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その奥に目的のものはあるはずじゃ ― Nevado Mismi アマゾン川源流 後編




翌朝3時30分、起床。

外はまだまだ暗いですが、月と星の明かりで薄っすらとあたりが見渡せます。
気温はもちろん山のうえですから、ものすごく寒い!
テントの内側は気温差で結露していました。

キンキンに冷えた懐中電灯を手に取り、必要な荷物だけをザックに詰めこんで、防水のジャケットとパンツを重ね着します。
そうして歩き始めました。



空気の薄さと気温の低さで体力がうばわれ、思うように動けません。
数歩歩くたびに立ち止まっては激しい呼吸を繰り返し、休憩を挟まなくてはいけない状況です。

胃が痛くて少し気持ち悪いのは標高のせいでしょうか。それとも気温のせいでしょうか。


すこしずつ進む歩みに合わせるように、太陽がゆっくりと昇ってきました。
太陽光で体温が上がり、体調もしだいによくなりつつあります。
休憩時間も減ってペースが急上昇。




朝日に照らされた岩が赤く色づき、まるで水のある火星を歩いているようでした。



    ↑火星みたい



    ↑ナイフで傷つけたかのようにひび割れた岩



時間をかけてじっくり、3時間ほどで今回通る最頂部に辿りつきました。



    ↑ほぼてっぺんからの眺め↓





    ↑登ってきた方にだけ雪がかぶっていた


ここから、今度は反対側へ800mほど降りなくてはいけません。
せっかく登ったのに・・・・・


それでもやっぱり下りは圧倒的に楽。

足元には雪が積もっていましたが、そのほとんどは締まっており、沈むことなくスイスイと歩くことができました。

懐かしの雪の感覚。
自分は日本では雪国に住んでいてさらに冬が好きだったので、ちょっと楽しくなってきました。



    ↑山の裏側はこうなっている


    ↑この時期は乾季で雪が少ないため、雪用の装備はいらない。しかし気温は雨期よりも低い



    ↑車の跡。新道から入るとここで合流するらしい



    ↑こんなに長い影は初めてかも


ガイドが立ち止まった小さな岩陰、そこに荷物をデポして左手側にある岩場へと向かいます。



※デポ
depot。山岳用語では、荷物を道の途中で置いておくこと。もしくは、のちの誰かのためにストックなどの装備を山小屋や登山口他特定の地点に残しておくことなどを言う。



    ↑左に見えるゴツゴツした岩場のなかへ


この岩場が最後の難関。

至る所に水が流れ足元が滑るし靴も濡れます。
しかもすぐ後ろは崖。
狭い足場をうまく通り抜けなければなりません。

ロッククライミングをやっている人なら楽勝でしょうけど、自分は経験がほぼありません。
ボルダリングをちょこっとやったことあるだけ。
靴も滑りやすいものだったのでなかなか大変でした。



そして、とうとう、





辿り着きましたよ。



  ↑クリックで拡大可能


ここが一番遠いアマゾン川の源流地点です。



この岩場から水が勢いよく噴き出していました。


飲めるそうなので、手ですくって口に含んでみると、


甘い!


喉が渇いていたせいもあるかもしれませんが、後味がとても甘くておいしかったです。


まわりの草に付着した不思議な形の氷がここの寒さを物語っています。










岩と岩の間を渡ってデポ地点まで戻ります。
ガイドが持ってきた朝食を分けてもらいました。




その後、キャンプ地点の家まで戻りますが、疲労困憊で動けず12時まで休憩。
そんな中でもガイドは「早く行こう」と急かしてきます。


だから動けないって言ってんでしょうが!!


おそらく高山病だと思ったのでしょう。
帰る時間も危惧していたのだと思います。
しかしこちらのことも考えてほしい。


その後の帰り道ではガイドが一人で見えなくなるところまでさっさと行ってしまったり、
もう不満は爆発。

もしこちらが怪我をしてもきっと気づかないんだろうな、などと不平不満を覚えながら、6時間かけて戻りました。



この日歩いた時間は計12時間。
最後は疲れてフラフラ、足の指の皮はめくれてベロベロ。


夕方5時30分、宿に着いたときはホッとしました。

その後すぐに宿のおじいさんが夕食の準備をしてくれ、
おいしいご馳走にありつくことができましたとさ。




・・・後日、
ガイドの分の昼弁当代はこちら持ちという話を聞いて、ガックリしたのでした。
山の家の夕食代も出してあげたよね・・・・・


そういうのは先にちゃんと言ってといてくれ!!
だから出発前にあんだけ色々聞いといたのにー!!!


 おしまい


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