる未舗装道だけど、


    ↑あんな高いところまである!


休憩所のような見晴らし場がいくつか丘のうえに点在しているが、さすがに自転車とこの荷物、さらに高度3800mであそこまで行くのはキツイ。

1つ目のところで妥協しよう。


坂をのぼり、そのてっぺん部分が徐々に近づいていく。
それにともない、視界に入る青空がちょっとずつ広がってきて、そしてある瞬間突然見えたのが、

この雪山!





この雪山と湖がバッと目の前にあらわれたときは、瞬間疲れをわすれ鳥肌が立ってしまった。





 


ちなみに振り向くと、こう。




    ↑地図もあったのでこの先のルートをチェックチェック!



そこから3時間ほど歩くと、アップダウンののち平坦な道になった。
下りも少しずつ出てくる。

ギアのせいか、ペダルに力を入れるとリズミカルにカコンカコンと音を立てて一瞬チェーンが外れるオンボロ自転車。
この自転車で活躍できるのは、平らなところと下り道のみ。

どうやらこれで進むスピードが上がるだろう。
 
 

だんだん日が傾き始め、腹が減った。
そして疲れた。
頭がボーっとしてくる。
 
今日はスニッカーズとプチチョコケーキしか食べていない。

まだ町に着かないのか。

すると……
 
 

目的地ではないが、崖の下に村が見えた。
あそこで今日は休んでしまおうか。
 
しかし激坂が村まで伸びているのも垣間見える。
あそこまで行ってしまったら、戻るのがものすごく大変なのは目に見えて明らか。
どうするべきか。
 

道の整備をしている人たちに話を聞くと、あそこに食堂はないらしい。
「あと15km少々だから先に進んだほうがいいのではないか」
そのアドバイスに従って Tito Yupanqui(ティト・ジュパンキ)という名のその村はスルー。

先へ急ごう。


    ↑奥のほうがなんだかちょっと絵画のような色味だったので撮影 



その先、下り坂を快調に飛ばしている途中、遠足だろうか学生と先生の群れが休んでいて横切るときに歓声が上がったり、民族衣装を着たおばちゃんに金をくれとたかられたりしながら先へ。


    ↑先ほどの湖の反対側



    ↑ほかの展望場所がいくつかあるが、疲れて見に行く元気がない



     ↑疲れすぎて、キューピーCMの"たらこの歌"の替え歌をてきとうに歌いながら走行中



空腹と疲労でフラフラしてきたころ、ようやく次の町 Tiquina(ティキナ)に着いた。
 

 





    ↑川をはさんでこっち側がサン・ペドロ・デ・ティキーナ、向こう側がサン・パブロ・デ・ティキーナ


ここは右と左のチチカカ湖がつながっている川のようなところで、そこを通るための渡し船が走っている。

ペルーのユングーヨで聞いた話では、天気が悪いと渦が巻き始めて危険なので運休するらしい。
それを知ってしまうと、ちょっと怖い。
 


    ↑船乗り場


    ↑かわいらしいデザインのイラスト

 

とりあえずもう遅いし、体もギシギシだ。
いちおう宿があるようなのでここで休もう。
 
 

この Alojamientoアロハミエント)というのは、ベッドしかない簡素な部屋を貸し出している宿らしい。

さっそくボリビアの新ワードだ。
こういった国や地域をまたいでの方言にはいつも悩まされる。


ベッドしかなくて30ボリビアーノ(480円)はちょっと高い気もするが、この際しょうがない。

アロハミエントはトイレというものがなく、公共のトイレを使うのだそうだ。
「夜は閉まっているので、おしっこはこのプラスチックのばけつにして」
と言い渡される。


 
なるほど、そういうシステムの国もあるのだな。
 
 
これを見ると、コパカバーナは小さい町だったが、やっぱりとても発展したところだったのかもしれない。


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ペルー情報まとめました。2018年版


ペルーをじっくり自転車で旅行してみて、わかったことをまとめてみました。
参考にどうぞ。

※これを書いているのは2018年ですが、北部・中部はもっと前の情報になるので、もしかしたら状況が変わっていることもあるかもしれません。

言語


公用語はスペイン語ケチュア語アイマーラ語。広く話されているのはスペイン語
アンデス山脈のあたり(シエラ地帯)ではケチュア語を話す人が多い。チチカカ湖周辺ではアイマーラ語が使われる。
ジャングルのほう(セルバ地帯)はシピーボ語を話す人たちがいる。

