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きっとキトに到着する  Quito



昼前にホテルをでる。

きょうも出発が遅くなってしまったが、それはいつものこと。

そのリカバリーとして朝食は抜いておいた。

このあたりはあまり安くはないし、それにすぐにでも店が見つかるだろう。

そう思っていた。

そこから一気に坂をくだり、とてもいい気分で自転車をすべらせる。

川をわたって、そこから壮絶なアップヒルがつづく。

そんなところに店などなにもなかった。


    ↑まるい小山のうえに村があるのがいい雰囲気


腹をすかしながら自転車とともに歩いていく。

コロンビアの道を思いだすが、こんかいはバナナすらもっていない。



首都のキトまであと5km。

大丈夫、

飢えることはない、

飢えることはない、

と心でとなえながら、それでももう限界にちかい。



対向車線のトラックから甲高いくちぶえの音がきこえた。

どうやらこちらを呼んでいるようである。

自転車をいったん道のサイドに置いておき、車に気をつけながらトラックの助手席へ。

オレンジと水をカンパしてくれた。

ピンチのときにはどこからか助けが来てくれる。

これは毎度のことだ。

それこそほんとうに神様のようなものが見守ってくれているように。

助かった。

とてもありがたい。


すっぱいオレンジをほおばり、元気がすこし回復した。

これでまだ進める。



そのさき1kmほどで店やレストランがならんだ料金所にぶちあたり肩すかしをくらったが、それでも助けてくれる人がいて見ていてくれる人がいてとても嬉しかった。

それに、わざわざ対向車から差し入れしてくれるなんてこれまでなかったので、とても驚いた。




そこからまだまだ非常な坂をかけあがり、町についたと思ったら実はまだ先はながく、そんな風にいつたどりつけるのかわからないキトにつづく道をゆく。



    ↑Quitoキトに到着。と思いきや、中心部まではまだ何kmもあるらしい



    ↑ものすごい家の数



    ↑奥まで家がつづいている





    ↑なぜか空手道場がたくさんある↓




やっと町の入口にはいったかと思えばすでに暗くなりかけている。



目についたホステルによってみる。


ここはアメリカ人が経営しているらしく、なかでは欧米人風のひとたちがキッチンで楽しそうに食事をしたり料理をしたり、そんな暖かな光景がみえる。



ものすごく気がすすまない。

自分はアラスカのせいで英語話者に不信感をもっている。

値段をきくと、ドミトリー(相部屋)で$15だという。

高い・・・

その経営者がいうには、

このちかくのホテルはみな$20以上でここが最安値。安いホテルが集まっている中心部はもっと遠くてバスをつかわないと行けない。ここは設備もととのっているしきれいだし、いまをのがすと部屋がうまってしまうだろう。ここらは治安がよくなく危ないから野宿はやめたほうがいい。そこまでいうなら特別に$12でいいよ。

ドミトリーで$12はやっぱり自分のなかではありえなかったし、彼のことばにどこか嘘があるように思えたので断った。




つかれたので道のわきに座りこみ、さきほど買った鶏肉いりのエンパナーダ(コロッケのようなもの)をもそもそ食べ、商店街をぶらぶら歩いて見つけたホテルにチェックイン。

個室で$12だった。

へえ、どこも$20ねぇ。

そこは虫がおおくてシャワールームが極端にせまい。

あまりいいところではなかったし、そもそもそれでも$12は高いとは思ったのだが、ここは安全を買ったと思おう。

ちかくの商店で飲みものを買い、ひとり部屋のなかで祝杯をあげる。

    ↑左はL-カルニチンが入っているらしいスポーツ飲料かなにか。薬臭い
    ↑真ん中はインカコーラ。リボンナポリンと同じ味
    ↑右のコーヒーはかなり高いがまあおいしい



