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ホスピタリティ満載な安宿のスタッフ家族たち Huarmey ~




2016/4/8


朝6時すぎにクレメンテさんに起こされる。


リビングへ行くと、朝食とコーヒーを用意してくれた。
さらに大きなペットボトルの水もいただいてから出発。

何から何までお世話になってしまった。




   ↑レストランの外見。リマから北に347km地点にあります



    ↑窓には旅行者が自作したステッカーがたくさん



    ↑もらった水はこのように運びます



休憩をはさみつつ、なにもない砂漠のなかをゆっくりと進んでいく。



午後4時過ぎにHuarmey(ウアルメイ)という町へと到着。


実は、ウアラスから山の谷間を通らずにわざわざ海沿いへと戻ってきたのは、この町に行きたかったからだ。

それはなぜかというと、つい最近この町で新しく発掘物が見つかったというニュースをたまたま見つけたのだった。

金銀財宝の発掘現場なんて見てみたいじゃないか!
夢がいっぱいだ。



    ↑入口の壁がめちゃ遺跡感あふれてる!


あまり名前を聞かなかったので、小さな村だと思っていた。
たしかに都会ではないが、それでもほどほどに大きく、若干観光地になっているように見える。

ホテルはいくつも見つかるが、どこも非常に高い。


警察官や町の人々に聞きまわり、町の奥にある安ホテルへ。
それでも35ソル(1225円)だったのだが、25ソル(875円)まで値下げ交渉をする。

このホテルの人たちはとてもおしゃべり好きで、2年前にスウェーデン人のサイクリストがここに泊まりに来たことを楽しそうに話してくれた。

海外の旅行者が珍しいのか、彼らはたくさん質問を投げかけてきた。
スペイン語が不自由なためあまりちゃんと答えてあげられなかったが、歓迎してくれていてうれしかった。



よく聞かれる質問のひとつに、「ペルーは好き?」というものがある。

それまではなんだか申し訳なくて苦笑いを浮かべながら「好きだよ」と答えていたが、今は「好き」とは言わない。
ある日から、何か嘘をついているようで嫌になって「好きじゃない」とか「まあまあかな」と答えるようになった。

失礼かもしれないが、正直今のところ全然好きではないのに「好きだ好きだ」というのもあまり良くないな、と思った。


それでも話はちゃんと伸びていくものだ。



遺跡に行くつもりだったのだが、今はパソコンが壊れているため保存しておいた情報を見ることができず、改めて調べることもできなかったので、あきらめてゆっくり休むことにした。

ウアルメイに来た意味がなくなってしまったが、まあいいや。
この町をゆっくり散歩して堪能することにしよう。



    ↑ウアルメイのはずれから見た景色



2016/4/11


朝食を食べて10:30に出発。


    ↑レストランで朝食を食べているときに鳥が近づいてきてこれだけでハッピー


 
あいかわらずずっと砂漠だが、景色は悪くない。



    ↑砂漠を歩く二人組。この先しばらく町がないけど、どこまで行くのだろう



    ↑砂を被ったはげ山の白と茶色の色合いに見とれる



    ↑砂漠のなかのバス停


途中、ポツンと建っていて見逃しそうな店で飲み物を補給し、コーヒーを一杯頼む。

こういうところにある店は値段が高めなのだが、ここは良心的だった。
それだけでハッピー。




    ↑トンネルを通ります。ペルーはトンネルが多い気がする



    ↑リマまであと249kmだってさ。うへぇ・・・



午後4時、
これまたポツンと建っていたレストランへ。

値段が高いのでコーヒーのみを頼んだ。


    ↑カップと皿のデザインが素敵です


そのレストランの奥にも家が少し見えていたが、
「この先は家はあるけどhospedaje(オスペダヘ = 安宿)はないし、そっちは潮風も強いからここの隣でテントを張ったら?」
と言ってくれた。

トイレもあるようだし、ここなら安全そうだ。
今日はここで泊まろうか。



    ↑店内は乾燥させた魚の皮の模型が吊るされていて雰囲気満点。水族館みたい



   ↑近くに海があるため、風が強い


でもちょっと待って。
食事はどうしよう。


ちょうどパトロールしに来た警察が言うには、
「あの見えてる家々のところにレストランがいくつかあるよ、値段も向こうのほうがほんのちょっとだけ安いはずだ」
ということだったので、荷物をすべて持って一度そちらを覗きに行ってみよう。

このキャンプ場はキープで。



結局どのレストランも高かったので、その中でも一番安値の料理を注文した。

飲みものを買って帰ろうかとしたところ、その商店のおじさんたちがここの部屋を貸してくれる、という。


料金は10ソル(350円)でいいと言っているが、どうしよう。
キャンプすればタダだしなぁ。


悩んだ末に10ソル払ってしまった一番の理由は、彼らがそのとき遊んでいたトランプのルールを教えてほしかったから。



結果、カードのルールはちゃんと教えてもらい、
また、それ以上の成果があった。



部屋に案内されると、ベッドの枠組みの上に段ボールが敷かれ、その上に毛布が乗っかってるだけ。
隣には鳥小屋があり、こちらもほぼ動物小屋のような感じだった。
トイレはなし。
裏庭に用をたせ、と言われる。


まあこんなもんだろうな、と思っていたら・・・

なんと軽食を提供してくれた!
これは期待していなかったので驚いた。


   ↑ソースをかけたご飯と芋とお茶をごちそうしてくれた


暗くなってからカードは終え、みんなで映画を見る。
ここは夕方から電気が通るらしく、彼らはそれを待っていたようだ。

海賊版のDVDでギャング映画や中国アクション映画を見る。

彼ら家族はこちらにとても気を使ってくれて、温かい人たちだった。
それだけで10ソル以上の価値があった。


 
    ↑子猫もたくさん



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