[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
アラウシの村も今日でお別れだ。
ちいさいのに意外とバックパッカーが来ていたところだった。
実は知られざる名所だったのかもしれない。
アラウシは山中のくぼみにあるので、坂をのぼってそこから離れる。
ここから大変だった。
ずっときついのぼりが続き、しかもクネクネと行ったり来たりするのでまったく進んでいる感じがしない。
坂の下にはいつまでもアラウシが見えている。
山の向こうから雲が漏れだし、その頂上に来るころには雲がブリザートのごとく目の前から襲ってきた。
これでは湿気でまたブレーキがやられてしまうと思って尻込みする。
しかしその先は下りだったためすぐさま雲を抜け出し、青空の見える場所へ移ることができた。
一安心したところでグアスントスという村に入ったので、すぐに見えた一軒のレストランへ。
距離はほとんど稼げていないが山登りでかなり体力を消耗したし、とにかく腹が減っていた。
ここでまたまたハプニングが発生。
トラブルメーカーの自分の手にかかれば、話のネタは尽きない。
さっそく店の中に入り、
「アルムエルソはある? いくら?」
と聞くと、その店員は料理の内容を羅列してきた。
それには答えずもう一度値段をたずねると、料理によって値段が違うというとこだった。
いつもならアルムエルソはその店その店で一律価格なのだが、まあそういうところもあるだろうと思い、
「じゃあ一番安いのは?」
すると「アロス(米)なら~~で、ステーキと~~が~~~で$2だ」と返ってくる。
ところどころ聞き取れないが、まあ$2なら予算内だからいいだろうとステーキを注文する。
本来アルムエルソ、つまり昼食というのは、スープとジュース、それから一皿に米や野菜や肉などが盛りつけられた料理がセットになって出てくるものだ。
しかし今回出てきたのはその一皿料理のみ。
しかも肉は細切れでちょっとしか入っていない。
店員を呼んで「飲みものは?」と聞くと、
「アルムエルソなら$3だ」という意味の分からない返答。
どうやら"アロス"という単語がこのあたりではその一皿料理のみを指す言葉だったらしいことに翌日気がつくのだが、
そんなの知るかよぉ!!!
コロンビアではそれをバンデーハと呼ぶので、それがどこもそうなのかと思っていたのである。
そこから喧嘩が始まった。
言い争ったあげく、払いたくないので去ろうとしたが、それはさすがにないかなと思い直してとりあえず$1コインを置いておいた。
店員たちは「これをもう一個だよ!」とバカみたいに言い続ける。
今回は言葉が通じなかったばっかりにこのような事態におちいってしまったわけであり、勘違いで了承した自分も十分悪いのである。
が、以前何度かレストランでぼったくられた経験があり、それをいまでもずっと根に持っているし後悔しているので、ここは絶対に譲りたくない。
それに数日前に$80がなくなったばかりだし、ほかのことでも色々とストレスが溜まっていたので、こちらはもうブチ切れて止まらない。
というかこんなので$2も出したくないし!
彼らは警察を呼ぶと言い出した。
呼ぶがいいさ。
来たらこいつら詐欺だと訴えてやろう。
いつまでも同じことの繰り返しで終わらないので、店内に居座って相手が折れるのを待つ作戦に変更。
そうすると、家族経営なのだろう、そこの夫がこちらへきて、
「この料理は$2だ」
と同じ説明を繰り返す。
それしか言えんのか。
「アルムエルソの値段を聞いたら$2だと言っていたし、もしこれだけだとわかっていたら頼まなかった」
ということをカタコトなスペイン語で伝えるが、相手はまったく聞く耳を持たない。
「アルムエルソが$2なわけないだろう。ペルーならまだしもここは高いんだから。アラウシでもカリでも$3以上はするね」
と豪語する主人。
おいおい、アラウシもカリもリオバンバもアンバトも行ったことがあるしどこも3泊以上泊まったが、もっと安い料理屋はたくさんあったぞ。
勝手なことを言うなよ。
と言ってやりたかったが、しかし言葉がわからない。
最後には、$2も払いたくなかったのでこれしか払えないと財布に残っていた小銭$1.52をテーブルに出しておいたのが功を奏し、
「これでいいからもう帰れ。ほかじゃ警察のやっかいになってるところだぞ」
と夫は捨て台詞を吐いてこの件は終わった。
どうやらこちらが金をもたずに食べたと思ったらしい。
やれやれやっと終わった。