翌日、

ちいさなゴキブリの大家族がすまうホテルを抜け出し、安いホテルへとうつる。

情報によると旧市街にスクレという日本人宿があるらしい。

そちらへ向かうとしよう。


    ↑朝食。高いだけありコーヒーとココア、そしてホットミルクが出てきた!もちろん両方混ぜてカフェモカにしましたとも



おおきな道路を走ったり歩いたり。

ここを通っているとき、かなりの人に声をかけられた。

自分もサイクリストだという人や、南端のウシュアイアまで自転車で行ってみたいんだという人。

キトは治安がかなり悪いということで警戒していたが、彼らはそういう意図はないらしい。

それだけ自転車への関心がある人がおおいということだろうか。





    ↑通りがけに見えた荘厳な教会。そのうち見にこよっと



    ↑カテドラルとその広場。人がいっぱい、警察もいっぱい



    ↑サンフランシスコ教会を目指しています



     ↑この日は水が無料で配られていた。知らない人に「飲みなさい飲みなさい」と勧められて一杯いただく



    ↑セグウェイ



道はわからずもなんとかサンフランシスコ教会へとたどりつくことができ、その隣のホテルスクレへと足を踏みいれる。

ここのオーナーであるホセという人が親日家らしい。

談話室には日本語の情報ノートが置いてあり、日本と韓国それからフランスなどの大きな国旗がかべに飾られている。

ブログなどでもかなり高評価のコメントが見られ、少しまえまでは泥棒宿とも言われていたがそれも減ってきているらしい。

これは個人的な意見なのだが、ここは自分にはあまり向いていないかもしれない。

点数をつけるとすると、

良い点:

屋上があり景色もよくオカリナの練習もできる  70

飼われているネコのソルくんがかわいい  100

個室であり自転車も室内に置けた  30

すぐそこに広場がある  10

wi-fiがある  50

バーベルがある  50

キッチンがある  30

$5ととても安い  50

日本図書が若干だが置いてある 10

悪い点:

とにかく汚い  -30

深夜天井から黄色い液体が垂れてきた  -70

毛布から腐ったたまごのような臭いがする  -40

周辺の治安がよくない、ホテル内の治安もよくない  -20

外がうるさい  -5
飼われているネコのソルくんがすぐ逃げる  -10

鍵がなく、南京錠もかけづらい形になっている(一部の部屋のみ)  -50

人が多い  -50

wi-fiが非常に重い  -40

キッチンの設備が悪く、必要なものはホセさんに一々言わなくてはならない  -30

シャワーから水しか出ない、調子のいいときしか湯が出ない  -30

で、25点といったところだろうか。

ちなみに、前々回で泊まったカジャンベのホテルは76点です。

他の人だったらもっと泊まり客と話をしたりして楽しい首都生活になるのかもしれないが、自分にはそんな能力はもちあわせていない。

話しかけてくれたコロンビア人と少し話した程度で、あとはとても窮屈な思いをした。

新市外にはドミトリーで$5、個室で$7くらいで泊まれるところも多いらしく、このへんより治安はよくてオシャレな通りが多いと聞いた。

また、すぐそばにはバスカー(路上パフォーマー)が集う安ホテルもいくつかあるらしい。

ここよりそっちのほうで泊まったほうが懸命だと思う。


ここスクレへ入ってきたときにたまたまカウンターに警察の人が来ていて、マップをくれた。

これはとても嬉しかったしラッキーだった。


そして自転車を盗まれないよう気をつけてと忠告を受けた。
ここに来ていたということはなにか問題が起こっていたのだろうか。


その警官から署名の紙のようなものを差しだされサインをしてくれと言われたので素直にサインする。

これはなに?と聞いてみると、どもりながら

「いや、その旅行者に向けたちょっとした調査だよ」

とかなんとか困りながら言っていたのが少しおもしろかった。





    ↑ネコのソルくん



    ↑部屋の窓にハトがとまった



    ↑屋上からの光景。でかい女神像が見えますね



    ↑屋上からの光景その2。この日は祭りが行なわれていた



    ↑バーベル。けっこう重量がある



    ↑ホセさんと無理矢理なでられるソル。嫌がっているが普段はホセさんのあとにくっついていくくらい慕っている



    ↑情報ノート。ちょっと古い



  ↑こんな話も載っている。たこ焼き屋しながら旅行かー



    ↑こんなところにまで”侍や”が宣伝されてる!!大将愛されてんなぁ


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