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移民局に勧められた"違法"な手、使っちゃう? オーバーステイとぼったくり


本題に入る前に載せ忘れた画像を、忘れないうちにつけておきます。

エクアドルのキトでもらった本なんですが、裏表紙にこんなものが書かれていました。




プライバシーの関係で念のためサインは隠しておきますが、こういう本もあるんですね。

ちなみにこの本のタイトルは「やった。」という自転車の紀行書です。
有名らしいのですが、自分は知りませんでした。


この本の個人的なオススメ度は、
☆3くらいかな。10段階評価で。

文章がそこまでうまいわけではないのと、エピソードごとの内容が飛びすぎてて先を読んでいくのがちょっとつらかったです。




それでは本編をどうぞ。


◎国外旅行への逡巡


……パソコンがね、帰ってこないんです。

2週間がたち、3週間がたっても音沙汰無し。

店に何度も足を運んだりホテルの人に電話をかけてもらったりして圧力をかけ、間接的に運送業者側にも「早くしろよ」というプレッシャーをあたえてみたりしたのですが、当然結果は変わらず。

毎度のこと
「また来週」
と、昔高校生時代にテレビのスペイン語講座で何度も耳にしたフレーズを浴びせかけ続けるのみ。


また来週って、

来週にはビザが切れてしまうんですけどー。

けどー。

けどー。



そんな言葉もむなしくスルーされ、自分の非常事態を「来週」に回され続ける日々。

不安な夜をすごしていました。



こりゃダメそうだ、この分だと来週も来ないだろうと判断しまして、未来は閉ざされているのだろうと思いまして、
イミグレーションオフィスに今後どうすればいいのか、わたくし聞きに行きましたよ。

そうしたらものすごく意外な返答がきました。



「オーバーステイしたら?」




え? 聞き間違いかな?
意味が分からない。

そんなこと移民局の人が言っちゃうの?
犯罪、だよね。
法に触れてるよね。


…うそでしょ?



「ペナルティは90日間入国できなくなるだけだから、エクアドルに戻るつもりがないなら数日くらいならたいしたことないよ」


本当?

でも機械にパスポートをかざすと"この人はオーバーステイしたことがあります"みたいな表記とか出ない?

っつかどこかで「あなたは海外でオーバーステイしたことがありますか」っていう設問、見たことある気がするんですが気のせいだったかなぁ。



「もちろん警察に見つかったらドキュメントがないわけだから、レポート書かれて強制退国だから。もめないように気をつけてね。でも滅多にないから大丈夫。今でも何人もやってるし」




ここで、さてどうするかということですよ。



読者のみなさんが期待していることはわかります。

「おもしろそうじゃん。やってやれ」
でしょ?



