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川を渡ってそのさきは、観光客のいない観光地? Huatajata




朝9時。
ドアを叩く音で目を覚ました。

「店を閉めて出かけるから出発してくれ」
とのこと。


半分眠りながら自転車を押し、渡し船の受付へ。
受付のおばさんが、
「自転車は向こうの大きい船だよ」
と教えてくれたが、人を運ぶ小さな船の若い船頭にこっちこっちと呼ばれた。
彼のボートに乗せてくれるらしい。

ほかの船乗りは「なに言ってんだ!」みたいなことを叫んでいるが、そんなのは構わんといった素振りだ。


よくわからないまま、その人に導かれて船の屋根に自転車を載せる。
そしてすぐに出航した。


    ↑むりやり乗っけられる自転車


    ↑岸が遠くなってゆく


対岸について10ボリビアーノ(160円)を請求される。
大きな船の方にも値段を聞いてみると、そちらも同じく人と自転車で10ボリビアーノだった。
同じ値段なら大きいほうに乗りたかったな……



昨日話しかけてきたバスの運転手によると、こちらの村 サン・"パブロ"・デ・ティキーナのほうが大きいらしい。


    ↑それでも小さいけどね

広場にて新しい飲み物、フルーツがそのまま入っているジュースを飲んだ。



新しいと言っても実はユングーヨのホテルで一度飲ませてもらったことがあるのだが、おそらくこれはボリビアの飲み物なのだろう。

味は薄いが悪くない。
見た目がきれいなのがいい。

名前もそのまま。
飲んだパイナップルのジュースは、日本語に訳すと「パインジュース」と呼んでいた。
もしかしたら別の正式名称があるのかもしれない。
ほかの町でも聞いてみることにしよう。


面倒くさいから、朝食はこのジュースだけでいいか。
ティキーナを出て、先を急ぐことにしよう。



    ↑主に車を渡す船がならんでいる



    ↑道を間違えたときにいた黒いイケメンアルパカ


しばらく見晴らし場がつづき、家は全然見当たらない。
のぼり坂がきつい。


    ↑これは高台の崖際で撮ったものなんですが、


    ↑この建物がすごく気になるんですよね。妖怪くねくねかと思った



    ↑こちらはもうちょっと奥の風景。雪山が見える


    ↑テントを張っている人も



腹が減って、やっぱり朝食をちゃんと食べておけばよかったと後悔していたころにさきの村に到着した。

そこで休憩がてら昼食をたのむ。


    ↑sopa de maní(ソパ・デ・マニ、ピーナッツのスープ)。砕いたピーナッツが入っていておいしい


    ↑忘れたけど鶏肉だったと思う。fideo(フィデオ)と呼ばれるマカロニがおいしい


食後は村の広場でちょっと休憩。



    ↑店の前に電話がどーんと置かれていた↓





    ↑そこで買った、この辺でよく見るコーラと、トムとジェリーアイスを思い起こさせるアイス。コーラは炭酸が強すぎ。アイスはちょっと安っぽい味



そこからは点々と村がつづいていた。
民家しか見えないようだが、気分的に楽だ。
これならば、なにか不具合があってもどうにかなるだろう。




    ↑山の上の教会がステキだったが、しんどすぎて登る気にはなれない





各地で道路の工事が目立つ。
作業員に挨拶をかけ合い、時々意地悪を言われながら通り抜ける。
国が道路にお金をかけ始めているのだろうか。
どうりで道がきれいなはずだ。

 

作業員のひとりに、この先にちょっと大きめの村がいくつかあって泊まるところもある、と教えてもらう。



そんな村のひとつ、Huatajata(ウアタハタ)でホテルを探すことにしたのだが、これがけっこう苦労した。

尋ねた順に値段を書くと、

390ボリビアーノ、無料(湖の芝生にキャンプ)、20ボリビアーノか無料(店の床に寝るか開いてる草むらにキャンプ、トイレシャワー付き)、20ボリビアーノ(部屋とトイレはあるがこの近所では水が止まっている)、80ボリビアーノ(ホットシャワーつき)。



最初のホテルは Inca Utama というところでめちゃくちゃデカく、試しに値段を聞いてみようと思って入ってみた。
朝食つきで390ボリビアーノ(6240円)。

はえ~。

レセプションの隣の部屋には広いガラス張りの部屋のなかにまっしろなテーブルクロスがかかっているテーブルが並んでいる。

日本のホテルと同じくらいできれいな部屋と豪華な朝食がついてくるなら、泊まったほうがお得なのではないかと考えながら、安い宿を探しつづけた。



ほかの宿を探して道路を歩いていると、店とレストランを運営しているらしいおじさんに声をかけられる。
夜にはここが閉まるからキャンプしてもいいと言われた。
指をさすそこには広い芝生の公園が見える。
レストランの敷地内らしい。

できればシャワーを浴びてゆっくり休みたかったので、ちょっと待ってもらってもう少し探索をつづける。


 (写真無し)
日本に行ったことがあるという胡散臭いおじさんに、20ボリビアーノ(320円)でレストランの床に寝てもいいと言われた。
布団や毛布は貸してくれるらしい。
キャンプなら入口のちかくの草むらで無料でいいと言われたが、まだまだ探索をつづける。



広場のほうへ行って安く泊まれるところがないか聞いてみると、名もない宿に案内してくれた。
ベッドが2つの部屋で、結構広い。
ここならゆっくり休めそうだ。
しかしここ最近、このあたりは水が止まっているらしく、シャワーは使えないのだそうだ。

なかなかよさそうなところだしここでもいいか。ネコもいるし。でもシャワーが浴びれないならキャンプでもいい気もする……

もうひとつ宿があるらしいので、そちらも見に行ってみることに。



そこは広めで窓からの景色もよく、ホットシャワーも出る。
部屋は掃除されていないが、悪くない。
もちろんネットはない。

値段を聞くと80ボリビアーノ(1280円)だという。
その額に驚いた顔をすると、すぐに60ボリビアーノ(960円)に値下げしてくれた。

ここに決定。







部屋で一息ついたあとに広場のほうへ戻り、安い食堂で食事を頼んだ。
そのときやけに目が痛くて、紙ナプキンで目を抑えると、そこには赤い汁が。
これはちゃんと休んだほうがいいかもしれない。



    ↑朝です

翌日、もう一泊頼みに行くと、船で魚を捕って帰ってきていた。
昼の軽食をごちそうになり、クイ(天竺ネズミ)の世話やボトルシップを作っているところを見学。










    ↑ごちそうになった3時の軽食。ご飯がパラパラなのを気にしているのか、レストランでも油が一緒に出てくる


村のなかを歩くと、ネコが多いことに気づく。

ペルーが少なすぎたのかもしれないし、ここが湖沿いにあるせいかもしれないが、通りや家のそばをネコが歩いている姿がよく目についた。




この日は祭りをやっていたらしく、そこでビールや食事を提供しているらしい。
小さな丘の広場に人だかりができていた。
自分はおそらく歓迎されないだろうと思って行かなかった。


    ↑別のアイスを買ってみた。イチゴ味かと思ったらシナモン味


それにしても先ほどの大きなホテルといいレストランといい、こんなさびれた村にどうして観光客向けの施設が立ち並んでいるのだろう。

観光者は全然見当たらないし。

ちゃんと儲かっているのだろうか。
なんだか心配である。


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