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強盗にあった話 in Lima, Perú



いきなり現在のリマの話に進んでしまい申し訳ないのですが、衝撃的な出来事が起こったので報告したいと思います。


今日、現地時間2016年5月29日に、強盗に会いました。
その詳細をここに書きましょう。




18:30ごろでしょうか、買い物帰りにボーっとしながら歩いていました。
手には買い物袋。

いつもは警戒して歩くのですが、ホテルが近かったのと最近いろいろあって考え事をしながらだったので、ほとんどまわりを気にしていませんでした。


そこへ後ろから、男の子が一人。
最初は横のちょっと離れた位置から、何か言いながら少しずつ近づいてきました。

年齢は15歳くらいでしょうか。
体は細く、ボロボロの黒いパーカーを着ていました。


それまで、いきなり声をかけてきて麻薬を売ろうとしてくる人がたまにいるので、またそういう人かと思ってスルーしようとしたら、なにかちょっとおかしい。


すぐ目の前まできて、こちらをガンつけながら何事かを言っています。

そして後ろからもう一人、背の高い若い男が近よってきました。



あ、これは強盗だ。どうしよう。



と考えていたら、2人目の男がポケットから財布をスルッと取って、離れたところで中を物色しています。

なんか
「もっと入れとけよ」
とか言ってる。


最初に近づいてきた人がこちらのズボンをチェックしはじめました。
背の高い男から「ケータイを探せ」との指示を受けているみたいでした。


ちなみに、携帯はこのとき持ち歩いていません。
しかも、現在使ってるのはガラケー一機のみ。



よく見ると手元にナイフがありました。
しかし刃渡りがとっても小さいです。
果物ナイフよりも小さい。


よそ見していたので、ナイフをにぎっていた手をつかみ、こちらに向かないように体から離します。
まだ武器を持っていたときのために、もう片方の手は体をガード。

相手は全然力が入らないようにふにゃふにゃで、簡単に腕を遠ざけることができました。
切りつける気がないのでしょうか。

手首を強めに握ってもナイフを落とす様子がなかったので、小指を折ろうかと思いひねると、男の子は相方になにか叫びます。
するとその相方はズボンから銃を出すしぐさをしたので、こちらは「no no no!」と手を上にあげます。


また手を抑え込んで、またno no no と手をあげて・・・・・


を繰り返しているうちに腰につけていた貴重品入れのウエストポーチが見つかってしまいました。


「ここになんかあるぞ!」
と相方に叫ぶ細い男の子。

「何もない! 何もない!」
と叫ぶ自分。

相手の手を払いのける。


すると、背の高い男の子が、
「いや、もういい」
と言って財布をこちらの手のひらにポンと返してくれ、そのまま去っていきました。


去り際に体の細い子がこちらを指さして何か叫んでいました。

「誰にも言うなよ」でしょうか。
それとも、
「覚えてろよ!」だったのでしょうか。


そのままバスに乗り込んだようです。



財布を見ると、90ソル入っていたのが50ソル札1枚になっていました。
つまり40ソル(1400円)抜き取られたわけです。


うーん、返してくれたのはうれしいけど、今の自分に40ソル減はかなり大きいです。
つらい。


ただ、あんなに力が入っていなかったということは、おそらく相当お腹がすいていたのでしょう。
そう考えるとかわいそうだなとも思います。

恵んであげたと思えばいいのでしょうが、いまは資金が厳しい折、思い出すとやっぱり悔しさが募りますね。




50ソル札を返してくれたのは、こちらのためというより偽札もしくは盗んだ金と疑われるから使えないということなのかもしれません。

スラムの人が50ソル札なんて大きなお金、持っているわけないですし。

基本小銭でしょうからね。




以上、強盗にあった話
でした。


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