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強盗団と遭遇




前回書くのを忘れましたが、トルヒージョはとても大きな町なのに日本人宿がないみたいですね。
日系人も多いと町の人が言っていたので、もしかしたら探せばあるのではと思ったのですが、検索しても見つかりませんでした。


そういえば、インターネット屋でtrujillo nihonjinyadoで検索しても記事がほとんど出てきませんでした。
nihoNNjiNNyado などNの数の違いで出てこなかったのかな。

日本人宿情報を載せているサイトはぜひローマ字書きでもヒットするようにしてほしいと思いました。


――――――――――――――――――


2016/3/6

日付を見てもわかるように、トルヒージョには少し長く居すぎたようだ。
いつも笑顔で接してくれた宿のスタッフにお別れを言い、自転車を持ちあげながら出口まで階段をおりる。



町を出ると一気に砂漠になった。
振り返ってみれば、緑豊かな土地が途中からプッツリと切れている。
トルヒージョは大きなオアシスになっていたようだ。


    ↑ずっと山だったので、砂の広がるこの景色は新鮮だ


  
    ↑反対側には海が見える。ということは、もともとは浜だったのが広がって砂漠になったのだろうか



砂のかぶった山と黄色い丘に目を奪われながら走っていると、自転車の横につけるようにバイクが並走する。


「puerto Morin(プエルトモリン)はこの先か?」


知らない名前だが、走ってる最中には見ていないので、おそらくこの先の場所だろう。
そう予想しはするが、もし間違っていたら嫌なので、正直に「知らない」と言っておいた。



その先、本当にあったプエルトモリンの分かれ道で、少年の集団と遭遇。

挨拶されたので、返事をするついでにちょっと質問。


 この辺に店はない?

 すぐそこにあるよ。ほら、見えてるでしょ。


と、一斉に指さす。
手を振って別れた。


店には水がないと言われた。
なんとも砂漠らしい。

かわりにコーラを買う。
体は大きいがかわいげのある犬2匹を眺めながら休憩していると、さっきの少年たちが道路をはさんで向かいのところまで近づいてきていた。

店のおじさんは携帯で彼らの写真を撮る。
そして、にらみながら少年たちに話しかけた。



 どこから来たんだ。
 チャオから。

 この人(自分を指さして)と知り合いなのか。
 うん、ぼくの叔父さん。



悪いがペルー人の甥をもった覚えはない。


店のおじさんが言うには、彼らは強盗なのだそうだ。

おじさんは犬をけしかけようとするが、優しく育てられすぎた犬2匹はしぶしぶ動きだしたと思えば、ノロノロとどこかへフェードアウトしてしまう。
それを見て笑ってしまった。

結局、そこを動こうとしなかった強盗団を、おじさん自ら追い払ってくれた。



この辺り一帯、ペルー北部のパンアメリカンハイウェイは強盗が多いとは聞いていた。

国内外のチャリダーの間でよく話に持ち上がるので、とても有名なのだ。


そういうのはもっと怖い人がやっているのだと想像していたし、
もしも運悪く出会ってしまったら、必ず襲われて身ぐるみをはがされるんだろうと思っていた。

まさか犯人はこんな子どもたちで、しかも何事もなく無事ですむとは。


 
   ↑強盗団だという子供たち。その後、ここで車にたかっていた



    ↑助けてくれた店


「この先自転車で1時間ほど走れば町があるから、今日は暗くなる前に急いでそこへ行け」
と言われる。

それくらいここは危ないらしい。


せかされるまま自転車をこぎ、Virú(ビル)という町についた。



    ↑ビルの広場


ホテルは高かったが、なんとそこにはバスタブがついていた。


きれいな部屋と豪華なシャワールームで35ソル(1225円)と考えればたぶん安いほうだろう。

もっと安いところもあるみたいだったが、風呂につかってみたかったのでここに泊まることに決定。



  ↑北米ではよく見たが、中米から少なくなったバスタブつきの部屋



   ↑町に張っていたポスター。おもしろい絵だったので写真に撮る




2016/3/7


昨日食べた安い屋台料理が悪かったのか、この日は腹の調子がきわまっており、ほとんど進めなかった。


隣町のChao(チャオ)に一泊。
昨日の少年団が言っていた町だ。



    ↑Chaoはイタリア語の挨拶だが、この辺でも「さよなら」の意味で使われている


この先30kmほど町がないらしい。

ここで泊まって正解だったようだ。 
あのまま進んでいたら脱水症状になっていたかもしれない。



    ↑商店でwiiのマリオをやる子どもたち。残機数ではなく、制限時間がくると終わるようになっている



    ↑チャオの広場のオブジェ


町は大きくはないが、露店が多く出ていてなかなかにぎわっていた。

ホテルでベッドに横になり、体を休ませながらテレビなどを見て過ごした。



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