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移民局に勧められた"違法"な手、使っちゃう? オーバーステイとぼったくり


本題に入る前に載せ忘れた画像を、忘れないうちにつけておきます。

エクアドルのキトでもらった本なんですが、裏表紙にこんなものが書かれていました。




プライバシーの関係で念のためサインは隠しておきますが、こういう本もあるんですね。

ちなみにこの本のタイトルは「やった。」という自転車の紀行書です。
有名らしいのですが、自分は知りませんでした。


この本の個人的なオススメ度は、
☆3くらいかな。10段階評価で。

文章がそこまでうまいわけではないのと、エピソードごとの内容が飛びすぎてて先を読んでいくのがちょっとつらかったです。




それでは本編をどうぞ。


◎国外旅行への逡巡


……パソコンがね、帰ってこないんです。

2週間がたち、3週間がたっても音沙汰無し。

店に何度も足を運んだりホテルの人に電話をかけてもらったりして圧力をかけ、間接的に運送業者側にも「早くしろよ」というプレッシャーをあたえてみたりしたのですが、当然結果は変わらず。

毎度のこと
「また来週」
と、昔高校生時代にテレビのスペイン語講座で何度も耳にしたフレーズを浴びせかけ続けるのみ。


また来週って、

来週にはビザが切れてしまうんですけどー。

けどー。

けどー。



そんな言葉もむなしくスルーされ、自分の非常事態を「来週」に回され続ける日々。

不安な夜をすごしていました。



こりゃダメそうだ、この分だと来週も来ないだろうと判断しまして、未来は閉ざされているのだろうと思いまして、
イミグレーションオフィスに今後どうすればいいのか、わたくし聞きに行きましたよ。

そうしたらものすごく意外な返答がきました。



「オーバーステイしたら?」




え? 聞き間違いかな?
意味が分からない。

そんなこと移民局の人が言っちゃうの?
犯罪、だよね。
法に触れてるよね。


…うそでしょ?



「ペナルティは90日間入国できなくなるだけだから、エクアドルに戻るつもりがないなら数日くらいならたいしたことないよ」


本当?

でも機械にパスポートをかざすと"この人はオーバーステイしたことがあります"みたいな表記とか出ない?

っつかどこかで「あなたは海外でオーバーステイしたことがありますか」っていう設問、見たことある気がするんですが気のせいだったかなぁ。



「もちろん警察に見つかったらドキュメントがないわけだから、レポート書かれて強制退国だから。もめないように気をつけてね。でも滅多にないから大丈夫。今でも何人もやってるし」




ここで、さてどうするかということですよ。



読者のみなさんが期待していることはわかります。

「おもしろそうじゃん。やってやれ」
でしょ?



この記事のタイトルにつられてやってきた先鋭なる新規の人たちも

「え、なんか悪いことすんの? なになに?」
とか言って見にきたんでしょ。


そうだね、みんな意見は一致してるね。



でもね、いったん落ち着こ。
整理しよ。


あのね、知らなかったかもしれないんだけどさ、自分まだまだいろんな国を訪ねるつもりなんですよね。

そこでちょっとこういう危ない橋を渡るのは、どうかなーと。



たしかに、手違いでオーバーステイしてしまったチャリダーの話を聞いたことがありますけれども、なにごともなく進めているようです。

でもやっぱりさ、安定させれられるところは安定させたほうがいいでしょ。

これがもし海外ドラマの『バーンノーティス』だったら、こんな些細なミスで、結果大爆発を引き起こさないといけない事態まで発展するからね。


そんな大惨事、起こしたくないし。

これ以上不安な夜をすごすのも嫌だし。



ホテルの人には

「永住権取れば? 私と結婚すれば取れるよ。それでここに住んじゃえばいいんじゃない?」
「え!? 明日ってこと?」
「そうね、明日。時間ないからね。あはは」

なんてことを言って励ましてもらいながら、
翌日、自転車より一足先にペルー入りすることにしました。


でもさ、一度ペルーに入ってすぐ出て、そんでまたすぐに入国するわけでしょ。

100%怪しまれる。
こっちでも不安がよぎるんですが。


ちなみにイミグレーションでのビザ延長は$230かかる上、3週間前にアポイントを取っておかないと無理だと一蹴されました。



◎国外旅行での憂鬱


次の日、朝早くに起きてバスに乗り込む。
行き先はHuaquillas(ウアキージャス)。


バスに揺られ早くも気持ち悪くなってくるが、外の眺めはいい。

町を出た途端、
牧草地と小高い山があたりを囲み、そこにポツポツと赤い屋根の小さな家がはえている。

そこを抜けると断崖絶壁。
遠くの村と草原が見下ろせる。

しばらく走ると荒野になり、その先から熱帯雨林。
いかにも"ジャングル"な大きい葉っぱを持つ木や草が乱雑にひしめくせまい道をバスは急ぐ。



海抜が一気に下がったおかげで呼吸が楽になるのを実感できる。
肺の膨らみかたが明らかに違う。
乗り物酔いも少し楽になった。


バスはパンアメリカンハイウェイに出て、広い6車線道路をゆく。
道路脇にはバナナの木がたっている。

木というよりも3mほどのお化け草といったほうが近いかもしれない。
そこにバナナがぶら下がり、緑のネットで囲われつり上げられている。




5時間後、バスはようやくウアキージャスに到着。



町は賑わっており、南国の観光街のような雰囲気だ。
奥には露店がたくさん並んでおり、楽しそうな町だ。


ペルーへと入る橋を渡ろうとすると、男に声をかけられた。

話を要約すると、

・イミグレはここから3kmほど離れている
・その間は非常に危険だ
・バスはない
・だからおれのタクシーに乗らないか

ということだった。


隣にいた警察も彼の言うことにいちいち激しく同意していたので、まったく信用していないがついていくことにした。

絶対おかしいけど。



どう見てもタクシーではない普通の自家用車(ホンダ)をどこかの家から借りてそこに乗せられる。

怪しすぎるんですけど。



隣の町のTumbes(トゥンベス)まで行きたいと言うと、$5で連れて行ってくれるという。

彼の名はアンヘルだと自己紹介される。
英語読みだとエンジェル Angel ということになるが、絶対デビルのほうだろこいつ、と心の中でつぶやく。

全然信用できない。



まずはイミグレーションへ。
そこで出国カードと入国カードを記入し、簡単にペルー入国をはたす。
両方のカウンターが隣同士ならんでいたのですぐに終わった。



そしてトゥンベスへ。

別に国境のウアキージャスですごせばいいのだが、せっかくなので他の町も見てみようという気になったのだ。
ペルーに一泊するのは、すぐに再入国すると睨まれそうだから。



沈む夕日に向かって走るタクシー。


あと5kmでトゥンベスだというところで突然タクシーの運転手が

「トゥンベスまでは$30だから」

などと言いおった。


うわ、出た!