自転車にまたがり、さっさとその村を出ていった。
だが、場所が悪ければ殺されていたかもしれない。
気をつけねば。
ちなみに普段はこんなことは滅多にない。
もっとお互いをうやまいながらにこやかにテーブルは進んでいくので、今回はイレギュラーな出来事だった。
すぐ近くにある2つ先の村に入り、そこにちょうどキャンプがしやすそうなサッカー広場があったので、ここでキャンプしていいか人に聞いて許可をもらい、テントを張った。
本を読んでいると、その近くに住んでいるという男とその家族がやってきた。
さっきのとは違い、非常に友好的だ。
こちらのことを質問されたのでその受け答えをする。
「こっちのほうが暖かいんじゃないか」
と、わざわざデッキブラシと水まで持ってきて下の砂を掃いてくれ、壁があるところにテントを移させてくれた。
ああ、こっちはなんていい村なんだろう。
向こうとは違って。
インスタントラーメンを作っているところを見にきて、クッカーとストーブ(調理器具、小型の鍋とガスコンロ)を見ながら「すごいね、すごいね」と騒いだり、なかなかゆかいな一夜となった。
寝る時になって、アラウシのホテルに普段使いの洗面用具を忘れてしまったのに気がついた。
しまった、起きるのが遅くなってしまってあのとき急いで支度したから・・・
歯ブラシやシャンプーは買い替えようと思っていたのでいい。
だがホテルのアメニティで集めた石けんとシャンプー、それから虫除けの薬がなくなったのはつらい。
そして一番痛いのは、アラスカのアウトドアショップで買った石けんケースだ。
使い勝手は悪かったものの、携帯用の石けんケースなんてピンポイントなものなど、こっちの国ではなかなか見つからない。
後悔してもしょうがない。
それらはあきらめきれるとして、これからどうしよう。
そう考えながら立ち尽くしていると、ここぞというタイミングでさっきの家族の別の一人がこちらへ様子を見にきてくれた。
「洗面用具をわすれてしまったのだよ」
笑いながら言うと、
「すぐ近くに店があるから大丈夫だ」
と崖下のほうへ連れて行ってくれる。
さきほどテントのところに遊びにきたおじさんがテントの見張りまでかってでてくれた。
すぐそこにあった店は最初にここで話しかけてくれた男性の家だったようだ。
ここで歯ブラシと歯磨き粉をゲット。
悪いことが起きればいいことも来る。
彼らに水を使わせてもらい、静かな広場にてテントの中で睡眠をとった。
※今回はリオバンバの観光ということで、そんなに観光らしい観光もしてないんですが、ここに来た人向けにリオバンバ情報を載せつつ書きすすめていきたいと思います。
ささっと流し見がオススメ。
そういえば ひとつ前の大きな町、アンバトあたりは日野メーカーのトラックが多い という噂をメールにていただいたのですが、
どうだっけかな?
と思い、ここリオバンバでトラックに注目してみたところ、たしかに時々見かけました。
でもアンバトからここまでトラック自体ほとんど見ていなかった気がします。
走っていた曜日のせいかもしれませんし、そんなに車に目を向けていなかったからかもしれません。
余談ですがこちらでよく見る日本車はHONDA、TOYOTA、DAIHATSUが多いですかね。
ついでYAMAHA、SUBARU、NISSAN、MAZDAが少々といったところでしょうか。
MITSUBISHIも少しだけ見ます。
MAZDAはこれまであまり見かけずこの町で久しぶりに見たものですから、この文字が目に入ったときには「こんなスペルだったっけ?」「なんて読むんだっけ?」と考えてしまいました。
YAMAHAはディーラーや看板ではよく見るけど実際に走ってるかというとあんまりという印象です。
バイクはSUZUKIが多いですね。
日本以外はドイツ車のヴォルクスワーゲンと何とかというメーカー、アメリカ車の何とかというメーカー、それから韓国車のヒュンダイも非常に多いです。
アラスカやカナダではDODGEという車をよく見かけましたが、メキシコに入ってからはあまり見かけなくなりました。
車は詳しくないのでこれくらいしかわかりません。
すみません。
"よく見る"といえば、
このあたりはものすごく中華料理屋が多いんですよ。
そのおかげで
スペイン語のPlancha(プランチャ)が鉄板焼きだということがわかりました。
これまでa la planchaと書かれていたりしていたのですが、何のことだかわからずに注文していたのですね。
で、出てきたのが見た目普通に焼いた肉。
