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ブレーキの利かない坂道 Alausi





この日もチェックアウトギリギリの11時にホテルをでる。



ここグアモテ村で売られていたサルチパパ(フライドポテトと揚げソーセージ)は$0.25と激安!


それもそのはず、ソーセージはほんの5センチにも満たない長さの切れ端が1個だけポンと乗せられているだけなのだ。

うえにキャベツと玉ねぎのマリネのようなものが乗っていてマヨネーズとケチャップをかけてくれるのでボリュームは申し分ない。


これがこの日の朝食となった。




    ↑グアモテの駅前



そんなグアモテを出ていつものように道路を走る。





    ↑線路と小さな鉄橋が自然のなかにポツンとある。もっとアップで撮ればよかった



    ↑ここまではまだ穏やかな道



    ↑自己主張の激しい花が咲いている。ポンポンでトゲトゲ





しばらく走ると、パルミラという村があると書かれた看板があった。

コロンビアでもカリの近くに同じ名前の町があり、気になってはいたのだが立ちよらなかったので、その代わりとしてこっちのほうを見に行ってみよう。






静かな村だ。
なにもないが、それがいい。


もし住むとしたらと考えると、こういう静かで優しい村へのあこがれの気持ちがあるが、なんでもそろっている賑やかな町も捨てがたい。

どっちがいいか、
と本当に住むわけでもないのに勝手な妄想にちょっと本気で悩んでみたり。



教会があるらしき方向へ行ってみると、滝の絵がついた看板が目に入った。

そちらへ向かおうとしたとき、村の住人が声をかけてきた。


彼が言うには、どうやらその滝への門は金曜日にしか開いておらず、これ以上先へすすんでもなにもないということだった。



外人がめずらしいのか、みんな笑いながらジロジロとこちらを見て挨拶をかわしてくれる。



腹が減ったので一軒の商店へ。





店番をしている子どもたち。

アイスをひとつ買って食べた。
$0.25(約30円、2015年現在)。


これがこの日の昼食となった。




すこし休んで再出発。

ここから元の道路にもどる坂道が急すぎて、ブレーキが削れてしまった。
前ブレーキがほとんど利かなくなってしまった。




そのすぐさき、むかって左手側にある山のうえからクワを持った男が降りてきた。


少し世間話をしながら一緒に歩く。

この先はくだりが多いから楽だよ、と教えてくれる男。


しかしブレーキが利かない今、それはあまり喜ばしいことではない。




男と別れて坂をのぼり終えると、見晴らしのいい場所へとでる。








エメラルドグリーンの民族衣装が枯れ草のなかで光っていた。




そこから、男が言ったようにものすごく急なくだり坂となる。



これではらちがあかない。
しょうがないので自分の手で調整をこころみる。

自分でやるとブレーキプレートが擦れて重くなってしまったりなど、おかしなことになることが多いのであまりいじりたくないのだが、このままでは時間がかかりすぎ、真っ暗ななかを歩いて進まなくてはいけなくなる。

四の五の言ってはいられない。



六角をつかってブレーキを狭め、なんとか調節に成功!


・・・したものの、ブレーキをグッと握るとなんと前ブレーキのワイヤーが切れてしまった。

そりゃもうブチッと。




…最近ワイヤー切れすぎじゃないですか?

こんなに脆いものだったか。
簡単に切れるイメージではなかったのだが、こちらのワイヤーは素材が弱いのだろうか。




後ろのブレーキだけではスピードを抑えることすらできず、ヒヤヒヤしながら道をおりた。


黄金にかがやくきれいな景色があったのだが、止まることができずにほとんど写真に収めることができなかった。



    ↑端っこだけ撮影できた。谷間はもっとずっとすごかったのだけどそれどころではなかった




ここからアップダウンが激しくなり、本格的な山道になってくる。

現在いるところはきれいに晴れているが、目下数kmさきの地点は雲におおわれていて先が見えない。





これが、





こうなる。

一部砂砂漠化しているのが見てとれる。





一山越えてそのままずっとくだり。

ふだんなら嬉しいはずなのに、ブレーキがない今、決死のグライド。
霧もだんだん濃くなってきた。





Tixan(ティクサン)という村が見えた。

しめた!
ここで自転車を修理してもらおう。

でなければ事故ってしまう。






何度も「そんなところはここにはない」と言われたが、町の人にしつこく聞きまわりなんとか修理屋を見つけることに成功。


たしかに見た目は普通の民家だ。


修理になれていないようで、おじいさんはワイヤーの取り付けに悪戦苦闘。

「ここら辺は安全だけど、グアジャキルはすごく危ないから気をつけなよ」
という話を聞きながら、なかなか作業は終わらない。


グアジャキルといえば、たしか去年新婚夫婦がタクシーで殺される事件があったところだったはずだ。

あまり行きたい町ではない。



新しい品もなかったらしく、少しさびついたワイヤーを最終的には息子にやらせて修理は完了した。


かなり時間をくってしまった。





彼らが言うには、30分ほどで次のAlausi(アラウシ)の町まで着くらしい。
そこにはホテルもあるしなんでもあるという。

その言葉を信じ、時間的にもう遅いので村のはずれにあったガソリンスタンドに泊まらせてもらおうか迷ったがここをスルー。




そうしてまたまた命がけのドライブが始まった。




標高がさがり完全に雲のなかにいる状態。
視界は30mほど前しか見えず、あたりはどんどん暗くなっていく。


乾きかけていた洗濯物は霧のせいで濡れてしまった。

でもまあいいや。
アラウシでまた洗うし。





























アラウシで洗うし。














目に水滴がつき、なおさら見えにくい。


そしてその坂の急斜面と水気により、ブレーキがまたしても利かない。

せっかく直したのに、これでは意味がないではないか。




前がほとんど見えないのでスピードは出せない。

しかし暗闇がせまっている。



1時間たってもまだ着かない。
だれだ、30分なんて言ったやつは。





車のライトをたよりに黙々と自転車をすべらせ、
そしてついに崖のしたに町の明かりが見えたのだった。

よかった、助かった。






町は山に囲まれた盆地にあるようで、これまた坂をくだらないといけない。

上から見ると、道路がものすごく広いのに気がついた。
これはなかなかよさそうなところだ、と一目で気に入った。





大きな通りまで坂を降り、最初に目についたホテルへ。

値段交渉のすえ、$10で泊まることができた。
もっといいところがあるかもしれないが、もう疲れたしここでいい。

熱いシャワーを浴び、ホテルと繋がっているレストランでおいしい夕食を食べる。



飲み物を買いにいった店の主人が

「おれは日本を知ってるぞ。テレビでやってた」

と、はつらつとした笑顔で語る姿をみて、ここはいい町なのだなと思った。




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