他にもいくつか独自の言語が存在。

貨幣


ヌエボソル(nuevo sol)。通称ソル。
1ソル=大体33円。(2018/8現在)

スペイン語で「ヌエボ」は新しい、「ソル」は太陽という意味。


banco de la nacion(バンコ・デ・ラ・ナスィオン)という銀行の multi red(ムルティレッド)という ATM(スペイン語では cajero カヘーロ)は ATM 手数料が無料。

ただし1回につき400ソルまでしかおろせず、使用可能回数は1日2回まで。
アメリカドルはおろせない。

そのうち有料になる可能性もあるので注意。

物価


意外にも、海沿いのコスタ地帯より山のシエラ地帯のほうが物価は安いことが多い。
ほかの国では大体逆なので(暑い海岸沿いは物価が安く、寒い山の中では物流も難しく物が高いことが多い)、これは珍しいのではないだろうか。

おそらく海沿いにリゾート地が多いこと、山の中でも農業が盛んであることが関係していると思われる。
違ったらごめん。


一番物価の安い地域は、プーノとその周辺。

天候


大体11月ごろから3月いっぱいまでが雨期。それ以外が乾季。

【雨期】はほとんど曇りで、昼すぎから雨が降り出すことが多い。

【乾期】は雨がそれほど降らないが、まれに大雨が降ることもある。
乾燥していて肌がすぐ荒れるので注意。晴れが多いので紫外線量にも気をつけなくてはならない。
風が強い。


海沿いのコスタは砂漠が広がっているため、基本いつでも暑い。

高地のシエラは標高2500m以上になるので乾季でも夜は寒く、雨期に雨が降るとなおさら寒いし一度濡れると乾かなくて地獄。
しかし虫が少なくて助かる。

セルバは多分いつでも暑い。
ジメジメしている。
汗をかいているのがわかりにくいので熱中症に注意。

治安



特に北の海沿いの治安が悪く、ピウラ~トルヒージョ間は強盗のアルバイトなんかもあるそうだ。

首都のリマも地域によってはかなり酷い。
日本人宿で強盗・スリ・置き引き・ひったくりを受けたとリアルタイムで聞いたし、実際に自分も被害にあった。

山中は治安のいいところが多いが、南部のフリアカはスリが多いようだ。
アレキパも、悪くはないがスリがそこそこ存在する。

クスコは行ってないのでわからないが、それほど悪くないらしい。


※実体験・旅行者の話・現地民の話を総合した情報です。

インターネット


ペルーは南米のなかではわりと広くネットが普及している国だと思う。
Dota2 などのネットゲームが流行っているのもその理由のひとつだろう。

多くの宿で wi-fi が使え、別途料金を取られることも少ない。

山奥に行くほど wi-fi は手に入りづらくなるが、ネット屋ならけっこうよく見かける。
1時間1ソル(33円)前後。

ペルーの人々


大まかにわけて、【感じのいい人】【感じの悪い人】【悪い人】の3つ。
もちろん完全にわかれるわけじゃないが、印象としてはこんな感じだった。

海沿いは【感じの悪い人】が多く、南部は全体的に【感じのいい人】が多い印象

【悪い人】は「治安」の項を参照。


働き者でほとんど休みを取らずに毎日働いているが、根は真面目というわけではなく楽観的。
お金がないといいつつ毎日気楽に暮らしている。
ただ人に苦労を見せないだけだったのかもしれないけど。