なるほど、あれは鉄板焼きだったのか。
じゃあasado(アサード、焼き肉)とかbistec(ビステク、牛ステーキ)などとは微妙に違うのでしょうか。
見た目は一緒なので実際に聞いてみないとわかりませんが、スペイン語が堪能ではないので聞いたところで返答を聞き取れず結局わからないということになりそうです。
そうそう、今いるところはこちら。
丸いところがホテルの場所です。
矢印のほうから町に入り、まっすぐ来ました。
hotel Astoriaというところで値段は前回書いたように$10。
近くに$10のB&Bがあるそうだし、来る途中に$8のホテルがあったみたいだったので、そっちのほうが安いかと思います。
自分は朝食の時間までには起きれないし、ここの立地が便利なのでここで満足です。
電車の駅にもバス停にもそこそこ近く、夜は隣の歩道で安めの屋台が2軒出ていて、いいところです。
南に行くほど物が安くなってくるそうなので、もっと奥に行けばもっと安いところがあるかもしれません。
ホテルの前にParque Guayaquil(パルケ・グアジャキル)という公園があると思いますが、ここのサイドにある"ダニエル・レオン・ポルハ(ボルハ?)通り"を南、地図で言うところの右下に行くと、右手にツーリストセンターがあります。
そこで町の地図をもらおうとしたのですが、フリーのものがないらしく代わりにエクアドル全土の地図とチンボラソ山周辺の大まかな地図をもらいました。
世界的に見てもかなり危険度の高い山らしいので自分の経験と能力的に登るのは無理なのですが、
以前からチンボラソのふもとあたりまでなら行ってみようかと考えていたので、そこで働く英語を話せる人にそこまでの行き方を聞いてきました。
大学時代には近くの山林へよく遊びに行ったりしていた自分。
しかし山登りとなるとそこまで高いところは登った経験がありません。
近所の低い山を何度か登ったくらいです。
あとは富士山に登ろうとして雨が降ったのでしかたなくあきらめ、帰りの電車にメガネを置き忘れるという何をしにいったのかわからない苦い経験があるくらい。
しかしそれでもふもとくらいだったらバスでも行けるだろうと思い、せっかくだから行ってみようと考えた次第です。
聞いてみると$1.50で近くの村まで行けるそうで、Guaranda(グアランダ)行きのバスに乗りEl Arenal(エル・アレナル)で降りるということでした。
そのまま乗ってしまうと$4ほどかかってしまうので、ちゃんと行き先を言うようにと念を押されました。
ほかにBosque Polylepisという森かなにかがオススメらしいのですが、英語が聞き取れずよくわかりません。
たぶんチンボラソの近くにあるのでしょう。
それから電車で行くならColta(コルタ)行きに乗ると景色がとてもきれいだという話でした。
自分は乗りませんが、ここに来た人は乗ってみてはいかがでしょうか。
そんな感じで、ほかに安めのホテルやレストランの話を懇切丁寧に教えてくれ、
「なにかわからないことがあったらまたおいで」とまで言ってくれました。
久々にこんなに丁寧なインフォメーションセンターに出会いました。
町はとてもオシャレで明るい雰囲気です。
時々物乞いはいますが、商店街にならぶ店も華やかでガラス張りを使った雰囲気のいい店がとても多いです。
↑分離帯にヤシの木が並んでいる。おっしゃれー
↑小さなモールのショーウィンドウにはハロウィンカラーの服が並ぶ。そういえばもうすぐ10/31なのか
↑ものすごく金ピカな店があったので覗いてみる。この下の段に置いてある鍋とか実際に使うのかな、それとも飾り?
↑小さな小物も金色
↑スマホケースもいろんなデザインがあるんですね。いやでも自分スマホもってないんで
↑ここが駅。町のど真ん中にある
電車の駅の近くに安めのレストランを発見。
そこでもらった地図を眺めます。
↑なんとここは小さなデザートが出る!この日はイチゴのコンポート。めっちゃうまかった
↑別日はゼリーエースのイチゴ味という感じの弾力のあるゼリー。肉がニンニクが効いていてこれまたおいしかった
安いといっても$2.25もするのですが、ほかが高すぎるのでどうこう言ってられません。
出費を抑えるために、夜はほとんど毎日安いホットドッグかフライドポテトですませていました。
おいしいフラペチーノがあるカフェをみつけました。
ここも駅のすぐ向かいにあります。
値段は$2.80ととても高いですが、思いきって買いました。