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芸能人に会いに行く Lima


食中毒になってから5日目。
この日から症状はピタッと止まった。


え? 治った?

治ったの?


病気って、もっとこう、ジワジワ治るものだと思っていた。
こんなあっさり通り過ぎるものなのか。



そんな土曜日、
twitterから情報が入った。

このブログで何度か書いたことがあるペルーの有名人が、リマでイベントに来るというのだ。
しかもそこは日本人宿の「お宿桜子」に近く。
一度立ちよったこともある。


どうしよう。

正直ものすごく行きたい。
というか、今までそういうイベントを待っていた、まである。


でも体が心配だ。
病み上がりだし。

それに、リマまで200㎞以上離れているのだ。
どれだけ時間がかかるかわからないし、バス代も高そうだし。
行ったところで後悔して終わるかもしれないし・・・・・


今回はやめておこうか。
うん、そうしよう。

さて、なにか食べに行こう。
体力を回復させなきゃ。


そのまま足はバスターミナルへ。
いやほら、通り道にあるからさ。
ちょっと聞くだけ聞くだけ。

リマまでは13ソル(455円)で3~4時間で着くそうだ。
え、安い。
そして早い。


いやでもどうしよう。

そんな急に行くって言ってもね。
準備とかあるし。
さすがにね。

今日はもう寝よう。


翌日、
朝早く起きて準備をすませ、通りがかったバスに乗り込んでいた。

どんだけミーハーなんだよ、っていう。



    ↑ペルーバスに乗って再度リマへ


    ↑電車に乗って直行。電車のカード取っておいててよかった


場所は、ゴールドジムと同じ建物にあるLAB nutritionというお店。
トレーニング関係のアイテムが売られているところだ。

今日来る有名人たちは、ペルーの筋肉番付のような、はたまた東京フレンドパークやvs嵐のような、そんな体育系ゲーム番組の出演者だ。
ペルーでは相当人気があるようで、夜は大抵どの食堂やホテルでもこの番組がかかっている。



そのうちのひとりやってきて、店の前でスタッフと立ち話をする。

えっと、こんな人前にいて大丈夫?
すぐそばを人が通ってますけど。


イベントのために集まってきた人たちはキャーキャーと嬉しそうにしているが、空気を読んでその場待機。

へぇー、ペルー人もなかなかやるじゃないか。



その1時間半後にやっと写真会がスタート。


    ↑みるみる集まる人

その場にいる人たちと自然と会話になる。
「あ、Eyalがいるよ! Melissaはどこだ?」
などと言い合いながら、わいわいと列に並ぶ。

並んでいる間、プロテインやビタミングミなどの試食が出された。
最後までなんにも買わなかったが、せっかく店側が企画してくれてるんだし、なにか買ってあげたらよかったと今になって思う。

買った人にだけ、というアメニティグッズを持ってきたときは、買っていない人も含め奪い合いになっていた。
やっぱりペルー人ってマナー悪いのか・・・ と一瞬思ったが、よく考えたら日本でもある風景だったことを思い出した。



ついに順番がまわり、緊張。

芸能人に会うなんて、この人生でなかったもの。
ドキドキする。
うう、トイレ行きたい。


なぜか3枚も写真を撮ってくれ、それぞれに握手して去ろうとしたとき、Eyal(エヤル)という人が話しかけてくれた。
ちなみに自分が応援しているのがこの人である。

めっちゃビックリして、冷静を装おうとしながらの対話になった。


Eyal「どこから来たの?」(スペイン語)

自分「えーっと、Japon」

「でもスペイン語うまいね」

「いや、チョットダケ」

「英語は話せる?」

「んー、・・・・・うん(本当はそうでもないけど)」

「それじゃあさ、メリッサって日本でも人気なの?」(英語)


この時、

なんでそんなことを聞くのだろうもしかしてメリッサのファンだと思われたかな本当は彼の応援に来たんだけどそれにしても本人の前で「日本で人気はないよ」なんて言えないよな彼女英語理解できるかわからないけどというかこんなに一人に時間を割いてたら後ろつっかえるだろうしそろそろ去らなきゃいけないんじゃないだろうかでもエヤルに「あなたのファンです」って伝えなきゃ待てよ応援するって英語でなんだっけ?ええと、もうスペイン語でいいか

という内容が2秒で頭を通過する。


ヤーヤーと答えをはぐらかしながら、
「でも君を応援しているよ」(スペイン語)

と伝えた。


彼は聞き取れなかったらしく、2度同じことを繰り返す。
そりゃそうだ。
だって、英語で返事が来ると思っているのだもの。

おそらく、イスラエル人でスペイン語がそこまで堪能ではない彼は、英語で話したかっただろう。
それなのにスペイン語で返してしまうなんて・・・・・
と、言ったそばから後悔。


おーまいがー


メリッサがこちらの言っていることを通訳してくれ、彼は小さく「あー」と言いながらスローモーションになって首を少し後ろにのけぞらせた。


驚きのリアクション、なのか?
自分のファンが来ることに?
あまり人気がないのだろうか。
最近不調みたいだしなぁ。
彼のニュースとかもあまり見ないし。


なんてことを考えていると、彼はスローモーのままゆっくりとこぶしを出してきた。

お互いこぶしをぶつけ合う。
やり方がラテンアメリカのものとちょっと違い、うまくいかなかった。
彼の手は固く、大きかった。


    ↑こう並ぶと自分の不細工さがはっきりわかって悲しくなるね。あ、左がエヤルです


会話ややりとりがあまりうまくいかなかったため、コミュ障の自分は帰りのバスの中でひたすら悔いた。
もうね、自己嫌悪。

席で一人、ブルーになりながらぶつぶつ呟く。
「帰りたい。今日の昼に帰りたい。うー、あー」
近くに座っていた人は、ゾンビでもいるのかと思ったことだろう。

あとね、無理をしてでもサインももらえばよかった、という無念もあったのだけど。


一応心配された読者もいるかもしれないので言っておきますが、
その後、twitterにて「メリッサは日本では有名ではない」ということをちゃんと改めて伝えておいたので、そこんとこ勘違いはしていないはずです。大丈夫。



そうそう、このイベント前に「お宿桜子」に顔を出しに行ったのだった。

オーナーのなつきさんと話しながら彼女の息子と遊びながら犬の桜子をなでてかわいがる、というごった返しのなか、楽しい時間をすごした。


息子のたいきくんはなぜか自分のことを好いてくれているみたいで、これまでもよく遊んでいたのだ。

彼は、自分の小さいころを見ているようだ。
自分のような大人にならないことを祈るばかりである。


なつきさんは、3週間遅れの誕生日ケーキをプレゼントしてくれた。


    ↑日本で修業したというペルーのケーキ屋のケーキ。甘さひかえめでとてもおいしかった


    ↑せっかくなので写真撮影


帰りには、この宿に泊まっていたときに話し相手を(なかば強制的に)してもらった、アルトゥーロときちんと別れを言うことができた。

色々と反省点はあったけど、アルトゥーロとはちゃんとした会話ができたし、エヤルには声をかけてもらったし、今日は100点ということにしておこう。


さて、自分もがんばんなきゃな!!


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