忍者ブログ

海賊がいそうな町でウニを勧められる Lomas


前回載せ忘れたガソリンスタンドに遊びに行った時の写真を一応つけときます。


    ↑小袋に入っているインスタントコーヒーって日本にないよね? ごちそうになった


    ↑犬と遊んだり、奥に写ってるアントニオとここで働いている少年と3人でサッカーしたりしてました



ナスカの町を出る。
調子が治るまで長くいつづけたので、住み慣れたここを離れるのはもったいないような気持ちになる。

未練たらたら。
後ろ髪ひかれまくり。

もう一泊する?
いやいや、もう行かなくちゃ。


ここからずっと、なにもない砂漠がつづく。
もう少しくらい家とか店とかなにかしらあるだろうと思っていたが、全然本当になんにもなかった。


    ↑ずっとこんな感じ。死の砂漠

おかげで日が暮れても村に着けない。

不安になってくる。
このまま見通しのきく砂漠のど真ん中にテントを張っても危険じゃないだろうか。
店があることを願って走った。


奥になにか見える。
あれは家か。
それともただの岩山か。
よくわからない。


坂道でその“なにか”も見えなくなり、あきらめた。
そろそろ寝床を決めなくてはいけない。

これまでは、どこかの家の敷地内にキャンプさせてもらったり、でなければ物陰に隠れて夜を過ごした。
ここのようになにもなく、かつ人の目に留まるしまうところに泊まるのは、覚えている限り初めてだ。

道路から丸見えなんだが。
大丈夫なのか・・・・・


風が非常に強く、設営にすこしばかり苦労する。
広げたとたん愛用のテントが逃げ出そうとするのだ。
しかしザックを入れこんだらこっちのもの。
この重さには強風もかなわない。


強盗が襲ってくる確率がどのくらいなのだろう、
不安に思いながらテントにもぐりこんだ。

運がよかったのかそれともこれが普通なのか、何事もなくこの日を終えることができた。
誰かがきたときのためにずっとダガーナイフを握っていたのが無用となってよかった。

夜には先ほどの強風が嘘のように風がやみ、しずかな夜となった。



あくる日。

いつものようにダラダラとテントを片づける。
キャンプはこれだから面倒くさい。
ひとつひとつ広げて乾かし、そして折りたたむ。
寝袋とエアーマットを袋に押し込み、風に邪魔されながらテントとテントカバーを折りたたむ。


    ↑後方20mくらいに道路があります


走り出してから2kmばかり走っただけで、小さいが集落があった。
やっぱり昨日見えていたのは家だったのだ。

ここまで来てしまえばもっと安心できたのに。


    ↑右の看板のペンギンマークが気になるのだが。リマで日本人のペンギン研究家が近くの島にペンギン観察に来ていて知り合いになったのだが、このあたりにもいるのだろうか

ここでアロスアラクバーナという、ご飯と目玉焼きとバナナ焼きが乗ったペルーの安料理とコーヒーを注文し、朝食をすました。


道を走っていると、なにかトラブルか止まっている車を発見。
すこし警戒しながら横を通り過ぎようとすると、車の中の人が笑顔でこちらを呼んだ。



自転車で旅行中だという話をした後、こちらのエナジードリンクであるVOLT※をくれた。
普段から好きでよく飲んでいるので、とてもうれしい。


    ↑真ん中のやつ。※これは以前にも使った写真です



    ↑蜃気楼か!? と思ったらただの逃げ水だった。逃げ水も蜃気楼の一種ではあるのだけど、砂漠に来たからには一度大規模な蜃気楼を見てみたいものである


しばらく走り、Lomas(ロマス)という町への分かれ道に到着。
海に面した町のようだ。

今日はここに泊まることにしよう。
パンアメリカンハイウェイから離れ、海にはみ出たお椀のような漁村へと進んだ。

遠くから見ると、昔海賊がはびこっててそのまま町になった、というイメージが浮かんだ。


    ↑ぴょこんとはみ出た小さな半島に家が集まるちょっと変わった町


    ↑ほら、なにもないところに町があって、なんだか海賊とか住んでそうじゃないですか


ホテルを探しに中心部へと歩いていると、家の中で酒を飲みかわしているおじさんたちに呼び止められた。

ホテルを探しているからと言うと、家に招き入れられ、
「ここで泊まりな」
と部屋を提供してくれた。

このおじさんは3か所に家を持っていて、家族は今別の町にいるらしい。
そのため部屋はたくさんあるが余っているのだという。


夕食に作り置きしておいた丸く薄いオムレツをごちそうしてくれた。
じつは中にウニが入っていたらしい。
そのせいか味が濃くておいしかった。


彼はいま漁師のリーダーをしていて、ウニや貝、カニなどを捕ったものをまとめて売りさばく仕事をしているという。
しかしこちらではあまりウニを食べないのだそうだ。

「ウニは1kg25$(送料別)で送るから、もし買い手がいたら電話してな」
と、翌朝のおじさんはお仕事モード。

しかし友達のいない自分には関係ない話だった。
そもそもこの値段が安いのかどうかすら判断がつかない。
どうなの? 安いの?


    ↑ウニや貝類をここで獲って、店やほかの国に売っている


    ↑日本に売る用の、よくウニが並んでいるあの例の木のやつ

    ↑この木箱ね


    ↑ウニ。「これはきれいな状態じゃないからね」とあまり映像に残してほしくない様子だった


    ↑翌日の昼ごはんとして作ってくれた、海苔の煮たもの


飲んでいる最中に彼の友達ともめていたり、会話の中から盗む・盗まないという単語が聞こえてきたりして、正直ここに泊まっても大丈夫か終始このおじさんを疑っていた。

そして疲れもあって、あまり愛想を振りまいてあげられなかった。

夜に子どもたちが踊るステージに行ったり陽気にふるまったり。
もしこれらが本当にこちらを楽しませようとしているのだったとしたら、とても申し訳ないことをした。
でもあの状況で、どうしても彼を信じられなかった。

終始つまらなそうな顔や態度をしているのを見て、おじさんもがっかりしたことだろう。


疲れもとれ、なにも起きなかったのもあって、翌日は元気に交流することができた。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[2回]

PR