さっき$5だっていったじゃん
と言うと、それはイミグレーションまでの値段でこの町まで含めると$30だという。


だったらなぜそれを最初っから言わない!!!



じゃあ戻ると言うと、それでは2倍の料金をもらうという。

じゃあ降りると言うと、ここはマジで危ないし何にもないからダメだと言って降ろしてくれない。



ポケットの催涙スプレーをかけて逃げようかとも思ったが、銃を持っているだろうし運転中で危険なので得策ではないと考え直す。


車の中で軽く暴れながら「降りる降りる」と駄々をこねると、じゃあここまで$20だと結局大金を取られてしまった。

そしてアンヘル(悪魔)は対向車からきた車を止め、
「これに乗れば$1で戻れるから」
と言ってさっさと去っていきやがった。


な ん じ ゃ そ り ゃ ー ! ! ! ! !



安い交通手段あるじゃねえかよ。
アホか。
もう金がないのに。
本当に腹が立つ。



そして乗り合いタクシーに乗り込みウアキージャス戻った。
$2取られた。



翌日もペルーを出国しなくてはならないため、今度は安いバイクタクシーに乗る。

実はペルーの入国と出国では少しイミグレの場所が違うところにあり、それでまたちょっとぼったくられた。


さらに、エクアドルに再入国すると審査官から
「1年で90日しかいられませんので、あと4日しか滞在できません」
と言われる。



ダ メ 押 し か 。



それじゃあこっちに来た意味がないではないか。

後日パソコンに保存してある査証のページを見てみると、たしかにエクアドルは"1年で90日間滞在可能"と書かれている。

ってそんなのパソコン戻ってこないと調べらんないよー。



なにもかもに腹が立ちすぎたので歩いてウアキージャスに帰ってやったら、時間はかかったけどもう全然危険じゃないの!



本当にもう!
これだから人間は大嫌いだ。

もし自分が女子高生なら「マジもう無理」とか言ってリスカしてるレベル。



そのままバスで速攻でクエンカに帰ったが、
この町の人間は全員滅べばいいと思います。



今なら思う。

バーンノーティス並みの大惨事よ起こってくれ。
ドラマの世界が実現されるなら、どうか今ここで。






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Cuenca滞在記その5「アナタ ニホンジン?」



暇だ。

とにかく暇。



滞在も2週間以上になってくるとすることもなく、パソコンもなく、辛い日々がつづく。
ソフトクリームを食べることしか楽しみがない。


特に自分は近い未来に予定があるとものすごくストレスを感じてしまい鬱状態になるほどなので、この「パソコンの帰りを待つ」というのはかなりの苦痛をともなった。



そんななか、スーパーへ買い物に行こうとしていた矢先、道で演奏をしている人を発見。

どうやら日本人のように見える。






◎邦人との遭遇


脇には自転車が置かれギターを弾きながら歌っている。



    ↑チップがすごい入ってる!


写真を撮っている自分に
「日本の方ですか?」
と向こうから声をかけてくれた。


話してみると彼、佐々木さんも自転車旅行の最中であるらしい。
しかも共通の知り合いまでいた。

ニカラグアで会った自転車乗り3人組のうちの一人だ。
彼とこのあたりで会う予定らしい。

自分もその人とは再開した暁にはジャグリングの腕を見せてもらう約束をしていたのだった。



奇遇な出会いに乾杯しようと、夜に飲みに誘われた。
それを了承し、待ち合わせ場所を指定して自分は急いでスーパーへ。

なぜならこの時ずっとトイレを我慢していたからだ。
ものすごくおしっこがしたい。
早くスーパーに着かなくては。




夜の6時半に同じ場所で再開し、バーを探すために町をウロウロ。

すると、通りすがった人から声をかけられる。

「日本人ですか?」

そう、本日2度目の日本人と出会ったのだった。


小林さんという名前のその人はこれまで1年間カナダでワーキングホリデーを使い滞在していて、それが終わった今、コロンビアからバスで南下してきているバックパッカーだった。

日本人と会うのは久しぶりだから一緒に同行していいかと問われ、3人で安くビールが飲める場所を探す。




そして乾杯。

自分はあまり乾杯とかしないでまわりを気にせずさっさと口をつけてしまうタイプだし、
その前の口上を述べるなんてもってのほか。
ほとんど見たこともない。


そんな自国の異文化を異文化な国で体験する。

つまりコミュ障なんです。



そんな人付き合いのヘタな自分だったので、正直小林さんがいてくれて助かった。

彼はとにかくものすごく話をふってくれたり質問して繋げてくれたりするので、自分は適当に相づちをうったり、「おっととっとー」みたいなあいの手を入れるだけですんだのはありがたかった。



もしチャリダーの佐々木さんと2人っきりだったら、



…もって30分。



おそらくそれ以上はお互いダンマリを決め込んでしまっていたことだろう。

本当に、コミュ障を、なめないほうがいい。




    ↑スマホ便利そうだね。自分持ってない






話を聞いていると、佐々木さんはギターと資金50万円を持って旅行をスタートし、ギターと歌で稼いでいるようだ。


・・・あれ?50万円?


そしてアメリカで一度ギターを盗まれたという。



・・・ん?なんか聞いたことあるような?




試しにブログをやっているかと聞くと、やっているという。

ブログ村に登録しているかと聞くと、やっているという。




あ!この人知ってる!!!



