忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

湖と雪山の再会 ~ Pomata




もう一泊しようか…

などと考えながら、
いやいやそれはできないと勢いに任せて荷物をつめて背負い、倉庫から自転車を出してもらった。

気に入っていたフリの町も出発だ。



坂を下りて門のところまで戻り、そこから上り坂。



息を切らしてのぼっていると、家を作っている作業員に
「ちょっと休憩していきなさい。坂はまだまだつづくからね」
と言われた。

柱に土砂を流し込んでいるのを眺めながらちょっと休憩。





しばらくのぼると、



なんとフリの広場から直接のぼってこれる道を発見。
この道を使えば10分程度でここまで来れたことだろう。

これまでの1時間半は一体……

ちびまる子ちゃんのナレーションが聞こえそうな状況に、休憩の頻度も増える。





坂のとちゅう、街はずれのカフェがあった。
おもしろそうだったので入ってみることに。






中から人のよさそうなおじさんが来て、

「コーヒーがほしいの? いまはインスタントのやつしかないけどいいかな。ええっと、うん、ミルクもあるよ」

と家のなかへ迎え入れてくれた。



カフェというよりはお土産屋だったみたいで、工芸品やお菓子などが棚にずらりと並んでいる。






トイレは使わなかったがとてもきれいで広いようだった。
この辺できれいなトイレというのはなかなか珍しい。




写真を撮っていいか尋ねると、飾ってあるキヌアの説明をしてくれた。
各種色が違い、地域によって食べられるものが違うようだ。




「どうやってスペイン語を学んだの? なかなか上手いね。あとは流暢に速く話せればもっといいけど、それでも十分だよ」

と言ってくれた。

「いやーでも知ってる単語量は少ないし、文法も全然わからないからホントはちゃんと勉強しないといけないんだよねー」

と返答。


長い間スペイン語圏にいたおかげで多少は話している内容がわかるようにはなっていたが、それでもうまく意思疎通を行うことは難しい。
やはりちゃんと勉強しないといけないのだと思う。

地域や国が変われば方言のようなものが移り変わり、せっかくマスターした言葉も覚えなおしになってしまうのが悲しいところだ。

たとえば、このあたりのレストランでは"ここで食べる"ときに para mesa (パラ・メサ)と言うのだが、それまでは para aqui (パラ・アキ)をみんな使っていた。
テーブルという意味の mesa がわかればすぐに意味は理解できるし para aqui も普通に通じるのだが、そういった事前知識がなければきっと混乱していただろう。
このように同じ国で同じ言語でも表現が異なっているのだ。

余談だが、para は英語の for に近い意味で、aqui は「ここで」という意味。



さて、お礼を言ってこの店とも別れ、先を急ぐことに。
おじさんの話ではもう少しのぼればあとは下りがつづくのだそうだ。




その言葉通り、のぼりきった後には湖が見え、そして雪山。
あとはなだらかな道がつづいていた。




    ↑坂を登り切ったときに見える雪山が"やった感"を増幅させる



    ↑湖と雪山のコンビってすごくロマンがあっていいですよね


途中、荷物を積んだサイクリストのカップルとすれ違う。

金色っぽい髪をもっていたのでドイツ人だろうか。
それともアルゼンチン人かもしれない。
軽く「こんちは!」と叫んで止まることなくお互い通りすぎる。




夕方になり、Pomata(ポマタ)が見えてきた。
小さなところだが、宿はいくつかあるようだ。








クタクタになりながら広場を歩いていると、声が聞こえてくる。

「あら、中国人(アジア人)ね。疲れているみたい」

この場合は別に差別とかではなく、おそらく物珍しかったのだろう。
こんなところに外国人が来るなんて。

こっちの人の多くはアジア人を区別できない。
日本人だってそうでしょう?
その人がアメリカ人なのかイギリス人なのかはたまたヨーロッパの国のどこかなのか、南米のどこかなのかアフリカなのか、それらを的確に当てられる人はほとんどいない。


ホテルのひとつを訪ねてみた。
値段は40ソル(1400円)と、このあたりでは驚きのお値段。

ビックリして、
「この辺りは20ソル(700円)とかその辺の値段だって聞いたのだけど」(実際に先ほどのカフェのおじさんが15~20ソルくらいだと言っていたので)

と話を振ってみると、話し合いのすえ20ソルにしてくれた。


部屋は先ほどまでだれかが使っていたような部屋だった。
服をかけるポータブルのハンガーラックや作業台、延長コードなどがあった。
広くて使いがってがよさそうだ。





どうやら現在改装中らしく、まだ部屋はあまり準備できていないらしかった。
でもこれはこれでなんだかホームステイみたいで嬉しい。



立派な教会があったので見に行った。



    ↑細かい彫刻が入口にびっしり↓





    ↑中はこんな感じだった


チチカカ湖沿いの村はどんなに小さなところでも大きな教会が建てられているので見ごたえがある。

とくに自分は教会を見るのが好きなので、この地域を走っては止まり探索するのが楽しい。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[2回]

PR