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助けてくれた人に再会する Pamparomás




2016/3/16 Pamparomás, Perú


昨日まで山を登ってきたため、体中が筋肉痛で痛い。



例のバイクカップルの家を探す。

名前以外まったくヒントがないので、とりあえずブラブラして見つけた大工たちに聞いてみることに。


おっかない顔の男性が前に出てきてこう言った。

「それは俺の息子だ」と。



えええー! まさかのドンピシャ。

そうしてバイクの人の家まで連れて行ってくれた。



家に入れてもらう。

彼は今、療養中らしい。
昨日食中毒になったらしく、注射を受けたら今度は体が動かなくなってしまったらしい。
彼女のほうは別の町へ働きに出ているという。


しばらく2人で話をする。

彼はこのあたりの植物や虫の研究をしている研究家なのだそうだ。


これからの詳しい地図を見ておきたかったので、この町にネット屋はあるか聞いてみる。
ネット屋はないが、しかし市役所で貸してくれるから連れていってあげるよと言ってくれた。


肩を貸して、急激な坂のうえに建てられた町なかをゆっくりゆっくり進む。



案内された市役所の人たちもいい人で、パソコンの地図を見ながらこれからの道の情報を教えてくれる。

そのうえ、役所内に保管されている発掘物まで見せてくれた。

 

    ↑博物室の展示物



    ↑かわいい


夕食にも招待してくれた。

お父さんと一緒に、パンとタマル※1という料理を1/3。
昨日の村もそうだったが、このへんはどこもこのような質素な食事をとっているのだろうか。

それにしてはバイクの彼はかなり太っている。
それはなぜか聞いてみる※2と、朝と夜は軽く食べ、昼にがっつりとるのだそうだ。


ちなみに、訪れたときには昼食も誘われたのだが、すでに食べてしまったので断った。
だから昼がどんな料理だったのかはわからない。



※1 タマル(tamal) ... メキシコと中南米でよく食べられる、ちまきのような料理。トウモロコシを練って中に鶏肉などをはさみ、それを葉っぱにくるんで蒸す。

※2 失礼である。相手は笑っていた。





ホテルに帰って、もらった情報を整理しながらこれからの緻密な予定を立てていく。


標高、傾斜、自分の足のスピードを考えると1日に進める距離はこのくらい。
寒いので水は少なくても大丈夫だが、食料はどうするか。
明日はここで泊まって次の日はここまで行って・・・・・


いつもはこんなタクティカルに考えず気分で進行を決めるのだが、人が少ない山の上ともなるとどうしても心配になり、先のことを考えてしまう。

どうせ予定通りにはいきっこないのにね。


村の人たちが、この先は寒さも厳しく村も少なくて危険だという話をひっきりなしにしていたのも気になっていた。




    ↑村の広場。山と両方見渡せる



2016/3/17


朝食をすませ、11時すぎにホテルを出て出発。
空は晴れ。
気圧のせいか寝起きがよかった。

しかし山の頭に雲がかかっているのが気にかかる。
数時間で天気が崩れてくる可能性があるので、すこし急ぎ目で進もう。



    ↑雲がかかり始めている



    ↑民族衣装を着た少女たちが山道をゆく



途中、霧の中に入ったが、太陽の力は封じられずに強く肌に感じる。
おかげで寒くはない。

景色を楽しみながら、坂を一歩一歩のぼっていった。



    ↑霧がかかってきたところ



目指していた村は、いつの間にか通りすぎていたようだ。

すれ違うおじさんが、この先歩いて2時間のところから来たと言っていたので、そこを目指すことにしよう。








携帯片手に崖の上に立っているおじいさんに、「うちに泊まっていけ」と言われる。
それはありがたいのだが、そのおじいさんは電話を待っているためそこを離れられないという。

スペイン語をろくにできない自分には、彼がいないとどうすることもできず、どこが彼の家なのかさえわからない。


とにかくこの先に村があるらしいので、行ってみることにした。


細かく分かれた村が5つほど、崖のむこうとこちら側で丸く電車のようにつながっている。


    ↑崖の下と奥に3つ村があるよという意味の看板


ここにはレストランはないが、商店ならいくつかあった。
その一軒に入ってみる。
そこでは宿泊もやっているという話を聞き、これ幸いとお願いした。


しかし、部屋の鍵が見つからないらしく、小屋を紹介されて「ここでテントを張ってくれ」と言われた。

天井には牛の毛皮がぶら下がっている。
広いが何もない。
トイレもシャワーもない。
お値段10ソル。


キャンプなら別の場所で無料でできる。
断ってしまった。


    ↑外見はターコイズブルーで埴輪のような像があってかわいらしい宿、というか倉庫



さっき目星をつけていた、キャンプによさそうな場所へ戻る。
教会と学校がくっついたようなところで、トイレも水道もある。
最高だ。

村の人に聞いてみると、ここでキャンプOKとのこと。


標高が高く夜はかなり寒いが、普段なら暑すぎる羽毛の寝袋を使っているので、凍えることはなかった。

前に使ったときに急いで片づけたので、足元がすこしばかり湿っているのが気になる。



    ↑畑の奥に雲海


        
    ↑夕日


ハンディラジオでこの地方のトーク番組や音楽を聴きながらすごす。


そういえば、今朝パンパロマスの食堂で朝食をとっているとき、ペルーの山岳地域の民謡が流れていたのだが、あまり好きになれそうになかった。


ラテン音楽だったらやっぱりレゲトン※3やバチャータ※4が好きだ。



※3 レゲトン ... 同じリズムやフレーズが多用されるラップ調のポップス

※4 バチャータ ... エモーショナルな独特のリズムと音色を持つバラード



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