旅行ブログはあまり見ないようにしている自分だが、ほかの人はどのように作っているのかが気になってしまい、勉強がてらにチラッチラッといくつかのブログを見てしまっていたのだ。

それが4ヶ月ほど前の話。

そしてその中に彼のブログがあった。


ちょうどギターで歌いはじめたころの話とギターが盗まれた話の2つを読んでいたので、記憶と話が一致したのだった。



そんな佐々木さんのブログはこちら↓

チャリとギターで世界一周
http://tyariyguitarra.blog.fc2.com/


最近は更新してないみたいで残念ですが、応援してあげてください。





小林さんもカナダでベースをやっていたらしく、2人は音楽の話題で盛り上がっている。

自分も音楽は好きなので内容はわりと理解できるしついていけるのだが、そんなに口を挟まないのはバンドマンがよく言う「音楽性の違い」というやつかな。



・・・すんません、人と話せないからです。



ちなみに佐々木さんが今日稼いだ金額は$24!!



マジで!?

自分、$2ちょっとだったんですけど!!!

じゅ、12倍ぃぃいひひいいいぃぃぃッ!?





まあたしかに限界がすぐに来てしまうので30分ちょっとしか吹いてないんですけど、彼が言うにはやっぱり歌が一番稼げるとのこと。


すべて日本語で歌っていてこの稼ぎ。

それはスペイン語の発音と似ているところがあるのと、日本のフォークソングとこちらのフォルクローレなどの民謡が似ているため、耳に入りやすいらしい。


エクアドルの首都キトの広場のベンチで毎日弾きがたっていたおじさんたちがいたが、聞くたびにギターの弾き方などがよく似ていると思ったものだ。



それに楽器ひとつだったらほとんどを"音"だけで表現しなければいけない。

プロ並みにうまい人はそれだけで感動的に演奏できるが、そうでなければどうしてもすぐに聞き飽きてしまう。

単調にならないようにメロディアスな曲に限定されてしまう節もある。
BGMのないアカペラだとなおさらだ。


その点、歌は"メロディー"とともに"声"での表現もあるので、たとえば同じ音がつづくような曲でも一音一音舌の使い方や発声が違い、長く聞いていられるのだ。



そんな彼の歌をムービーで撮っておいた。
アップロードしてもいいという許可を得たので、もっと先になるだろうけどそのうちニコニコ動画とyoutubeにアップすると思います。

おたのしみに!





小林さんはバスでただ移動して町に着いて観光するだけの生活に疲れ、チャリダーに転向しようか迷っているという。

彼がこれからどうしていくのか。
このままバスで南へ向かうのか、それとも自転車を買ってゆっくり進んでいくのか。

それは誰もわからない。



ただ自分は「今はやめたほうがいい」とアドバイスしておいた。

自転車を途中で買ってもすぐ壊れるからちゃんと準備してきたほうがいいし、お金もかかるよ、と。
途中から自転車を買った身からのアドバイスだ。

それに自転車に取り付けるバッグや荷台パーツなどは海外ではほとんど手に入らない。
適当なもので自作してもいいが、それはそれで面倒だし不都合も多いだろう。





そんな話をしながら、夜はふけていった。


3人は別れ、それぞれ自分たちの道をゆくことになる。

佐々木さんに「また会えたらよろしく」というようなことを言われ、きっと会うことはもうないんだろうな、と思いながら複雑な心境で別れた。


さて、彼らと再会する日は来るのだろうか。



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Cuenca滞在記その4「日常」






◎往来の闊歩


さて、ホテルの移動もすんで一段落着いたところでクエンカの町を散歩してみよう。

まずはどんな街並なのか。
クエンカといえばとてもきれいな建物が並んでいるということで有名なのだが、そんな町の風景を始めに見せていこう。



    ↑左に見切れているのが前回紹介したシベリアホテル





こんな感じのヨーロピアン風な通りになっている。





川が流れているところは崖になっており、下へ降りる階段から公園や大通りが見渡せる。
南国っぽさを演出している木も生えているが、夜はけっこう冷える。
赤道近くとはいっても、標高には敵わないのだ。



夜のクエンカ。




道ばたでアクセサリーを売っていたり演奏で稼いでいる人がちらほら見えるがハロウィンほど賑わっていない。

売り上げも芳しくなさそうだ。



水量はすくないがきれいな川。
しかしところにより下水の臭いがする。




晴れの日は住民たちの憩いの場になっており、彼らは川の脇の草っぱらや岩に座って休んだりおしゃべりをしたりしてすごす。

雨がふると水量が目に見えて多くなり、川が薄茶色ににごるのでここまできれいに見えない。




教会の一角では花屋がいっせいに店を出していた。



花が売れる町は豊かな証拠。




この青い花は絵の具を塗っているのだろうか。
こんな真っ青な花というのは存在しないと思うのだが。




カテドラルのまわりにはよく演奏家たちが音楽を奏でている。



ハープ(アルパ、ラテンハープと呼ばれるもの)に、



バンド演奏。

別日には中国楽器の二胡のようなもの弾く男性もいた。
『千の風になって』を弾いていたので、もしかしたら日本人だったのかもしれない。




バスカーのなかでも楽器演奏や路上販売とは違い、ジャグラーたちは信号待ちをしている車を相手にしている人が多い。



このように。
このあと信号が青になる前に車の窓の横を歩いてチップをもらう。




このブログでもなんどか出ているカテドラルに入ってみる。
外見はかなりでかいが、中はどうか。







なるほど中も立派だ。
座って休むには広すぎて落ち着かないが、見て回るのなら楽しい。

ステンドグラスもたくさん。
気に入ったデザインのものはあまりなかったが、やはりたくさんのステンドグラスに囲まれるとステンドグラス好きとしては嬉しいし、贅沢な気分になる。




小さなカフェ。



安かったのでフラペチーノを買ってみたが、あまりおいしくなかった。
しかもサイズも小さい。

他にもいくつか回ってみたが、おいしいフラペチーノはあまりなかった。




こちらは自転車屋を何軒もまわり鍵を探していたときに見つけたブラウニー屋のカップブラウニー。



下のブラウニーは電子レンジでチンして温めてあるのだが、あんまりおいしくない・・・

上のアイスと生クリームはとてもおいしかったです!




日曜日の夜。
どこも店が閉まっており、開いているレストランがなかなかない。

やっと見つけて入ってみたが、そこは高いレストランだった。


でもたまには贅沢をしようと、思いきって高いステーキを注文。
贅沢の限りをつくそうぞ!