この記事のタイトルにつられてやってきた先鋭なる新規の人たちも

「え、なんか悪いことすんの? なになに?」
とか言って見にきたんでしょ。


そうだね、みんな意見は一致してるね。



でもね、いったん落ち着こ。
整理しよ。


あのね、知らなかったかもしれないんだけどさ、自分まだまだいろんな国を訪ねるつもりなんですよね。

そこでちょっとこういう危ない橋を渡るのは、どうかなーと。



たしかに、手違いでオーバーステイしてしまったチャリダーの話を聞いたことがありますけれども、なにごともなく進めているようです。

でもやっぱりさ、安定させれられるところは安定させたほうがいいでしょ。

これがもし海外ドラマの『バーンノーティス』だったら、こんな些細なミスで、結果大爆発を引き起こさないといけない事態まで発展するからね。


そんな大惨事、起こしたくないし。

これ以上不安な夜をすごすのも嫌だし。



ホテルの人には

「永住権取れば? 私と結婚すれば取れるよ。それでここに住んじゃえばいいんじゃない?」
「え!? 明日ってこと?」
「そうね、明日。時間ないからね。あはは」

なんてことを言って励ましてもらいながら、
翌日、自転車より一足先にペルー入りすることにしました。


でもさ、一度ペルーに入ってすぐ出て、そんでまたすぐに入国するわけでしょ。

100%怪しまれる。
こっちでも不安がよぎるんですが。


ちなみにイミグレーションでのビザ延長は$230かかる上、3週間前にアポイントを取っておかないと無理だと一蹴されました。



◎国外旅行での憂鬱


次の日、朝早くに起きてバスに乗り込む。
行き先はHuaquillas(ウアキージャス)。


バスに揺られ早くも気持ち悪くなってくるが、外の眺めはいい。

町を出た途端、
牧草地と小高い山があたりを囲み、そこにポツポツと赤い屋根の小さな家がはえている。

そこを抜けると断崖絶壁。
遠くの村と草原が見下ろせる。

しばらく走ると荒野になり、その先から熱帯雨林。
いかにも"ジャングル"な大きい葉っぱを持つ木や草が乱雑にひしめくせまい道をバスは急ぐ。



海抜が一気に下がったおかげで呼吸が楽になるのを実感できる。
肺の膨らみかたが明らかに違う。
乗り物酔いも少し楽になった。


バスはパンアメリカンハイウェイに出て、広い6車線道路をゆく。
道路脇にはバナナの木がたっている。

木というよりも3mほどのお化け草といったほうが近いかもしれない。
そこにバナナがぶら下がり、緑のネットで囲われつり上げられている。




5時間後、バスはようやくウアキージャスに到着。



町は賑わっており、南国の観光街のような雰囲気だ。
奥には露店がたくさん並んでおり、楽しそうな町だ。


ペルーへと入る橋を渡ろうとすると、男に声をかけられた。

話を要約すると、

・イミグレはここから3kmほど離れている
・その間は非常に危険だ
・バスはない
・だからおれのタクシーに乗らないか

ということだった。


隣にいた警察も彼の言うことにいちいち激しく同意していたので、まったく信用していないがついていくことにした。

絶対おかしいけど。



どう見てもタクシーではない普通の自家用車(ホンダ)をどこかの家から借りてそこに乗せられる。

怪しすぎるんですけど。



隣の町のTumbes(トゥンベス)まで行きたいと言うと、$5で連れて行ってくれるという。

彼の名はアンヘルだと自己紹介される。
英語読みだとエンジェル Angel ということになるが、絶対デビルのほうだろこいつ、と心の中でつぶやく。

全然信用できない。



まずはイミグレーションへ。
そこで出国カードと入国カードを記入し、簡単にペルー入国をはたす。
両方のカウンターが隣同士ならんでいたのですぐに終わった。



そしてトゥンベスへ。

別に国境のウアキージャスですごせばいいのだが、せっかくなので他の町も見てみようという気になったのだ。
ペルーに一泊するのは、すぐに再入国すると睨まれそうだから。



沈む夕日に向かって走るタクシー。


あと5kmでトゥンベスだというところで突然タクシーの運転手が

「トゥンベスまでは$30だから」

などと言いおった。


うわ、出た!



さっき$5だっていったじゃん
と言うと、それはイミグレーションまでの値段でこの町まで含めると$30だという。


だったらなぜそれを最初っから言わない!!!



じゃあ戻ると言うと、それでは2倍の料金をもらうという。

じゃあ降りると言うと、ここはマジで危ないし何にもないからダメだと言って降ろしてくれない。



ポケットの催涙スプレーをかけて逃げようかとも思ったが、銃を持っているだろうし運転中で危険なので得策ではないと考え直す。


車の中で軽く暴れながら「降りる降りる」と駄々をこねると、じゃあここまで$20だと結局大金を取られてしまった。

そしてアンヘル(悪魔)は対向車からきた車を止め、
「これに乗れば$1で戻れるから」
と言ってさっさと去っていきやがった。


な ん じ ゃ そ り ゃ ー ! ! ! ! !



安い交通手段あるじゃねえかよ。
アホか。
もう金がないのに。
本当に腹が立つ。



そして乗り合いタクシーに乗り込みウアキージャス戻った。
$2取られた。



翌日もペルーを出国しなくてはならないため、今度は安いバイクタクシーに乗る。

実はペルーの入国と出国では少しイミグレの場所が違うところにあり、それでまたちょっとぼったくられた。


さらに、エクアドルに再入国すると審査官から
「1年で90日しかいられませんので、あと4日しか滞在できません」
と言われる。



ダ メ 押 し か 。



それじゃあこっちに来た意味がないではないか。

後日パソコンに保存してある査証のページを見てみると、たしかにエクアドルは"1年で90日間滞在可能"と書かれている。

ってそんなのパソコン戻ってこないと調べらんないよー。



なにもかもに腹が立ちすぎたので歩いてウアキージャスに帰ってやったら、時間はかかったけどもう全然危険じゃないの!



本当にもう!
これだから人間は大嫌いだ。

もし自分が女子高生なら「マジもう無理」とか言ってリスカしてるレベル。



そのままバスで速攻でクエンカに帰ったが、
この町の人間は全員滅べばいいと思います。



今なら思う。

バーンノーティス並みの大惨事よ起こってくれ。
ドラマの世界が実現されるなら、どうか今ここで。






  クエンカのおはなし一覧 
      1 はじめに
      2 カハス自然国立公園とのたたかい
      3 ホテル引っ越し
      4 町内探索
      5 ギターのチャリダーとバックパッカーとの出会い



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