忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ペルー情報まとめました。2018年版


ペルーをじっくり自転車で旅行してみて、わかったことをまとめてみました。
参考にどうぞ。

※これを書いているのは2018年ですが、北部・中部はもっと前の情報になるので、もしかしたら状況が変わっていることもあるかもしれません。

言語


公用語はスペイン語ケチュア語アイマーラ語。広く話されているのはスペイン語
アンデス山脈のあたり(シエラ地帯)ではケチュア語を話す人が多い。チチカカ湖周辺ではアイマーラ語が使われる。
ジャングルのほう(セルバ地帯)はシピーボ語を話す人たちがいる。

他にもいくつか独自の言語が存在。

貨幣


ヌエボソル(nuevo sol)。通称ソル。
1ソル=大体33円。(2018/8現在)

スペイン語で「ヌエボ」は新しい、「ソル」は太陽という意味。


banco de la nacion(バンコ・デ・ラ・ナスィオン)という銀行の multi red(ムルティレッド)という ATM(スペイン語では cajero カヘーロ)は ATM 手数料が無料。

ただし1回につき400ソルまでしかおろせず、使用可能回数は1日2回まで。
アメリカドルはおろせない。

そのうち有料になる可能性もあるので注意。

物価


意外にも、海沿いのコスタ地帯より山のシエラ地帯のほうが物価は安いことが多い。
ほかの国では大体逆なので(暑い海岸沿いは物価が安く、寒い山の中では物流も難しく物が高いことが多い)、これは珍しいのではないだろうか。

おそらく海沿いにリゾート地が多いこと、山の中でも農業が盛んであることが関係していると思われる。
違ったらごめん。


一番物価の安い地域は、プーノとその周辺。

天候


大体11月ごろから3月いっぱいまでが雨期。それ以外が乾季。

【雨期】はほとんど曇りで、昼すぎから雨が降り出すことが多い。

【乾期】は雨がそれほど降らないが、まれに大雨が降ることもある。
乾燥していて肌がすぐ荒れるので注意。晴れが多いので紫外線量にも気をつけなくてはならない。
風が強い。


海沿いのコスタは砂漠が広がっているため、基本いつでも暑い。

高地のシエラは標高2500m以上になるので乾季でも夜は寒く、雨期に雨が降るとなおさら寒いし一度濡れると乾かなくて地獄。
しかし虫が少なくて助かる。

セルバは多分いつでも暑い。
ジメジメしている。
汗をかいているのがわかりにくいので熱中症に注意。

治安



特に北の海沿いの治安が悪く、ピウラ~トルヒージョ間は強盗のアルバイトなんかもあるそうだ。

首都のリマも地域によってはかなり酷い。
日本人宿で強盗・スリ・置き引き・ひったくりを受けたとリアルタイムで聞いたし、実際に自分も被害にあった。

山中は治安のいいところが多いが、南部のフリアカはスリが多いようだ。
アレキパも、悪くはないがスリがそこそこ存在する。

クスコは行ってないのでわからないが、それほど悪くないらしい。


※実体験・旅行者の話・現地民の話を総合した情報です。

インターネット


ペルーは南米のなかではわりと広くネットが普及している国だと思う。
Dota2 などのネットゲームが流行っているのもその理由のひとつだろう。

多くの宿で wi-fi が使え、別途料金を取られることも少ない。

山奥に行くほど wi-fi は手に入りづらくなるが、ネット屋ならけっこうよく見かける。
1時間1ソル(33円)前後。

ペルーの人々


大まかにわけて、【感じのいい人】【感じの悪い人】【悪い人】の3つ。
もちろん完全にわかれるわけじゃないが、印象としてはこんな感じだった。

海沿いは【感じの悪い人】が多く、南部は全体的に【感じのいい人】が多い印象

【悪い人】は「治安」の項を参照。


働き者でほとんど休みを取らずに毎日働いているが、根は真面目というわけではなく楽観的。
お金がないといいつつ毎日気楽に暮らしている。
ただ人に苦労を見せないだけだったのかもしれないけど。


全員ではないが多くの人は計算が得意。
暗算が早く、店のおつりも間違える人は多くなかった。
行動力があり、アイディアをすぐに実行する印象がある。


約束事をすっぽかす文化があるので注意。
待ち合わせをしても来ないことが多い。

国境

エクアドル ― ペルー


海沿いの Huaquillas(ウアキージャス)はぼったくりが多いので注意。治安もよくない。
町とイミグレーションが数km 離れているので少しめんどくさい。

山のほうでは2つ道があり、自分が行った Macara(マカラ)は落ち着いていてイミグレの人たちも優しかった。
町から少し進んだところにポンポンと2つ出国、入国用の小さなイミグレーションオフィス小屋がある。

ペルー ― ボリビア(チチカカ湖)


噂によると Desaguadero(デサグアデーロ)のイミグレの評判はすこぶる悪いらしいので行かなかった。
そうでもなかったと言う人もいるので、今はどうなんでしょう。

Yunguyo(ユングーヨ)- Copacabana(コパカバーナ)はすんなり通ることができるはず。
審査官も親切だった。
滞在超過のペナルティ料金を払う場合は、一度ユングーヨの銀行まで払いに戻らないといけない。