これで$5.50くらい。

やっぱり高いのは格別。
めちゃくちゃおいしい。
それまで$1.50の食事ですませていたのだが、もう全然ちがう。

ガーリックのきいた肉も柔らかいし、右のポテトにはチーズソースがかかっていてこれも絶品。
左のサラダには酢がちょうどいい濃度に混ぜ合わされたサラサラな透明のドレッシングがかかっていて食欲をそそる。


一気に間食。

はあ〜、元気でた。
出費は痛いが満足満足。

こんな贅沢もたまにはいいよね。




こちらは気になっていた画材屋さん。




小さいながらチョークやパステル、色鉛筆ほかちょっとマニアックなものもそろっている。
画材屋の店内はその商品の特性上カラフルなので、入って見ているだけで楽しく明るい気分になる。

ここで2Hの鉛筆と万年筆風のペンを購入。
また無駄遣いを・・・



ここの隣には本屋があり、子ども向けのスペイン語学習の本が売っていた。
欲しかったがかなりのサイズと分厚さだったのと、レベル別に4つくらいに分かれていたので荷物容量的に購入を断念。

他にも他国語の本がたくさん並ぶ古本屋などもいくつかあった。
日本語の本も探してみたが、2店入って一冊しか見つからなかった。




ホテルの近くにこんな看板が。




Shiatsu

シアツ

指圧



日本語だ!
しかし一体なぜ。

マッサージも受けてみたかったが、節約のため我慢する。
しかしいつかまたどこかでマッサージを受けたいと思っている。

できれば動画も撮れるといいのだけど。




引っ越してきたホテルにはキッチンがついている。
外食だと毎度似かよったものしか食べられないので、料理を作ることに。

だがここは食材が高い。
正直安いレストランで食べてたほうが安上がりだろう。

それに気づいたのは買い物後だったので、ここは意地で作る。
負けない。




こんなん出ましたけど。
トマトが硬くて熟していなかったので味はあまりよくなかった。

後日作ったカルボナーラのほうはとてもおいしくできた。


米も買ってみたのだが、炊いてみてビックリ。


ここの米、パッサパサなの!
まったく粘り気というものがないの!!



どうあがいても見事にパラパラになってしまう。
そんななので丼にしてパサパサ感をごまかしたり、スープに入れてワイルドライススープのようなイメージで食べてみたりした。




・・・・・


うん、エクアドルはパスタで決まり!


米は買わなくていいかなー。




風邪をひいてしまい咳と鼻水に苦しむ。


少し前に「風邪を自力で治した」とか言っといて、結局風邪ひいたんかーい!

という感じだが、ホントこればっかりは自分ではどうしようもないんです。


そんなとき、ホテルで番をしているおじいさんに
「レモンを4つ買ってこい」
と言われ、言われるままに下の売店でレモンを購入。

すると鍋に皮ごとそれをぶち込み、ものすごく酸っぱくて苦いレモネード風レモンティーを作ってくれた。




そして作りながらこちらのコカ茶を勝手に取るじいさん。

おい、紅茶もレモンも全部自分で負担してんだけど(イラッ)
そしてそのコカ茶高かったんだけど(イライラッ)

と思ったが、見逃してあげた。



このレモンティーで風邪は治った

わけはなく、このブログを書いている現在も引きずっている。
咳がつくと長引くんですよね〜。



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Cuenca滞在記その3「私、引っ越します!」





◎ホテルの引越


現在泊まっているホテルは安いしスタッフやホテル内で働いている土産屋、花屋たちとも仲良くなった。


特に花屋は部屋の真ん前が作業場になっていたためにかなり親密になり、具合が悪いと言うと小ぶりのライムを3つ手渡してくれたほどだ。

ホテルのスタッフにも、胃が痛くなって大変なときに胃薬をくれたり、相手のミスで1時間以上門の外で待機しなければならなかったときにはお詫びにパンとジューズを提供してくれたこともあった。


だが、今使用している部屋は急遽用意したような間に合わせの部屋という感じでお粗末なものだ。

床はなく地面と地続きのコンクリートで天井にはブルーシート。
ベッドも部屋もせまく、すぐ外では花屋が水をぶちまけたり花をいじったりするので、毎日深夜か早朝にはそこここに空いた壁の隙間からハエが耳元へ飛んできて神経を逆なでする。


    ↑こんな部屋


予定通りにパソコンの修理が終わるであればあと1週間もないので、
ホテルのサービスに不満はないが(夜は戸が閉まるため外で長時間待たされることと、日曜の12:00〜17:00はスタッフ全員が外出するため外に出続けるかホテル内に閉じ込められることは除く)、
もう少しいいところに泊まろう。

ランクアップしよう。




そうだ! そうだ!
   そうだ!      (心の中の喝采を表現)



というわけで、前回のカハスから帰ったその足でホテル巡りを敢行。
だって次の部屋代の支払日まで時間がなかったんだもの。



いやー、がんばったね。
いっぱい回った。
高くてすぐに出てきたホテルは外すとしても、軒数にしてざっと4軒ほど見てきたかな。
大漁大漁。



でもね、3軒目からちょっと面倒になってきて。

だって以前から言ってるけど、自分ってば一発でいいところを引いちゃうことの多いホテルプロだから。

ホテルマイスターだから。


だからすでに最初のところにしようと決めていたので、他のところをいちいち見ていくのがなんかもう億劫になっていったのですよ。

それでもちゃんと室内まで見せてもらった成果をね、ここで発表したいと思いますので、クエンカに来た人は参考にどうぞ。



以下、ホテルは2015/11の情報です。



まず最初に向かったのは、今泊まっているホテルのすぐ斜め向かいにあるHostal El Monasterio。


    ↑入口


ここがホントすごかった。

部屋はトイレシャワーつきが$15、共同が$12。
きれいなキッチンがあり、冷蔵庫も完備。

    ↑調理器具はちょっと少なめ


    ↑コーヒーもついているが、スタッフに気分によりないときもある


テラスからは土産屋台が並ぶ広場やカテドラルの一部が見え、部屋によっては窓からカテドラルの側面が眺められたり菜園が見下ろせる。

    テラスからの光景中央


    テラスからの光景左


    テラスからの光景右



    $15の部屋からの景色1


    同室の景色2。この教会がカテドラル


そう、このホテル、6階にあるのです!

