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先は危険らしいので、農家のおたくにお邪魔します。





イカのホテルで働く女性二人と仲良くなった。

自分はこっちではわりとモテるらしい。


ドアや窓の隙間から砂が大風に乗って入ってくる屋上。
部屋は小さく、トイレも別で冷水しか出ない。
昼は暑く夜は寒く、wi-fiは室内にギリギリ届くか届かないか。

そんなところだったが、ここをとても気に入ったのだった。
4階建て屋上からの景色はよく、遠くの砂山まで見通せる。
オカリナの練習も気持ちよくできた。

ネットの回線がもっと良ければ、生放送でその景観を披露できたのに。
残念で仕方がない。


そんなホテルともお別れだ。

昨日パンクを修理したのでタイヤの調子もまずまず。
すぐそこのガソリンスタンドで空気を満タンにしてから出発しよう。


従業員の女性に手を振り、自転車を外に出す。

都会は道も悪く人も車も多くて走りにくい。
早く外に出たい。

砂漠へと舞い戻った。







フンフンと歌なぞ歌いながらペダルをこぐ。

目の前で一台、バイクが止まり、門を開けて敷地内へと入れている。
そんな男性から呼び止められた。

「おい、どこから来たんだ? 目的地は?」

毎度聞かれる質問に定型文で答える。

「マンダリン(小さいみかん)があるんだが、持ってかないか。途中で食べるといい」

と、庭のほうに案内してくれる物静かな男性。




小さな刺又のような棒で、木の上のみかんを取ってくれたのだった。




っておじさん、これ多すぎ!!



    ↑採るのに夢中になるホルヘさん


さらにオレンジなども追加され、「さすがに重すぎて運べないから一緒に食べて」と提案する。

すると、
「昼飯はまだなのか?」
とお呼ばれを受ける。

昼ご飯を食べていなかったので、素直にありがたくいただいた。


    ↑クリーミーなスープをもらった。おいしかった


「この先はすごく危ないから気をつけろよ。泥棒や強盗が多いから」

現在は知っているパンアメリカンハイウェイで危険なのはペルー北部だけかと思っていたが、
それ以外の場所も危険なことには変わりがないらしい。

もうそろそろ日もくれる。
危ないかもしれない。
少し怖くなってきた。

この先村があるかもわからないし、ここに泊めさせてもらえないだろうか。


聞いてみると、あっさり了承。
テントを張る許可をもらった。


家の裏には広大な畑が広がっていた。
それはそれは見事な畑だった。



     奥まで伸びる均整のとれたパターン。

     次の日にはこうなります↓




    ↑よくみるとアスパラガスがひょこひょこ顔を出している


ホルヘさんと畑を見て歩いたり椅子に座って休んだりちょっと買い物に行ったりしながら、しばらく話をする。

 

彼は働きすぎで、常時ひざ下に痛みがあるらしい。
病院に行っているが、一向に治らないのだそうだ。

関節がすり減っているのだろうか。
自分に医療の知識があれば、なにか助けになるかもしれないのに。

座って休んでいるホルヘさんは膝をさすり、痛み止めにビックスベポラップを塗っていた。


※正式名称はヴィックスヴェポラップらしい。風邪をひいたときに鼻の下や喉、胸に塗ると咳や鼻水が静まる。塗るとスースーする。

ああ、せめてアンメルツヨコヨコ的な筋肉痛・関節痛の塗り薬を持ってたら少しは手助けになったかもしれないのに。
今は虫刺されの薬しかないのだ。


※アンメルツヨコヨコ。炎症を緩和させる薬で、ちょっと変わった形の容器が特徴。塗るとスースーする。



夜。
「外で寝るのは寒すぎるから小屋とベッドを貸してあげるよ。俺は別の部屋で寝るから」
とベッドを譲ってくれた。

寝るまで一緒にテレビを見る。
リマで撮った有名人の写真を見せてみると、子どもたちがすごい反応してくれた。

イカのホテルでもそうだったけど、やっぱりみんな知ってる話題があると盛り上がる。
これだけでも、リマに戻って写真を撮ってきてよかったと思った。

     
    ↑ホルヘさんの娘。親戚の子たちや雇い主の女将さんもこの小屋によく出入りしていて賑やかだった


この日は寒さに凍えることなく眠ることができた。


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