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山越えにつきものの雨風邪 Huaraz ~




2016/3/29 Huaraz, Perú


みじたくを済ませ、自転車を開錠する。

出発するまえに、庭に座って豆をむく作業をしていたホテルの家族たちに挨拶すると、激励の言葉とスイカをくれた。
あいかわらず、自分はいいホテルを見つける。

そのスイカと、街中を走っていた軽トラのアイスクリーム屋のソフトクリームで朝食を済ませた。



町の出口である橋を渡ると、道の景色は街並みから山道に激変。
ここから、また4000m以上登らないといけない。






少し先の村にあった小さな食堂で、そこの家族やお客さんと話しながら昼食をとる。

自転車でこれから山を越すと言うと、とても心配された。

ここから先、村はしばらくないらしい。
しかも、これから雨が降るよ、と食堂のおばちゃん。


しかしここで引き返すわけにもいかない。
まだ10kmも進んでいないのだ。




一生懸命坂をのぼっていると、犬に噛まれて自転車の荷物が裂け、取れてしまった。


    ↑惨事


ついにこっち側も落ちてしまったか。
取れそうだったので時間の問題ではあったのだが、噛みちぎった犬には腹が立った。

飼い主が犬を家の裏手に連れていき紐につないでくれたらしいが、謝りはしない。


道の端で修理する。


    ↑ナイフで穴をあけ、カラビナで引っ掛ける



そんなタイムロスもあり、空は徐々に悪くなってきた。



    ↑空を覆う雲。ちなみに・・・

         ↓拡大



    ↑ここまで登っても町が見下ろせている




ついに雨が降ってきた。
しかも大雨。

ビニールシートを巻いただけの小さな小屋が建っていたので、そこの屋根の小さなでっぱりに身を隠すが、ほとんど意味はなさず、雨が自転車と体に当たる。

レインコートを出して着こみ、荷物を優先して雨から隠した。



すこし弱まったところで歩き出し、今度は空き家へ。
雨が止んだら出ていくかここにキャンプしてしまうか考えながら、時間をつぶす。


暗くなり始めたころ、近所のおじさんたちがこちらを心配してきてくれた。

「今日はここで泊まるつもりかい? すぐ近くに村があるから、そこにあがらせてもらったら?」


雨も上がったので、500mほど先の集落へ。
こんなに近くに家が建っているなんて思わなかった。
坂とカーブで先が見えなかったのだ。


小さな店を営んでいる家族に話をし、小屋に泊めてもらうことができた。
濡れた服を着替える。

体が濡れ、非常に寒い。


ツナの缶詰を買ったら、玉ねぎを入れて温めてくれた。


小屋に布団を幾枚も敷いてくれる。
ここは寒いからと気を使ってくれたのだ。

トイレはここに、とバケツを置く。



え、外じゃないの?
これに出すの?!



この辺は時々ゲリラがやってくるので、夜に外に出るのは危ないのだそうで。

外から鍵をかけられたが、なんとか開けてもらえるようにしてもらった。



    ↑作ってくれた簡易布団。下には牛の皮が敷かれている


寝る前に彼らがなにかを伝えようとしてくれているが、何を言っているのかわからない。

そこで、娘が英語で紙に文章を書いてくれた。

   I don't to turn off latter light.

無茶苦茶な英語だったが、彼らの話と総合すると、おそらく「電気は無料だからつけっぱなしにしておいていい」ということらしい。

夜はタダで電気がくるから、ほかの家でもつけっぱなしにするんだとか。


本当かな?
こちらの気を使ってくれたのかもしれない。




2016/3/30


朝食にフライドポテトと粘っとしたミルクがゆをもらった。
とてもおいしかった。


お礼を行って出発。
よくしてもらったのにこちらからはなにもできず、なんだか申し訳なく感じる。




    ↑こんなに登ってもまだウアラスの町が見えている



登頂手前5kmほどのところでビニールシートを使った小屋のような店があり、そこで昼食をもらう。


    ↑トラックの運転手がつどって食事をしていた

そこにいた人たちみんなに歓迎してくれ、会話をしながら食事をする。


    ↑これで3.50ソル(122円)。そら豆はサービスしてくれたが、ほとんど食べられず返してしまった



会話のなかで、運転手たちから変にからかわれること数回。

人とかかわるとどうしても大なり小なり傷つくのだが、ほかの人たちもそうなのだろうか。
それとも自分が傷つきやすいだけなのかな?

もしみんな傷つきながら、それでも人に出会いを求めているのなら、自分にはその気持ちがさっぱりわからない。


  
    ↑一緒に写真を撮ってくれと言われたので撮った。かなり不機嫌な顔をしているのがわかるだろうか


    ↑かなりムッとしています。そして猫背



そこから30分後、山頂4200mまで到達。

奥に警察が警備しているのを見て、「えらい」と心の中で彼らを褒めながら、寒いのでさっさと降ります。






下りを一気に駆け降りるときの気分は最高。

しかしこのとき喉がとても痛かった。
昨日濡れたし寝床も寒かったので、風邪をひいてしまったのかもしれない。



    ↑下り道



    ↑花も咲いていて美しい道だった


ホテルがありそうな村まで一気に進む。
これまでの遅れを取り戻そうとするかのように。

もし風邪をひいているのだとしたら、部屋を数日とってすこし休まなくてはいけないだろう。


   ↑ティンコ。ペルーは下ネタか!というような名前も多い



さきほど看板に書いてあった村を目標にしていたのだが、曇ってきたので途中の村で止まる。

バスの休憩地点になっている村だ。

ホテルもあるらしく、10ソルという安値で部屋を貸してくれた。
共同のバスルームのシャワーは水しか出なくて電気もつかないが、休めるならもうどこでもいい。

部屋は広く、2段ベッドがひとつと普通のベッドがひとつ置かれていた。
そのホテルとレストランと商店を経営している夫婦もニコニコとこちらを迎え入れてくれた。



次の日、風邪はひどくなった。
熱もあるようで、マトモに歩けない。

おやじさんは熱にきくというコカ茶を入れてくれた。

一日中寝て体力を回復させることに努めた。





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