そこがネックにもなっていて上り下りが時間がかかるのだけど、扉を手で開けるタイプの古めかしいエレベータが設置されているので階段を使わなくてもいい。
これがあったおかげで自転車をかついで6階まで上がることはなかった。助かった。

wi-fiもかなり感度がいい。
テレビはついているがほとんどのチャンネルは見ることができない。

4泊以上すると言うと窓のない安い部屋を$10まで負けてくれた。




次に行ったのは、その通りに並ぶHostal San Francisco。


    ↑すぐ隣には1.75で昼食が食べられる食堂がある


ここは一人だと$10だそうで「ツインなら安いんだけどね」としつこく言われたが、
いや自分…いつも一人だし…

wi-fiはあるが室内では届かないらしい。
トイレシャワーは別。
とてもボロいが、いい味があると言えなくもないかもしれない

部屋には窓がなくて暗く、巨大なブラウン管テレビが置かれていた。
安く静かにすごしたい人向きかな。




次はHostal Siberia。


    ↑大きいので近くを通るとかなり目立つ


シングル$12でwi-fiとトイレシャワー付きの個室。
ネットは部屋によっては室内に届かないかも・・・?

部屋は少々せまくてホテルがかなり古く、掃除が行き届いているとはあまりにも言えないが、3階の部屋からは遠くの山々を眺めることができた。
ただし目の前には大きな建物が立ちはだかっているので、ものすごくきれいな景色というわけでもない。

Calle Larga(ラルガ通り)という安いホテルや食事処が並ぶ通りにあるので便利。
歩いてすぐのところに眺めのいい場所がいくつかあるのも良ポイント。

まあ今紹介しているホテルはどこも近辺にあるのでここじゃなくてもすぐに見に行けるんですけどね。

平均的な安宿といったところか。



これはおまけなのだが、そのすぐ隣のブロックにHostal Yakumamaというところもある。




初日に行って気に入らなかったのでこの日も入らなかったのだが、ここは個室も充実してそうだったし、ドミトリーが何より圧巻だった。

普通のドミトリーといえば少々広めの部屋に2段ベッドが2〜4個ほど置かれているのが一般的だが、
ここはめちゃくちゃ広い部屋に1段の普通のベッドがズラーっと並んでいたのだ。

見に行った日は満室で、女の子が全ベッドを占領しており、床には化粧品やらなんやらが散乱している。
その凄まじい光景を見て、姉の部屋を思い出した。
姉はなかなか物が捨てられない性分なのだ。

その時(ハロウィン)の値段は$10。
おそらくイベントがなければもっと安いのではなかろうか。





ラストはHostal El Cafecito。




ここは初日に空きホテルを探してくれたペルー人の一人が泊まっていたところだ。

価格はドミトリーで$7.35、個室は$25。
ハロウィンの日にドミが$10に値上がっていた。
個室にはwi-fiがないらしく、おそらく入口のカフェまで来ないといけない。
ドミトリーには届くもよう。

人気があるのか個室はこの日すべて埋まっていて見ることができなかったが、ドミトリーは通してくれた。
部屋の割にベッドが少ないので広々と使うことができそうだ。
トイレとシャワーはドミトリーの部屋から行けるようになっていて便利そう。
スタッフも非常に愛想がよかった。

ドミトリーでいいから少しでも安く泊まりたい人はここがいいだろう。

場所が少しわかりにくいところにあるのだが、ラルガ通りに目立つオシャレなフランス風カフェレストランがあり、その一本中へ入った通りにある。


    ↑シャレオツなカフェ。夜にバンド演奏があったりすることも


ちなみに自分が今泊まっているホテルは$8なので、このドミトリーがはたしてこの町全体を見て安いのか高いのかはちょっと判断に苦しむところだ。

ドミトリーで$8弱ってどうなんだろうね。
でもサービスはよさそうでした。




おまけその2。

初日に教えられた$4のホテル。



看板もなにもない。
場所はラルガ通りの少しだけ奥に位置する。

部屋によって値段が違うというようなことを言っていたので、$4というのはその人(初日にホテルを探してくれたもう一方のペルー人)が交渉後の値段だったのかもしれない。

中は暗く、バスカーたちが多く住む。
中庭では彼らがパフォーマンス技術の向上のために練習していた。



    ↑そのすぐそばに描かれた絵がめちゃくちゃうまい



ということで、最初に見たホテルに移りましたとさ。



ここは夜は冷えるため、どのホテルもシャワーは暖かい。
そのせいでホテル代が全体的に上がってしまってるというのもあるが、水シャワーが苦手な自分にとってはどこを取ってもホットシャワーなのは嬉しい限りだ。


それにしても毎日毎日シャワーばかり。

ああ、風呂に入りたいー!!!

と思いながら紹介してもらったオシャレな風呂の写真を眺めていたのだけど、意外と海外でもバスタブがあるところも多いのね。

そういえばこの辺には温泉がけっこうあるみたい。
機会があれば入りに行ってみようかな。



以下、ホテルのテラスからの写真でこの回は閉める。


    ↑奥は雨が降っていて、左は光が差し込んでいる



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Cuenca滞在記その2「Cajasとのたたかい」





 ◎自然公園との対峙


クエンカから太平洋へ出ていく途中の道、アンデス山中にはParque Nacional El Cajas カハスという国立自然公園がある。

もともとペルーへ行くときに立ちよるつもりだったのだが、時間があいたので今のうちに行っておいて今後のルートを少し変えよう。



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Cuenca滞在記その1「入院とラジオ」





クエンカの町には4週間近くものあいだ滞在しつづけなくてはいけなくなった。

その原因は・・・



 ◎ パソコンの入院


とある小さなショッピングモールの一角にパソコン関係の店を発見した。

店頭にはmacbookが置かれていたのでこれはもしやと思い入ってみると、なんとそこには規制品充電アダプターが並んでいるではないか。





しかもここには45W、60W、85Wと全部そろってる。



こ、これはまさしく、いま一番必要なもの・・・!



パソコンの不調の一番大きな原因はアダプターだったのでさっそく新しいものをひとつ購入。


    買っちゃった♡



日本で買うよりもずいぶんと高かったが、ここを逃すと当分現れないと予想しての衝動買いだ。

少しまえにネットニュースで
南米初のmac shopがブラジルに誕生!
というのを見たので、ブラジルに行かないと多分ないんじゃないかな。(2015/11現在の情報)




その店のスタッフに聞いてみると、バッテリーの交換もできるという。



現在持っているノートパソコンを見てみると、バッテリーは膨れており底のふた部分を持ち上げているし、起動するときは充電しつづけないと1時間ももたない。



全然ノートの役割を果たせてない。



しかも電池が切れると、元気だったころは自動的にスリープモードになってお利口にネムネムしててくれていたのに、今となってはプツっと電源ごと落ちてしまう。



すぐ切れる若者のヤンキーみたいな。



そうして付けなおしたときには時間設定からやり直さなければいけないのだ。



反抗期と老化がいっしょに来たとか、もうお父ちゃん手に負えない!





