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結局会えない運命にあるのはわかっていたのだ … Riobamba



目が覚めたら朝の10時。


これはマズい!と目を覚ますが、今日は日曜日。
ここは学校。
外は雨。

これじゃ邪魔にはならないでしょうとのんびり起床して寝具もろもろを片付ける。




グラウンドでは少年たちが遊んでいた。

雨の中で、はしゃぎまわる子どもたち。




ああ、自分も昔はこうだったっけかなぁ。


…いや雨降ったら雨宿りしてたなそういえば。
靴の中がグジュっとなるのがイヤで。





テント以外ひととおり片付け終わったころ、子どもたちが奥で大人とこそこそ話しているのが見えた。
こちらを指差しているようである。


怒られる前に出発しようと片付けに専念していると、そこへその大人がやってきた。


「ここで寝たの?
 寒くなかった?
 今日も泊まるのかい?
 ここは寒いから部屋の中に入れてあげるよ」


と気遣う言葉をかけてくれた。

もう出発できる状態に入っていたのでありがたいながらも断り、学校を出る。





1kmほど進むともう少し大きな村が現れた。

どうやらここが本当のMocha(モチャ)だったらしい。
それなら昨日はここまで走ってくればよかった。





朝食とも昼食ともとれない時間に食事をする。

魚のスープにポップコーンとバナナチップスというよくわからない組み合わせだが、なかなかおいしかった。



そのままここを通りすぎようとするも、どうにもこの町が気になりだした。

看板にツーリストという文字が書いてあったし、もしかしたらなにか面白いものが見られるのかもしれない。

そう思うとどうしても気になってしまい、3kmほどのぼった坂道をくだりモチャへと逆戻り。




時間をかけて眺めたが、きれいな公園に像が建っていたり商店街があったりしただけでたいして見所はなかった。

ホテルもなかったので、昨日はここに来る必要はなかったということがわかった。

もし晴れていたらきれいなチンボラソ山の姿が見れたかもしれない。





観光で少し疲れたが、気を取り直して進む。

ここからのぼり坂がつづき、かなり辛い。




しばらく走り、看板には次の町まであと20kmの文字。

スタート地点には30kmと書かれていたはずだ。
現在すでに昼の3時をまわろうとしている。

これは今日中には着けないだろうとあきらめを持った。




腹も減り、雨も降ってきた。
ちょうどいいタイミングで現れたレストランに直行し、スープを注文する。

すると、ほかのチャリダーがこちらへ来るのが窓から見えた。



ひとりずつチャリダーは増える。

彼らは3人で走っているらしく、2人はオーストラリア人、もうひとりはフランス人だそうだ。



最初に入ってきたオーストラリア人はコーヒーを注文し、ほか2人はなにも頼まない。
フランス人が$1.40の板チョコを一欠け、大事そうに食べている。


なるほど、と思ってしまった。
あまりほかのチャリダーを見る機会がない身としては、これだけで勉強になる。

自分なら一瞬でなくなるからねそれ。




「Riobamba(リオバンバ)まで行くのか。じゃあ一緒だね。
 そこの消防署で泊まらせてくれるか聞きにいくんだけど、よかったら一緒に行くかい?」

と誘われた。


自分は遅いから無理だろうことを伝えると、ここから先はくだり道だから大丈夫だ、とのこと。
それに安心し、ついていくことにした。



消防署で無料で泊まらせてくれるとはよく聞くのだが、自分は今までそれをしたことがなかったので興味があった。










    ↑荷物少なっ!これぐらいがいいんだろうな本当は。




さて、初めは調子よくついていっていたのだが、風景写真を撮るために立ち止まったら最後、5分で見えなくなってしまった。

これはいつものこと。



そして、自分を置いていくとどうなるのか、彼らは知らない。

 ※参考 カナダ(色々バグってる)

      ニカラグア




    ↑たぶんあれがチンボラソだと思うのだけど、雲が邪魔で見えない。残念だ




    ↑ちょっとずつ晴れてくる




    ↑でも山はやっぱり見えない






景色もよく晴れてきて目的地にも今日中に着けそう、そしてほかのチャリダーに会えたということでかなり高揚している。

気分よく歌を歌いながら坂をくだっていく。



    ↑くだってます



途中でホテルがたくさん並ぶ村を通りぬけた。

もしここに泊まって晴れ間を待てば、チンボラソ山が見えるかもしれない。
自分ひとりだったらきっと泊まっていただろう。

これが、連れがいる弊害のひとつだ。


もやっとした気持ちを抱きつつ、アップダウンを繰り返す道路に身をまかせた。




そしてついにリオバンバに入ることに成功。






きっと彼らはどこかで待っていてくれているだろうと信じてどんどん町の中へ入っていくが、一向に見える気配がない。



ひたすらまっすぐ進んで、大きな公園についたところで彼らを捜すのをあきらめた。


もうじき暗くなるし、彼らを捜すのは難しいだろう。
消防署に行くという情報はあるが、以前地図で見た感じだと結構大きな町だ。
それを探すのに疲れた体で何時間も歩きまわるのはさすがにばかげている。


それにここの公園はfree wi-fiが飛んでいるみたいで、生放送に使えるかもしれない。
向こう側にはスーパーがあるし、近くに銀行もあるしおいしいアイスクリームが売っているコンビニもある。

これは好条件だと思い、すぐ近くのホテルへ。




ここがかなりいいところだった。

スタッフの女性がかなりいい人で、選んだ部屋はバルコニーつき。
そしてドレッサーや鏡台まで備えついている。





部屋も広く、これで$10は安い。



    ↑窓からクライミング施設が見える



欲をいうと、ネットがものすごく重いのとまわりのレストランがどこも高すぎるのがネックといえる。


そこは残念だが、しかし自分はここをおおいに気に入ってしまった。




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