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悪魔の行進 Hualgayoc




1, バンバマルカは谷間にある縦長の町である
2, 町への入口は一方にしかない
3, 町へ入るのに下り坂の道をたっぷり時間をかけておりてきた



つまり、
出るにはもっと時間がかかるということ!


しかも道を間違え、来たときとは別の道に出てしまうこの現状。


なんとか町を脱出するも、そこからはやっぱりのぼり坂。
山道はつらい。




この日は話しかけられdayだった。

とにかく人に話しかけられる日だったのだ。


町から出るときにもガソリンスタンドにたむろしていた人たちに話しかけられたし、
工事をしている建物を見ながらさきほど買った菓子パンを崖際で食べているときも、工事現場の男性がきて隣にすわって長時間世間話。


今度は坂道を歩いていると、今度は遠くから子どもが呼びかけてくる。

「ちょっと待ってて」

というジェスチャーをしていたので待ってみる。
するとアイスをくれた。

天気も悪く寒いけど、でも嬉しい。
ミルクを凍らせただけのアイスで、その素朴な味が水分を欲していた体に染み通ってくる。



そしてさらに、帰宅中のおじいさんの横を通るときに話しかけられ、途中まで一緒に行くことになった。


次の町、Hualgayoc(ウアルガジョック、カタカナにするとすごい名前だな)まで聞いてみたところ、

「この道の先に見える山をグルッとまわってもっと奥、歩きだと2時間半くらいかかるかねぇ」

という話だった。
夕方5時すぎにはたどりつける計算だ。


    ↑距離は近いんだけど、厳しい道だった





しかしこれだけのぼってもまだ道は続き、しかもどこもかしこものぼり坂。
脚や肩、腕にかなりの乳酸がたまってきている。
持っていたクラッカーでエネルギーを補給。

ちょっとずつちょっとずつ、休憩しながら進むが思うように距離が伸びない。
雨も降りだしそうで気持ちばかり焦る。



道路にパトカーをとめて警備していた警察に声をかけられる。
本当に人から話しかけられる日だ。

彼らはとてもいい人たちで、こちらの疲れきった姿を見てパンを差しだしてくれた。
腹が減っていたので助かった。

もうすこしでウアルガジョックだという言葉をきき、安堵する。



    ↑向こう側の山に窓のような穴があいていた。前回の写真で見た光景に似ている。ちょっと気持ち悪い



    ↑景色を見晴らせるようになっているが雲っていて見えない



    ↑看板がズラリ。観光地なのだろうか。…こんな山奥が?







そこから平たんな道をすすんで、ようやく町が見えた。
そろそろ暗くなる時間だ。









中央の広場にあるホテルをたずねる。


    ↑電灯とゴミ箱の数がものすごい

しかし部屋はあいていないらしい。

「向こうにもホテルはあるよ」
と伝えられたのでそちらへ向かおうとすると、そこで遊んでいた子どもたちもついてこようとする。

べつに案内はいらないのだが。
まあついてきたいなら勝手にするがいいさ。


自転車に乗らせてほしいとお願いされ貸してあげる。

先へ先へと行ってしまうのでそのまま盗まれるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、こんな山奥で盗んでもすぐにバレるのでこの辺はそういう犯罪は少ないらしい。


いくつかホテルの看板を見つけるがどこも営業しておらず、村のはじっこにある最近できたホテルへ。

そこで少年たちが一言。


金持ってる? チップくれない?





ドーン!





はい、きましたよー。


金が目的でついてきたのかよ。
残念ながら持ってないね。
むしろこっちが欲しいくらいだ。
子どもなら大人たちからかわいそがられて恵んでもらえんだろ。


と子ども嫌いの自分は心のなかで思いながら、
no hay(ない)
というシンプルな言葉にゆきついた。


彼らはべつに悪い子たちというわけではなくとても礼儀正しいのだが、ものすごくしつこい。
一人になりたいと言ってもどこまでもついてくる。




この村では散々だった。


その後ホテルの部屋をとろうとするもなかなか話が進まない。

ホテルの警備員がものっそい感じが悪くて嫌だ。

なんとか部屋をあてがってもらうが、ホットのはずのシャワーが水しか出ない。
ここは昼までも寒く、夜は雪が降りそうなくらいだった。
それもそのはず、ここの標高は4000m手前だそうで、この村を出ると進む先の道では4000m以上ところも出てくるらしい。

そんな寒い夜に冷たいシャワーを浴びては確実に風邪を引いてしまうと思い、シャワーが我慢。

次の日は大雨で出発できず。
この日は祭りが行われていたそうで、通りを歩いているとこんな寒い中で水風船をガンガン投げ当ててくる。

パレードが歩いていたので見に行ったらカラフルなインクをかけられる。
おかげでサブバッグとパーカーと帽子はいまだにポップな色彩になっている。


    ↓悪魔の行進







    ↑みんなインクまみれ



っつかね、こんな寒いと服は乾かないわけですよ。
しかも荷物に制限もありタンスを持ち歩くわけにもいかないので持っている服も限られているんです。
それなのにね、濡らしたり汚したりしちゃダメでしょと。
寒いから服は大事なのに。

ぶつけた女はその後知らんふりしてくるし。



いい人は坂で会った警察官の3人(村でも何度か会った)とレストランの兄さんくらい。


うう、この村しんどい。

とにかく早くここから出ていきたかった。



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