いつ壊れるかわからないしここはデータの安全も考慮し、パソコンを預けるのは不安だし時間も金もかかるが思いきってこの店で交換してもらうことにした。


この先バッテリーのせいで日本へ送らないといけなくなってしまっては、そちらのほうが金も時間もかかってしまうだろう。

動画の編集もできなくなってしまう。

それはつらい。




彼らが言うには日数は15〜20日間。

4日に預けたので19〜24日にはできあがる計算だ。



そうなると出国日が気にかかるところ。


ビザの期限は30日まで。
1週間くらいでペルーに行けるとしても、24日以降だと自分のスピードでは無理だ。
バスを使わなくてはならなくなる。

そこが一番心配なところだ。



    ↑ここがそのモール。milenium plazaミレニウムプラサ



    ↑この地図で言うと、スタジアムの右にある24の赤丸あたりにある



このモール内の店は、質はよさそうだがとにかくすべて高い。
裕福層や観光客を狙っているのだろう。

だからこんなオシャレなマカロンや、



ケーキなんかも置いてある。



おいしそう。


ゴディバみたいなチョコレートもほら。


…あんまりうまく撮れませんでした。



そして2階のフードコート内にはなんと!



UFOキャッチャー的なマシーンが!!!

しかも商品が豪華。
現金$60、$200、$400に3DS、デジカメ、iPadみたいなやつなど。

UFOキャッチャー系はすごく苦手なのだが、昔これに似たコンビニキャッチャーというので1回だけキーホルダーを取ったことがあるその実力をお見せしましょう。












だめでした。


なんかね、横移動は30秒自由に動けんだけどね、上へは一発できめないといけないみたい。

鍵のかたちの棒を穴に通すとクリアになるその穴がね、本当にギリギリにできてんの。

でね、縦移動がキャタピラみたいなので動くんだけどさ、ちょうどいいところで止まらないようにできてるんだよね、これが。


カクンカクンって動くからわかったんだけど、ちょうどキャタピラの面と面の間の位置にギリギリ通れる部分が来てた。

えっと、うまく説明できてないけど、つまりどうしてもズレてしまうということです。


見事に。

さすがセガ製。






 ◎ラジオの復活


最低でも2週間以上はここにいることになったので、その暇つぶしとしてラジオを買った。





実はラジオの購入はこの旅で3度目。

1回目はアラスカに着いてすぐに買ったがサブバッグといっしょに即盗まれ、
2回目はカナダで買ったが数日使っているうちにアンテナが折れて受信できなくなった。



大学時代は毎日テレビのかわりにラジオを聞いていたので、これは自分にとってはホーム、とてもなじみ深きアイテムである。


地域情報や天気予報が知れてスペイン語の学習にもなるだろうと期待しながら、
アンテナをのばしスイッチを入れると、



これはすごい。



ほんの0,数mmチューナーをさわっただけで別の番組が入ってしまう。

日本とはちがいラジオ局数が非常に多いのだ。



そういえばどこの町の中にも壁や看板にFMの文字と周波数が書いてある建物がひとつはあったな。



                ↑こんなの



さらに驚きなのは、どの局も歌が流れていることである。


どんなにダイアルを回しても音楽ばっかり。

トーク番組なんてものはホントにもうなっかなか見つからない。




さすがラテン!
歌と踊りの世界だわー。



と感嘆するのはいいが、
あの、自分、あのFM風のノリで発せられるおしゃべりが聞きたいんですけど。


店内でそんな感じの番組を聞いたことがあるのだが、それがどの局なのか、無数にあるなかから探し出すことはできるのであろうか。





 今後のクエンカのおはなし
 
      2 カハス国立自然公園
      3 ホテル引っ越し
      4 町内探索
      5 ギターのチャリダーとバックパッカーとの出会い
      6 オーバーステイ情報と国外旅行


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"赤の町"での長い一日 … ハロウィンのCuenca より



タンボを抜けてこれからCuenca(クエンカ)を目指す。
今日中につくのは無理そうなので、この日はAzogues(アソゲス)という村を目標にいこう。



それにしても、パソコンがつかなくなってしまったのがすごく心配だ。
数日もこの状態がつづけばデータもおそらく飛ぶのではなかろうか。


気を取り直そうとしても心にわだかまりが残り、どうしてもへこんでしまう。
せめて動画がコロンビアを終えていたらよかったのに。

精神的なリカバーにはまだ時間がかかりそうだった。




山をひとつ抜けふたつ抜け、Cañar(カニャル)へ。

昼食を食べてそのまま突きすすむ。
パソコンをどうにかしなければ。
急ごう。



そこから山をのぼり、カニャルを見下ろせる高台まできた。

ほかのサイクリストたちが町をのんびり眺めている。






その先ののぼり坂をしばらく進むと、目の前で車が止まった。

窓から手が伸び、ビール瓶を差しだしてくる。

それを受け取り、出されたアーモンドと一緒に飲み干した。



車に乗せていってやろうか?
と聞かれるが、どうみても自転車の入るスペースはない。


どうやって? と聞くと、
試してみようぜ といって男はトランクをあけた。


自転車を分解してくれ
と言われるままにタイヤを外し、荷物をおろした。


無理矢理隙間にそれらを詰め込む。



なんということでしょう。

あれほどいっぱいだったトランクに、自転車と荷物が、入ってしまいました。


さすが、匠の技。





そうしてこのご一行にクエンカまで運んでもらえることになったのだった。




    ↑70kmさきまでワープ!