両替所の話はこちらから。

音楽


ペルーの伝統的な音楽で有名なのは cumbia クンビア。さらに huaino ウアイノchicha チチャなどがある。
それぞれ聞かせてもらったが、自分にはあまり違いがわからなかった。
特にいなかのほうではこれらの音楽がよくかかっているが、サルサやバチャータ、レゲトンなどほかの国の音楽もよく聞いている模様。

飲み物


・チチャモラーダ  chicha morada


紫トウモロコシのジュース。全土で飲まれている。飲みやすくておいしい。


・セバーダ cebada

 ※写真右の茶色っぽいの。手に持ってるのはチチャモラーダ。

いわゆる麦茶。ペルーでは砂糖を入れてある。
おいしいところはおいしいが、薄く作ってあるところはクセがあり好き嫌いが分かれると思う。
薄いコーヒー牛乳だと思って飲むとおいしい。
のどの渇きが癒えやすい。


・ソヤ soya
豆乳のジュース。ホットであることが多い。屋台などで白い飲み物があれば35%くらいの確率でこれ。

残りの65%はキヌアの入ったミルクっぽいヌルヌルの飲み物で、ペルー人はこれを朝食によく飲んでいる。

北側の砂漠地帯でよく見る。


・コーヒー café


安いものはインスタントの粉が出てきたり、すでに濃い目に作ってあるコーヒーをお湯で割って飲む。
2~3ソル(66円~99円)。
初めてこれが出てくるとビックリするかもしれない。

街のカフェで売っているカプチーノは大体5ソル~(165円)。
フラペチーノは5ソル~13ソル程度(165円~429円)。


・エモリエンテ emoliente


アロエやマカ、様々なハーブを混ぜて作られるトロっとしたホットドリンク。
体を温めるためや滋養強壮を目的に飲まれることが多い。値段も1ソル(33円)程度。


・ボルト volt


市販のエナジードリンク。
初めはブルーのレモン味しかなかったが、現在は4種類の味が発売された。
おいしい。

値段は2ソル(66円)がもっとも多く、安いところではプーノで1.4ソル(46.2円)、砂漠地帯では3ソル(99円)。

甘味


・ヘラティナ&ポンチェ gelatina con ponche


ペルー全土で食べられている弾力性が強めのぷるぷるゼリー。
スーパーや商店などでその粉が売っている。できあがりのものは商店や路上で購入可能。
値段は50センティモ(約16.5円)~1ソル(33円)程度。

日本のゼリエースにちょっと似ている。
薄めて作っているところも多い。


↑これはゼリエース

所によりゼリーの上にポンチェと呼ばれるクリームがのっている。
卵白で作られたメレンゲと乳製品で作られたちょっと酸っぱいものの2種類あり、後者がおいしい。


・アロスコンレチェ arroz con leche
甘いミルクがゆのようなもの。
上のヘラティナと同様好き嫌いは分かれると思うが、自分は好きだった。
主に路上の露店で売っている。1ソル~2ソル(33円~66円)程度。

一緒にリンゴやチチャ(紫トウモロコシ)のソース、クラッカー、シナモンパウダーを入れてくれるところも多い。

シャワー

他の国では寒い地域以外は水シャワーが基本だったが、ペルーはホットなことが多かった。

コイルで温めるシャワーと太陽熱で温めるシャワーが多く、時々ガスのシャワーもあった。
コイルはシャワーヘッドにさわると軽い感電が起こることがある。ビリビリというよりも、ビーンという鈍痛を受ける感じだった。肘をぶつけたような感覚。
太陽熱は夜に冷たくなるので、昼に浴びる必要がある。

場所によっては太陽光とガスのコンビネーションを使っているところがあり、その場合は夜でも温かい。

好きだった場所


・ピウラの手前の町タンボグランデのそのまた前にある Las Lomas ラス・ロマス
――ペルーにきて初めに落ち着けた場所。なにもないがそれがよし。

Bosque del Pomac ポマックの森の遺跡とその周辺
――遺跡のうえから見た森の青さが素晴らしかった。
――まわりの村ではどこもやさしくしてくれた。

Cajamarca カハマルカ
――結構なんでもあって買い足しや修理に便利だったし、街並みも好きだった。
――革製品がオススメ


Laguna 69 ラグーナ69とそのふもとの町 Yungay ユンガイ
――青い湖はとてもきれい。人が来る前に早く行くことをオススメします。
――ユンガイの宿では帽子をプレゼントしてくれたり、小さいけど温かな村だった。

・リマの手前の町 Chancay チャンカイ
――宿の人を始めみんなが親切でフラペチーノもおいしい。

リマのねこ公園(新市街ミラフローレスの中心広場)
――めっちゃネコ!

Chivay チバイミスミ山
――チバイのカフェ、とくにアロマスカフェにはお世話になった。いつかまた行きたい。
――なんだかんだあったけどミスミ山は登ってよかった。

Arequipa アレキパ
――大きな町で整っているので色々便利。
――チョコレート屋やアンティークショップがたくさんあって楽しい。


総合


あまり好きな国ではなかった。

ごちそうしてくれる人や家に泊めてくれる人、こちらの面倒を見てくれた人もいるが、それよりも嫌な人が多かった。
第一印象が悪かったせいだろうか。

ぼったくりや強盗などひどい目にもあったので、それらを思い返せばたまにあったいいイメージは全部かき消されてしまう。


でも、仲よくなって今でも連絡をくれる人もいるので、彼らに会うためにまた来てもいいかもしれないと思った。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[2回]

PR