全員ではないが多くの人は計算が得意。
暗算が早く、店のおつりも間違える人は多くなかった。
行動力があり、アイディアをすぐに実行する印象がある。


約束事をすっぽかす文化があるので注意。
待ち合わせをしても来ないことが多い。

国境

エクアドル ― ペルー


海沿いの Huaquillas(ウアキージャス)はぼったくりが多いので注意。治安もよくない。
町とイミグレーションが数km 離れているので少しめんどくさい。

山のほうでは2つ道があり、自分が行った Macara(マカラ)は落ち着いていてイミグレの人たちも優しかった。
町から少し進んだところにポンポンと2つ出国、入国用の小さなイミグレーションオフィス小屋がある。

ペルー ― ボリビア(チチカカ湖)


噂によると Desaguadero(デサグアデーロ)のイミグレの評判はすこぶる悪いらしいので行かなかった。
そうでもなかったと言う人もいるので、今はどうなんでしょう。

Yunguyo(ユングーヨ)- Copacabana(コパカバーナ)はすんなり通ることができるはず。
審査官も親切だった。
滞在超過のペナルティ料金を払う場合は、一度ユングーヨの銀行まで払いに戻らないといけない。

両替所の話はこちらから。

音楽


ペルーの伝統的な音楽で有名なのは cumbia クンビア。さらに huaino ウアイノchicha チチャなどがある。
それぞれ聞かせてもらったが、自分にはあまり違いがわからなかった。
特にいなかのほうではこれらの音楽がよくかかっているが、サルサやバチャータ、レゲトンなどほかの国の音楽もよく聞いている模様。

飲み物


・チチャモラーダ  chicha morada


紫トウモロコシのジュース。全土で飲まれている。飲みやすくておいしい。


・セバーダ cebada

 ※写真右の茶色っぽいの。手に持ってるのはチチャモラーダ。

いわゆる麦茶。ペルーでは砂糖を入れてある。
おいしいところはおいしいが、薄く作ってあるところはクセがあり好き嫌いが分かれると思う。
薄いコーヒー牛乳だと思って飲むとおいしい。
のどの渇きが癒えやすい。


・ソヤ soya
豆乳のジュース。ホットであることが多い。屋台などで白い飲み物があれば35%くらいの確率でこれ。

残りの65%はキヌアの入ったミルクっぽいヌルヌルの飲み物で、ペルー人はこれを朝食によく飲んでいる。

北側の砂漠地帯でよく見る。


・コーヒー café


安いものはインスタントの粉が出てきたり、すでに濃い目に作ってあるコーヒーをお湯で割って飲む。
2~3ソル(66円~99円)。
初めてこれが出てくるとビックリするかもしれない。

街のカフェで売っているカプチーノは大体5ソル~(165円)。
フラペチーノは5ソル~13ソル程度(165円~429円)。


・エモリエンテ emoliente


アロエやマカ、様々なハーブを混ぜて作られるトロっとしたホットドリンク。
体を温めるためや滋養強壮を目的に飲まれることが多い。値段も1ソル(33円)程度。


・ボルト volt


市販のエナジードリンク。
初めはブルーのレモン味しかなかったが、現在は4種類の味が発売された。
おいしい。

値段は2ソル(66円)がもっとも多く、安いところではプーノで1.4ソル(46.2円)、砂漠地帯では3ソル(99円)。

甘味


・ヘラティナ&ポンチェ gelatina con ponche


ペルー全土で食べられている弾力性が強めのぷるぷるゼリー。
スーパーや商店などでその粉が売っている。できあがりのものは商店や路上で購入可能。
値段は50センティモ(約16.5円)~1ソル(33円)程度。

日本のゼリエースにちょっと似ている。
薄めて作っているところも多い。


↑これはゼリエース

所によりゼリーの上にポンチェと呼ばれるクリームがのっている。
卵白で作られたメレンゲと乳製品で作られたちょっと酸っぱいものの2種類あり、後者がおいしい。


・アロスコンレチェ arroz con leche
甘いミルクがゆのようなもの。
上のヘラティナと同様好き嫌いは分かれると思うが、自分は好きだった。
主に路上の露店で売っている。1ソル~2ソル(33円~66円)程度。