    ↑こんな状態にさせてしまって申し訳ない



運転手と男性が夫婦で、世界各地を旅行しているらしい。
赤ちゃんもいる。


そしてあとの女性2名がアメリカから旅行してきたのだそうだ。


みんな英語ができるので、ある程度意思疎通が取れる。




世界旅行をしている夫婦は2人で本を作って売っているそうだ。

あなたはそういうのしてないの?
ブログで収益かけるとかさ。
ほかの人もアクセサリー作って売ったりしているでしょ?
お金をどうにか稼がないときびしいと思うよ。
そうだ、いい紙を買って日本語で名前を書いてあげたらいいじゃない。


はあ、あの…そうですね。
まあ一応ブログのアフィリエイトはね、やっているのですがね、これ、相当人気のサイトだったりアフィリエイト専用に作ったサイトじゃないとあまり入ってこないのですよ。
見てくれている人もそんなに多いわけじゃないし。
あわわあわわ。



そんな意見に押されながら、町をどんどんと飛び越していく。

途中ものすごくいい景色があったのだが、窓からちょろっと見るだけで通りすぎてしまう。

あー、ここ走りたかったな。



しかし今はそんなこと言ってる場合じゃない。



パソコンが!

パソコンが!!




    ↑かっこいい教会が見えたが止まれない。残念だが今は一刻も早くクエンカにいこう





ここで悪い知らせを聞かされた。


今日から祭りがあるそうで、町はものすごく混んでいるという。
そのためホテルはほとんどなく、あっても値が上がっているだろうということだった。


この日は10/31(土)ハロウィン
忘れていた。


しかも月曜火曜は祝日で店が全部閉まるという。

ああ、なんてことだ。
やっぱり車に乗らず、自転車でのんびり行けばよかったのか。


しかしパソコンが!!!




1時間ほどでクエンカについた。

運転手の彼女の話だと、クエンカは"赤の町"と呼ばれていて赤い屋根が広がっているのだそうだ。

そして川が4つも通っていて水も豊富だという。


コロンビアでは白の町、緑の町とあったが、今度は赤の町か。

このまま行くと、南米だけで全色コンプリートできそうだ。







    ↑赤ちゃんが酒で酔いつぶれてるみたいになってる




中心部のそばでおろされる。

お礼を言って笑顔で別れた。



そこの家の人に「自転車組み立てたらすぐ出ていくから!」とジェスチャーで伝えると、相手はどうやらそれなりに歓迎してくれているようだ。


そういうことならと、近場の安ホテルを聞く。

すぐ近くにバックパッカーという名前のホテルがあるよ、との返答。


よかった。
すぐ見つかって。




カギのチェーンをひとつ車のなかに落としたようでなくしてしまったが、このさい気にしてられない。

言われた道をつたいホテルへ。


しかしそこは6人部屋しか開いておらず、1人でも6人でも$90だそうだ。



 $90!!!!
             ドドン!





さすがにボリすぎだろう。
なかもあまり綺麗そうじゃないのに、6人でも高いくらいだ。



もっと奥に行ったらホテル街があるというのでそちらへ。






 
道をさまよっていると一人のラテン系の男性に声をかけられる。

なんにも書いてないけどここも一応ホテルだぜ。$4だがバイブスはちょっとよくなくてオススメできないな。向こうにも$4のホテルがあってそこは雰囲気もまあまあってとこだ。



教えられるままに行くが、どこも部屋は埋まってしまっている。



トボトボと歩いていると、別のラテン系の男性2人に声をかけられた。

ホテルを探していることを伝えると、彼らは仲間もさそって部屋探しを手伝ってくれた。


さっきの$4のところをもう一度見に行くが部屋がいっぱい。
そこに泊まっていたそのラテン系の2人のうちの1人が部屋をゆずってやろうと言ってくれたのだが、さすがにそれは悪いので断った。

$4は魅力的だったけど。



なかなか見つからず街中の階段のところで眠ろうかと決めたとき、新しい彼らの仲間がやってきてこう言った。

おれのとこのホテルなら空いてるぜ。$8でいいなら。寝袋はもってるか?寒いからな。



喜んで彼についていく。

セントロ(中心部)にそこはあった。
カテドラルのすぐ近くだ。


臨時の部屋という感じだが、なかなか悪くない。

とりあえずここで1週間。
おそらくもっと長くいるだろう。

日本からニューパソコンを送ってもらわなくてはいけない。



 —実はペルーまで行かないと日本からの配達はできないことを、
                    このときはまだ知らないのだった—



だがすごくいいことがひとつあった。
なんと、ここで試してみたところ、パソコンの充電ができたのである。

どうやら昨日のホテルのコンセントが悪かったらしい。

これで首の皮一枚繋がった。
嬉しい。




荷物を置いて、町を見回りながらホテル探しを手伝ってくれた彼らを探す。



    ↑出店がならんでにぎやかだ



    ↑お土産がたくさん売られていた




    ↑2人を発見


ペルーから来たいう彼らもアクセサリーを作って売っているようだ。


夜遅くまでついていってみるが、なかなか売れないようである。
難しいものだ。

これだったらオカリナを吹いていたほうが気楽でいいのかもなぁ。




一番注目度が高かったのは、スプレー絵だった。

ただスプレーするだけではなく紙にインクを取ってちぎった紙で細かいところを塗ったり紙で隠してスプレーして模様を作ったり火を使って焦がしたり・・・

見た目もインパクトがあり、そして絵自体もかなりの完成度をほこっていた。


できあがるたびに拍手がわき起こる。






ほかの仲間とも合流して、祭りのようすを見に行く。
どこもかしこもお土産屋お菓子を売っているタープでいっぱいだ。
街全体が会場という感じ。



    ↑ジェイソンの面をかぶりながら音楽に合わせてエレキギターをアレンジでひく人。演奏はうまかった



    ↑どの広場にもこんなステージが設置され、音楽であふれていた



    ↑崖の下にあるオフィス街の公園。奥のスタジアムでは大音量でライブの音楽と歌が聞こえてくる



   ↑リンゴ飴を買ってみた。飴はしょっぱい。甘露飴みたいな味がする。リンゴの甘さとまじわってちょうどいい味になる。

日本ではリンゴ飴は大きすぎて食べにくいのであまり買ったことがなかった。
そのかわりアンズ飴やブドウ飴が好きでよく神社祭りで買っていた。

噛むと飴のパリパリのあとにブドウの甘い果汁がジュワッと出てくるのがとてもおいしかった。





ネコを背中に乗せている彼はジャグリングをして稼いでいるようだ。
かばんから飛び出しているナタが見えるだろうか。

ネコはまわりから好評で、色んな人たちが注目していた。
こういうのもバスキング(大道芸)や露店商をするときのひとつの手かもしれない。





ハロウィンということで、顔にペイントする仕事もあった。


こっちのハロウィンはコスプレのようなものとはすこし違い、もっとシックな感じなのであまり目立たず派手さもない。

黒やオレンジを基調としているからだろうか。

だから道を歩いていてもそれほど違和感がない。


日本だったらもっと明るい色を取り入れ目立たせるんだろうな。
そこが日本と海外のハロウィン衣装の違いだろう。




祭りのなかではリアルなう○こオブジェも売られていた。

これそういえばニコ生や動画の商品一覧で見たことあるなこれ。


  ↑あまりにリアルなのでモザイクをかけ小さくしています。




今日は一日探し疲れ、歩き疲れ、そしてぎゅうぎゅう詰めのなかで無理な体勢での乗車でクタクタになってしまった。


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 ここクエンカで泊まったホテル情報   2015/11/4

