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ハプニングはまだまだ続く



アラウシの村も今日でお別れだ。

ちいさいのに意外とバックパッカーが来ていたところだった。

実は知られざる名所だったのかもしれない。




アラウシは山中のくぼみにあるので、坂をのぼってそこから離れる。

ここから大変だった。

ずっときついのぼりが続き、しかもクネクネと行ったり来たりするのでまったく進んでいる感じがしない。

坂の下にはいつまでもアラウシが見えている。

山の向こうから雲が漏れだし、その頂上に来るころには雲がブリザートのごとく目の前から襲ってきた。

これでは湿気でまたブレーキがやられてしまうと思って尻込みする。

しかしその先は下りだったためすぐさま雲を抜け出し、青空の見える場所へ移ることができた。




一安心したところでグアスントスという村に入ったので、すぐに見えた一軒のレストランへ。

距離はほとんど稼げていないが山登りでかなり体力を消耗したし、とにかく腹が減っていた。

ここでまたまたハプニングが発生。

トラブルメーカーの自分の手にかかれば、話のネタは尽きない。



さっそく店の中に入り、

「アルムエルソはある? いくら?」

と聞くと、その店員は料理の内容を羅列してきた。

それには答えずもう一度値段をたずねると、料理によって値段が違うというとこだった。

いつもならアルムエルソはその店その店で一律価格なのだが、まあそういうところもあるだろうと思い、

「じゃあ一番安いのは?」

すると「アロス(米)なら~~で、ステーキと~~が~~~で$2だ」と返ってくる。

ところどころ聞き取れないが、まあ$2なら予算内だからいいだろうとステーキを注文する。

本来アルムエルソ、つまり昼食というのは、スープとジュース、それから一皿に米や野菜や肉などが盛りつけられた料理がセットになって出てくるものだ。

しかし今回出てきたのはその一皿料理のみ。

しかも肉は細切れでちょっとしか入っていない。

店員を呼んで「飲みものは?」と聞くと、

「アルムエルソなら$3だ」という意味の分からない返答。

どうやら"アロス"という単語がこのあたりではその一皿料理のみを指す言葉だったらしいことに翌日気がつくのだが、



そんなの知るかよぉ!!!



コロンビアではそれをバンデーハと呼ぶので、それがどこもそうなのかと思っていたのである。

そこから喧嘩が始まった。

言い争ったあげく、払いたくないので去ろうとしたが、それはさすがにないかなと思い直してとりあえず$1コインを置いておいた。

店員たちは「これをもう一個だよ!」とバカみたいに言い続ける。

今回は言葉が通じなかったばっかりにこのような事態におちいってしまったわけであり、勘違いで了承した自分も十分悪いのである。

が、以前何度かレストランでぼったくられた経験があり、それをいまでもずっと根に持っているし後悔しているので、ここは絶対に譲りたくない。

それに数日前に$80がなくなったばかりだし、ほかのことでも色々とストレスが溜まっていたので、こちらはもうブチ切れて止まらない。

というかこんなので$2も出したくないし!

彼らは警察を呼ぶと言い出した。

呼ぶがいいさ。

来たらこいつら詐欺だと訴えてやろう。

いつまでも同じことの繰り返しで終わらないので、店内に居座って相手が折れるのを待つ作戦に変更。

そうすると、家族経営なのだろう、そこの夫がこちらへきて、

「この料理は$2だ」

と同じ説明を繰り返す。

それしか言えんのか。

「アルムエルソの値段を聞いたら$2だと言っていたし、もしこれだけだとわかっていたら頼まなかった」

ということをカタコトなスペイン語で伝えるが、相手はまったく聞く耳を持たない。

「アルムエルソが$2なわけないだろう。ペルーならまだしもここは高いんだから。アラウシでもカリでも$3以上はするね」

と豪語する主人。

おいおい、アラウシもカリもリオバンバもアンバトも行ったことがあるしどこも3泊以上泊まったが、もっと安い料理屋はたくさんあったぞ。

勝手なことを言うなよ。

と言ってやりたかったが、しかし言葉がわからない。

最後には、$2も払いたくなかったのでこれしか払えないと財布に残っていた小銭$1.52をテーブルに出しておいたのが功を奏し、

「これでいいからもう帰れ。ほかじゃ警察のやっかいになってるところだぞ」

と夫は捨て台詞を吐いてこの件は終わった。

どうやらこちらが金をもたずに食べたと思ったらしい。

やれやれやっと終わった。

自転車にまたがり、さっさとその村を出ていった。

だが、場所が悪ければ殺されていたかもしれない。

気をつけねば。

ちなみに普段はこんなことは滅多にない。

もっとお互いをうやまいながらにこやかにテーブルは進んでいくので、今回はイレギュラーな出来事だった。

すぐ近くにある2つ先の村に入り、そこにちょうどキャンプがしやすそうなサッカー広場があったので、ここでキャンプしていいか人に聞いて許可をもらい、テントを張った。

本を読んでいると、その近くに住んでいるという男とその家族がやってきた。

さっきのとは違い、非常に友好的だ。

こちらのことを質問されたのでその受け答えをする。

「こっちのほうが暖かいんじゃないか」

と、わざわざデッキブラシと水まで持ってきて下の砂を掃いてくれ、壁があるところにテントを移させてくれた。

ああ、こっちはなんていい村なんだろう。

向こうとは違って。


 

インスタントラーメンを作っているところを見にきて、クッカーとストーブ(調理器具、小型の鍋とガスコンロ)を見ながら「すごいね、すごいね」と騒いだり、なかなかゆかいな一夜となった。





寝る時になって、アラウシのホテルに普段使いの洗面用具を忘れてしまったのに気がついた。

しまった、起きるのが遅くなってしまってあのとき急いで支度したから・・・

歯ブラシやシャンプーは買い替えようと思っていたのでいい。

だがホテルのアメニティで集めた石けんとシャンプー、それから虫除けの薬がなくなったのはつらい。

そして一番痛いのは、アラスカのアウトドアショップで買った石けんケースだ。

使い勝手は悪かったものの、携帯用の石けんケースなんてピンポイントなものなど、こっちの国ではなかなか見つからない。

後悔してもしょうがない。

それらはあきらめきれるとして、これからどうしよう。

そう考えながら立ち尽くしていると、ここぞというタイミングでさっきの家族の別の一人がこちらへ様子を見にきてくれた。

「洗面用具をわすれてしまったのだよ」

笑いながら言うと、

「すぐ近くに店があるから大丈夫だ」

と崖下のほうへ連れて行ってくれる。

さきほどテントのところに遊びにきたおじさんがテントの見張りまでかってでてくれた。

すぐそこにあった店は最初にここで話しかけてくれた男性の家だったようだ。

ここで歯ブラシと歯磨き粉をゲット。

悪いことが起きればいいことも来る。

彼らに水を使わせてもらい、静かな広場にてテントの中で睡眠をとった。


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