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ライダーを歓迎している砂漠の真ん中のレストラン La Balsa




2016/4/5 Cachipampa, Perú


荒野の中を走る。



    ↑遺跡のようなものがあったが、これがなんなのかわからない。誰もいないから観光地というわけでもなさそうだ



    ↑低地に来てからこーんな道がずっと流れてゆく



途中の村で昼食をとりながら、今日のスタート地点から33km離れた町であるCasma(カスマ)に着いた。

本当は昨日到着する予定だったのだが、この体調では少し厳しかっただろう。
素直に休んでおいてよかったと思っている。





カスマという町は、規模はそこそこだがホテルの値段がどこも高い。

そうだ、忘れてた。
ペルー北部は山より海沿いのほうが物価が高いんだった・・・

人々の態度も感じが悪くなり、治安が悪くなったのを実感する。




    ↑なぜか嵐のポスターが。しかも年期がはいっている





2016/4/7





自転車のフロントタイヤはまだ不調だ。
どこに穴が空いているのか見つからないのでとりあえず空気をマックスまでぶち込んでごまかし、11:30ごろにホテルを発つ。



    ↑久しぶりのパンアメリカンハイウェイ。帰ってきたぜぇ!


さて、ここ最近は山から荒野とやってきて、そしてこれから砂漠の道を走ることになる。


これがホントに見事な砂漠!

読者のみなさんが想像している通りの、まさに砂漠なのだ。


    ↑こんなですよ。想像通りでしょ? ザ・砂漠



道の端になぜかマンゴーが大量に捨てられていた。
いくつか拾おうかと思ったが、腐っていたり虫が入ってたりしたら嫌なので手を出さずにおいた。


    ↑大量に捨てられていたマンゴー


    ↑隣にはその数日後の姿が・・・ ミイラ化している



とにかくずっと砂漠。
そしてのぼり坂になっているので、これがキツいことキツいこと。


それでも意外と暑くはない。
砂漠なのになぜ? と思っていたら、そう、今こちらは秋口なのです。

涼しい風が体にぶつかるため暑さが気にならず、水の消費量も少なくて済む。

しかし向かい風でスピードが抑えられてしまうのが玉にきずだ。




    ↑とにかくずっと砂漠、の図



お腹がすいたので道のよこで、クラッカーに溶けたチョコクリームを塗って食べていると、後ろからライダー男性が近づいてきた。


振り返ると真っ黒なライダージャケットとパンツ、そして黒のフルフェイスヘルメット。
そんなドラマの犯人像そのまんまの姿に、かなり驚いた。


全身黒ずくめ。

強盗かと思った。



ヘルメットを外しながら彼が言うには、

「今日はどこで休むんだ? 5km先に世界中のライダーや自転車が止まるところがあるから行ってみたらいいよ。レストランなんだけどさ、すげーいいから」
とのことで、そこの名前をメモしてくれた。


    ↑後姿のみ写真に収めることができた



しばらく進むと海が見え、そしてメモに書いてあるものと同じレストランを見つけた。


    ↑La Balsa(ラ・バルサ)というレストラン


窓からのぞくと、壁にかかったメニューの値段がどれも高い。

こんな辺境にあるからしょうがないのかもしれないが、さすがにこんな高価なところで食事なんてできないぞ。


入るか迷いながら、そろーっと足を踏み入れてみると、
「あ、ほらまた旅行者が来たよ! 今度は自転車みたい」
と中へ招き入れられる。



オーナーのおじいさんが暖かく迎え入れてくれた。
彼は敬虔なキリスト教徒だそうで、ここに休みに来るバックパッカーやライダー、チャリダーを受け入れているらしい。


その心はもしかしたら、日本で言うところの “住民たちによるお遍路さんへの迎え入れ” に近いのかもしれない。



    ↑レストランオーナーのクレメンテさん


このレストランを始めてからもう何十年にもなるそうだが、店内は非常にきれいだ。

せっかくなのでもっと詳しく話を聞きたいが、なにぶんスペイン語を使えないのでなかなか進展がない。



ここにたどり着いた旅人が書き残したノートを見せてもらった。

多くの旅行者がやってきたようで、そのノートの数は、4冊!

        ド サ ド サ ! !


中にある日本語を丹念に見ていく。
クレメンテさんの解説を受けたり、逆に日本語でなんと書いてあるかを簡単に説明してあげながら。


ここの少し手前で事故に会ってしまい、ついこのごろ再出発したという人や
このノートに恩師の名前があって涙を流した人、
50歳以上で旅行している人までいた。


何人かが、
「関野吉晴
の名前があって感激した」
と書いていたが、その人が誰なのかわからない自分は共感することができず、ちょっと残念な気持ちになる。

有名な人なのかな?



※関野吉晴
人類学者で探検家らしいすごい人。詳しくはwikipediaでね!
wikipedia関野吉晴



カナダのドーソンシティでもまったく同じ事例があったことを思い出した。

やっぱり勉強はしておくものだよなぁ。
なにかを楽しもうとするときには、その知識を豊富に持っておいたほうがより楽しめるのだ。

海外旅行で言えば、遺跡や博物館や建造物なんかが顕著だろう。
背景と歴史などを知る知らないでは、その感慨は歴然らしい。

思い出に残すためより多く楽しむためにも、前知識は必要だ、
というのは最近人から聞いた話だ。


  
    ↑歩行旅行者もたくさん。自分ももともとは徒歩でやろうとしてたのになー。なんか悔しい


    ↑いやいや、ペルーの山側の景色は最高でしたよ!



    ↑ドアには浅草土産の小さな提灯がぶら下げてあった



    ↑ここで授かったステッカー。シリアルナンバーも振ってあり、自分は902番目だそうで。なんだか大きな達成感



ご飯を無料で提供してくれ、「今日は泊まっていくでしょう?」と、奥の部屋に案内してくれた。

至れり尽くせり。



    ↑レストランの奥に家が何個か連なっており、その一つを使わせてくれた


ホテルのような立派な部屋をタダで使わせてくれた。
なんてありがたいんだろう。

こんな素敵なスポットを教えてもらえて本当に幸運だった。




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