一緒にリンゴやチチャ(紫トウモロコシ)のソース、クラッカー、シナモンパウダーを入れてくれるところも多い。

シャワー

他の国では寒い地域以外は水シャワーが基本だったが、ペルーはホットなことが多かった。

コイルで温めるシャワーと太陽熱で温めるシャワーが多く、時々ガスのシャワーもあった。
コイルはシャワーヘッドにさわると軽い感電が起こることがある。ビリビリというよりも、ビーンという鈍痛を受ける感じだった。肘をぶつけたような感覚。
太陽熱は夜に冷たくなるので、昼に浴びる必要がある。

場所によっては太陽光とガスのコンビネーションを使っているところがあり、その場合は夜でも温かい。

好きだった場所


・ピウラの手前の町タンボグランデのそのまた前にある Las Lomas ラス・ロマス
――ペルーにきて初めに落ち着けた場所。なにもないがそれがよし。

Bosque del Pomac ポマックの森の遺跡とその周辺
――遺跡のうえから見た森の青さが素晴らしかった。
――まわりの村ではどこもやさしくしてくれた。

Cajamarca カハマルカ
――結構なんでもあって買い足しや修理に便利だったし、街並みも好きだった。
――革製品がオススメ


Laguna 69 ラグーナ69とそのふもとの町 Yungay ユンガイ
――青い湖はとてもきれい。人が来る前に早く行くことをオススメします。
――ユンガイの宿では帽子をプレゼントしてくれたり、小さいけど温かな村だった。

・リマの手前の町 Chancay チャンカイ
――宿の人を始めみんなが親切でフラペチーノもおいしい。

リマのねこ公園(新市街ミラフローレスの中心広場)
――めっちゃネコ!

Chivay チバイミスミ山
――チバイのカフェ、とくにアロマスカフェにはお世話になった。いつかまた行きたい。
――なんだかんだあったけどミスミ山は登ってよかった。

Arequipa アレキパ
――大きな町で整っているので色々便利。
――チョコレート屋やアンティークショップがたくさんあって楽しい。


総合


あまり好きな国ではなかった。

ごちそうしてくれる人や家に泊めてくれる人、こちらの面倒を見てくれた人もいるが、それよりも嫌な人が多かった。
第一印象が悪かったせいだろうか。

ぼったくりや強盗などひどい目にもあったので、それらを思い返せばたまにあったいいイメージは全部かき消されてしまう。


でも、仲よくなって今でも連絡をくれる人もいるので、彼らに会うためにまた来てもいいかもしれないと思った。


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チチカカ湖のちいさな観光街 Copacabana




アルゼンチン人サイクリストが勧めてくれたホテルはすぐに見つかりました。
看板には星が3つ付いていて、実は高いんじゃないかと内心びくびくしていましたが、まあまあほどほどな感じ。

お値段は40ボリビアーノ(640円)、朝食が+5ボリビアーノ(80円)でついてきます。
この値段ではトイレとシャワーは別でしたが、わりときれいに掃除されていました。

朝食はパンとジャム&バター、シリアルとバナナのヨーグルト掛け、ジュース、あとはコーヒーかお茶を選択させてくれます。


室内は広くてきれい。
しかしwi-fiはめちゃくちゃ遅く、画像ファイルですら開くのに5分くらい待たなければいけません。





20ボリビアーノ(320円)くらいのもっと安いホテルもあるみたいなので、とにかく宿泊費を抑えたい人はべつを探したほうがいいでしょう。

ほどほどに安くてほどほどに広くてきれいな部屋、ほどほどに親切なホテルの人が希望でさらにネットはあまりこだわらない人、
そういう人にはここはオススメです。


この町自体ネットが弱く、夜には切ってしまうところも多いみたいなので、別の宿でもネット関連はあまり期待しないほうがいいでしょう。


    ↑窓からの景色



部屋に荷物を置いたので、さっそくコパカバーナを見に行きましょう。
今日は何も食べてなくてお腹もすいたので、食事もしなくちゃ。

とりあえず町の広場へ。



大きな教会のそばに土産屋の露店が並んでいます。
うーん、観光地だ。

そんな通りで見かけたレストラン。
この日は贅沢をして高めの食事をとってみました。
「ボリビアの食事はおいしくない」とよく聞きますが、普通においしいです。
それとも自分の味覚が変なのでしょうか。