Hostal Azuaya
住所:podre aguirre 7-61 y sucre(frente al parque de las flores)

カテドラルの端っこと小さな広場にはさまれたところにあります。
カテドラル方面にはdulceというアイス屋があり、反対側には$1.75で昼食が食べられる食堂があります。
ホテルの中はボロいです。

wi-fiあり。
一応ホットシャワー。
トイレシャワー別。

部屋は$8。部屋によって違う可能性が高いです。繁盛期だったのででもしかしたらもっと安くなる可能性もなきにしもあらず。

川がある階段のほうへ行くともっと安い食事処やホテルがあります。

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力尽き果てながらタンボにつっこむ



この日も前日と同じ朝8時に起きる。

まだ眠い。
そろそろ睡眠不足がたまってきたころか。

体の疲れはそれほど感じていないが、明日くらいには休息日を設けないといけない。



昨日と同じ店に買い物に行く。
「あら、もう出発かい?」
とおかみさん。




そのさき、道はくだりも増えてきた。



    ↑そりゃこんな高いとこまでのぼってきたもの、くだりもでますよ


 
    ↑まさに高原



このあたりの飼い犬はものすごく吠える。
番犬として飼っているのかもしれない。

その多くは家の柵や崖に阻まれてこちらまで来ることはないのだが、やっぱりいい気持ちはしない。


近よって牙をむき吠えてくる犬も完全に噛みつこうとするヤツは少ないが、困ったことになかには稀にいる。

最近でも噛みつこうとしてきた犬たちの鼻面をなんどか蹴った。







2時間は走っただろうか、Zhudと書かれた村にきた。

車やバスでここを通る人たち向けに店やレストランが並んでいるが、ホテルはないそうだ。


村人に聞いてみると、ここの村"Zhud"はジュドと読むのだそうだ。

スペイン語にはない文字だ。
読めない。

これもケチュア語かもしれない。



ここで昼食をとり、情報を求める。
もうすこし行ったところにEl Tambo(エル・タンボ)という町があり、そこにホテルがあるそうだ。

洗いものも増えてきたし、今日こそはホテルに泊まりたい。



食後に商店でコーヒーと手作りのアイスを買っていると、運がいいのか悪いのか、雨が降ってきた。


せっかくもうすぐ町につくのに、なんてことだ。(悪い点)

商店に設置されたベンチがあったので雨が止むのを待つことになった。(良い点)



アイスを食べてみる。

オレンジジュースを凍らせた味がする。


幼稚園で、ジュースを入れた製氷皿を雪のなかに埋めてアイスを作ったことを思い出した。

こんなのアイスじゃない!と思いながら食べたらおいしくて、給食の時間以外でこういう物を食べることができたのが嬉しかった。

そのアイスの味がした。



    ↑見るからに手作りっぽいアイス



    ↑このcaffe latoという商品、ほかでは瓶しかなくて高かったのだがここで初めて紙パックのものを見た




とりあえず雨が上がったようなのでダッシュで先へ。
今がチャンス!


しばらくは順調だったのだが、やはり雨は完全には止んでいなかったようだ。

降りだしたところでちょうど村に入ったので、休憩がてらに雨宿りしに店へ入る。


ここで本降りになってしまい、待つこと2時間以上。

空はそろそろ暗くなろうとしている。




ここに泊まってもいいのだが、しかし今日はホテルに泊まりたい。

タンボまでは30分くらいで行けるだろうと言う。
のぼり坂も多いらしいので、それも考慮すると1時間〜2時間かかるはずだ。



これ以上は待てない。
意地で先へ進む。


幸いにもここらへんは村が続いているので、ちょくちょく雨宿りしながら進んでいった。




雨は止まない。
小雨が降りつづける。

びしょぬれになりながら丘をのぼり、そして下る。



5時になり、腹は減り、体力はかなり限界になっている。
とにかくなにか食べないと。

こんなときに店がない。



10歩進んでは止まり、フラフラとした足取りでなんとかタンボに着くことができた。

正直倒れるかと思った。




    ↑町を発見! 安堵の瞬間



村の端っこにあるレストランで念願の食事にありつく。

おいしい。



食事が終わると外は真っ暗になっていた。

そのまま街中へとなだれ込み、目に入ったホテルへ直行。


すべて濡れてしまったし、体はズタボロ。
疲れきった。



サンシャインホテルというところに泊まったのだがここはあまりよくなく、値段は$10で普通だがトイレシャワーは別でシャワーを使うと水漏れして廊下がびしょびしょになるし、2日分料金を払ったのに次の日の昼に「いつ出ていくの?人が詰まってるんだけど」と言われたり、夜には水が止まったり、散々だった。

コーヒーが無料なのが唯一よかった。
インスタントだったけど。



次の日は街中を探索。
休んだほうがよさそうだが、やっぱり気になってしまう。


あまり大きな町ではない。
広場では催し物がやっていた。



    ↑なにか魔術的なものをやっている



    ↑消防士たちが火災や災害での説明を学生たちにしていた。この写真は、外人が来たからとわざわざ斧を持ってポーズをきめてくれた



    ↑ゴミ処理場のジオラマ。埋め立て地、ペットボトルなどのリサイクル場、家畜のエサや肥料に使われる生ゴミなどちゃんと分けられている



    ↑カニが売っていた。カラフルだ。柿みたい



町を出るときになって、パソコンの電源がつかないことに気がついた。

充電アダプタをつけても光らない。
ついに壊れたか。

実は数週間前から不調で、そろそろやばいかもしれないと思っていたのだ。


どうしよう。
データ全部消えたかも・・・

とすごく不安になった。



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