 

デザートつきで20ボリビアーノ(320円)。




この日は夜に大荒れで、みぞれが勢いよく降っていました。





おかげで靴がべっちょべちょに。


―――――――――――――――――


翌日。
今日はちゃんと町を歩いて見てみましょう。




ちょっと動くとわかるのですが、ここはとにかくホテルが点在しています。
しかも、なんか無駄にゴテゴテの派手派手なのが。







高級なホテルも多そうです。



チチカカ湖のほうへも歩を進めてみます。



スワンボートが並んでいて、いかにも”遊んでいって!”といった風景。


なんだか楽しそうなレジャー道具も。



どうやって遊ぶんだろう。
中に入って転がるんでしょうかね。


大きないかりのオブジェや像などが並んでいました。





今日もまた中心部へ。
教会のなかを見に行ったり、




店に並んでいたこれ!!!
久しぶりに見た!!



袋の水ですよ!
たしかコロンビアの北部あたりまではあった気がしましたけど、それ以降全然見なかったんですよね。

わー懐かしい。
またこれをボトルに入れ替えて進んでいこうかな。



インフォメーションセンターに教えてもらった丘も登ってみました。



ここは標高が3800mくらいあるので空気が薄く、呼吸が乱れます。
しかしそれは、ここに観光にきた人たちも同じらしく、みんなハアハア言いながら休み休み登っていました。

おそらく半分以上はボリビア人のはず。
高地に慣れている人でも苦しそうです。


こちらは下界の光景。





おお、なかなかきれいじゃないですか。

十字架が見えてきて、もうちょっとで頂上。






上まで着きました。

意外とあっさり。
自転車を押していくほうが何倍もつらかったです。




奥に崖があったので写真を撮りに行ったのですが、これがめちゃくちゃ怖い!
へっぴり腰で手を伸ばし、サッと写真を撮ってパパっと引き上げたその画像がこちらです。



うーん、これだとあの高さと恐怖があんまり伝わりませんね。


頂上には十字架やお祈りのほこらがあり、ろうそくや紙吹雪が売っていました。



なぜ、紙吹雪なんだ……


"なぜ" といえば、
帰りに見つけた、木にかかっていた札。



これは一体……



なんか書いてあるし。

何の目的なのでしょうか。
呪いかなにか?



ほかにも町のはずれにあるターミナルの残骸などを見てみたり、たくさん歩き回った一日でした。

町には観光客があふれ、日本人も何人か見かけました。





部屋で休んでいると、窓からきれいな夕焼けが。






夕暮れを見に、またまた湖へ。




たくさんの人が、この夕焼けを写真に撮っていました。




そうして日が落ちると、



これ、わかりますかね。
沈んだ日と空のブルーが反射して、湖が青く光っているんですよ。
まるでナイトプールみたいでした。




帰りにお菓子を買って帰宅。
色々な種類のプチチョコケーキが売ってました。
ひとつ1ボリビアーノ(16円)。




――――――――――――――――


翌日は出発しようか迷っていましたが、ホテルの朝食のために早起きをし続けていたせいで具合が悪く、頭がグラグラしていたので休息することにしました。

二度寝したり、湖でオカリナを久々に練習したり、のんびり過ごします。





夜は10ボリビアーノ(160円)と安い夕食を注文してみました。
たしかにご飯はすり鉢でといだようにボロボロでポソポソですが、塩味もついているしおかずと一緒に食べれば普通においしい。



これは silpancho(シルパンチョ)という料理みたいです。
ハンバーガーのパテをご飯に乗せたような感じ。
なかなかおいしかったですよ。





このコパカバーナから「太陽の島」「月の島」に行けるという話を以前から聞いていました。

名前がカッコいいので気になってはいたのですが、あまり心惹かれなかったのと、呼び込みが多すぎて行く気が起きなくなってしまったのでそちらへの観光はやめました。

たぶん自分が行ってたとしてもあまり楽しめなかったでしょう。
もっと人気のないところだったら行ってたかもしれません。



ボリビアの滞在期間は30日と短いので、そろそろ出発を考えなくては。


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